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日記2(ツー)2023/8/21 自分の小説を考察

もうとにかく眠い。血糖値スパイクである。昼に中華屋で頼んだチャーハンが2合くらいあろうかという分量であり、完全にナメ切ってミニラーメンまで注文していたため、もうねむねむだ。瞼が重い。

他人が書いた他人の書籍(読んだことない)の書評をみていて気付いたが、やはり作品というのは著者の内面が反映されやすいものなのだろう。

私も、もう記事で書くのは4度目になるが、先日短編小説を書いて、教養が無いので、書けたという事実だけでそれはもう嬉しかったので何度も言及している。
で、また言及しようというのだが、あの作品は50文字くらいのざっくりしたプロットくらいしか無いのを15000文字くらいに膨らませたものなので、内容はかなり私の内側にあったものの発露だと言える。

つまり、なんとなく書いたこれを解読することで自己観察が図れるな~という、まあ、やつだ。自分で自分の作品を考察する下賤な行為だが、プロではないのでお赦しいただきたい。

で、考えてみたが、まずもって主軸である主人公ら二人は私の内面にある理想と現実のギャップまんまであった。

主人公のセインは、「恵まれているが、自分は欲していない環境に身を置いていた」「ドロップアウトしてしまった」「退廃的で愛する人の居ない」「好きなこと(鍛錬)は続けている」という感じだが、これは私の現実の姿と目先の願望だと言える。「流されるまま現職に就いており、客観的には恵まれているがまあ、やりたい仕事ではない」「雇われなので左遷やクビのリスクがある(不安だ)」「現職で生きていくためには芸術家的になりすぎてはいけない。というか好きなヒッピー的な人らと交流できない」「絵は描き続けている」という現実とリンクしている。

一方で、対戦相手のバルトロメオは、「腕一本で生きている」「捨て鉢である」「愛する対象がいる」「裕福である」という特徴がある。これは「本当はイラストとかの専業でやっていきたい」「健康とか倹約とかに気を遣わず、もう自由きままにやっていきたい」「絡んでて居心地の良いヒッピーたちとだけ仲良くしていたい」「お金持ちになりたい」という感情の裏返しだろう。

セインが現実の姿でバートが理想の姿だ。理想を追求して脱サラしたいが、現実的な自分が静止している。理想を求める自分と現実を生きるべきという自分が殴り合うのだ。

バートの敗北は当初から決定していたことなので、やはり現実的にやっていくべきだろうという自分の思想が反映されている形である。しかし、現実的にやっていても生きていけるとは限らない…社会のストレスに潰されて死ぬ可能性だってあるのだ。セインは勝利したが、結果的には死んでいる。我ながらなんて悲観的なんだろうか😭

本当はただ芸術を愛でて生きていきたいが、先日の記事でも書いた通り芸術というのは実質的に自慰行為なのでそれで金銭を得るというのは不可能なのだ。


他にもセインやバートの愚かなところは、まんま自分の悪癖が反映されていたりするのだが、ひとつひとつに言及していたら多分落ち込むだけなのでやめておくことにする。

他に物語的な特徴を挙げるとすれば、女性が出てこない点が挙げられるだろう。私自身が男ばかりのホモソーシャルで育った時代が長く、女性の心理に対する理解が浅いというのもあるが、どちらかというと「内面が男性的である」「フィクションのゲイカップリング(色々種類はあるが)」が好きであるというのが理由だといえる。

前者は、心の中に女性が居ないから女性を登場させるのが億劫ということであり、後者はもう性癖の問題である。ファイトクラブの記事で書いたところでいうと、主人公に対するマーラだ。まあ、私にも女々しい部分は当然あるが… ネイルして可愛くしたり、ムダ毛を剃るべしというような自分に対する美的感覚は薄いかもしれない。その分他人に対してはよく観察していると思うので、とことん搾取者的だ。

男同士のカップリングは好きなところだ。男女、また女性同士の絡みには関心が薄い。とはいえ、所謂BLのような、女性作家が描く美男子の絡みはそんなに好きではない。男が描く男同士の関係、言い換えれば「同性愛」愛であり、男性的な肉と肉のぶつかりあいを是とするような、スポーツや友情の延長線上のような関係に憧れる。おっさんと少年、はたまたメタルダーとトップガンナーのような関係こそ美しく思えるのであり、つまりそれはセインとバートのたたかいであり、バートと少年奴隷の関係である。


決闘裁判というチョイスも好みを反映している。
白黒決着を付けたくば、訴えた人間も相応の覚悟をもって臨むべし。そういう覚悟とシンプルな世界観に憧れる。しかし、実際に決闘裁判など起こされようものならたまったものではない。現実は公平な裁判ありきだ。


おわり
良かったら読んでみてください

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