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【傷つけたくて傷つける子はいないという話】

今日のでびるで大戸に遊びに行った時のこと。

棒が大好きな男子2人が、なにやら団子になって遊んでるなーと思ったら、片方が泣き出した。

どうやら、片方の子が持っていた棒が、もう片方の子の顔に当たってしまったらしい。(わざとではない、遊びの延長での事故)

見ていたスタッフの1人が、泣いている子のフォローに近づいていく。

慌てて後ろを向き、知らん顔をする棒を当てちゃった方の男の子。

この日のでびるは、お休みが2人もいて、とてもスタッフが潤沢だった。

なので、一部始終を見ていたわたしは、その知らん顔をしている方の男の子に近づいて行った。

「わざとじゃなかったのにね」(頭ナデナデ)
「泣いちゃったら、●●も悲しくなるね」(髪の毛ワシワシ)

こっくり頷きながらニヤニヤしている男の子。

あー、そうなんだね、君は、困った時、笑っちゃうタイプの人なんだね。
で、笑ってるから「反省してない」って余計に叱られちゃう子なんだ?そっかそっかー。

そこで、この話題に触れるのはやめて、2人で草の上に座って、モノマネクイズをやった。

「わたしが今から動物の真似をします。これはなんでしょう?!」
「犬!」
「ピンポンピンポン!」

そしたら、泣いてた男の子も寄ってきて、2人で
「象!」
「ネコ!」
「カラス!」
と答えて盛り上がった。

一通りモノマネのレパートリーが出尽くしたので
「おわりっ!あそんどいでー」
と声をかけたら、2人は仲良く走り出した。

びっくりしたのはそのあと。

泣かせてしまった方の子が
「ごめんね、さっき、ごめんね」
と自分から声をかけに行ったのだ。

うわー。やっぱ、気にしてたんだねぇ。

ごめんねって言いたかったんだけど、僕が泣かしちゃったんだ、と自分を責める気持ちが重くのしかかってきて、声が出てこなかったんだなー。

笑って気持ちが軽くなったら、自分から言えたんだねぇ。

子どもの喧嘩って、いつもそう。

わざとじゃなかったり、自分のやりたいことを主張しただけだったりするのに、自分以外の誰かが泣いてしまって、結果、自分が怒られる。

それはとてもやりきれない経験なんだろう。

なので、スタッフがたくさんいて目が届く時は、泣いてる子と、泣かせた子と、両方のフォローができるといいなー、と思う。

わざとじゃないことで、辛い気持ちを抱えてしまうことが無いように。

ごめんねの気持ちをサポートできるように。

最後まで読んでくださって、本当にありがとうございます。 サポートは、お年玉みたいなものだと思ってますので、甘やかさず、年一くらいにしておいてください。精進します。