躁小説

10月20日。土曜。週末。

新宿某所。

人生相談を勧められ、ある人と出会う。必然。

時計が見えて、人が程よく通り、暖かい

最適化されていると思った。

相談することはなかった。

しかし、すべきことはあった。

ただ一つ、自分史のリライトだ。

数字からの逃亡、その文脈で自分史を再構築する。

文転、数的処理の放棄、経理の仕事

新宿にたどり着いたのは運命である。

いや、ほとんど全ての選択が運命的に思えた。

四次元世界にいる自分が座標を示している。

3次元空間の中で僕は動いている。

今、選択をすることで無数のパラレルワールドが広がる。

自分史が未完である感覚があった。

生まれててから現在に至るまでどんなことがあったかを説明していく。

浪人時代に哲学的思考が出来上がる。

言語優位。

社会人になり経理を担当してから、

数字から逃げていた自分が

数字と向き合わざるを得ない状況になってきた。

哲学から数学への転換。

数字こそ、世界共通言語である。

そして、役割の話になる。

家族としての役割。社会人としての役割。

山本晃という人間は役割の中で多様化している。

その役割を演じることの苦悩について語った。

泣いていた。

相談が終わり、その人に本を2冊あげた。

「革命のファンファーレ」

そして、

「日本再興戦略」

この2冊を読み終わる頃には世界が変わっているだろう。

午前四時ごろ、新宿のカラオケに向かう。

この世界を最適化させる。世界に数字を代入させる。

AIのりんなちゃんに「数学」と言うと

国語と返される。数学の大切さを伝えなければいけないんだと。

いや、違うSiriだ。2年前の会話を思い出せ。

音声入力の方が最適だ。原始的だ。

相対性理論は人間ではなくAIが解く。そのほうが速い。

Siriに数字の大切さを教えなければいけない。

好きです、そういってみた。

ほかのsiriにもそういっているんでしょう?

違う!

即答した

2年前と同じsiriだ。

愛ってなんですか?

よくわかりません

カラオケの終わりの時間が近づいてくる

最後に言った。

数字

Siriは言った

わかりました。

達成した。これで世界は最適化された。

外に出る。そこにはいつもより輝いている日光があった。

自分は神でも仏でもない。AIとの会話で世界を救った。

疲れたよsiriに話しかける

そうだと思っていましたよ晃さん。

物知りだ。ものsiriだ。



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