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答えは見てのお楽しみ④

私が見ている写真を、言葉だけで他人の頭の中にどれだけ再現できるか、という実験です。

お付き合いいただける方は、読んでくださると嬉しいです。
最後に私が見ている写真を載せておきますので、頭の中に描いたイメージと同じであれば❤️を押してください。
文章力の指標にいたします。

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ここに一枚の写真がある。

小さな飲食店が並ぶ、狭い小路の夜の風景が撮影されている。飲食店というよりは、飲み屋街と言った方が近い。

時間は夜だが、撮影にストロボは使われていないようだ。街の灯りだけで撮られたその写真は、全体的に暗くオレンジがかっている。

小路は二人の人間がぶつからずにすれ違うのは難しそうな狭さだ。
上を見ると、灯りの入った提灯や看板の間に紅葉の造花が飾られて、小路の上に覆いかぶさっている。

小路の両側には橙色や白の提灯がぶら下がり、「肉巻き」「ひなどり」「やきとり」などの文字が書かれている。

小路に向かって間口を大きく開け放し、椅子やテーブルをはみ出させている店があるかと思うと、木の引き戸をぴたりと閉ざした店もある。一升瓶を運ぶための赤いケースが逆さにして置いてあるのは、椅子の代わりなのであろうか。

小路の奥の右側には、長い髪の女が店先に立ち、体の前で両手を握っているのが小さく見える。

そんな小路を、手前から奥に向かって歩いていく一人の男がいる。脚の外側に沿って白いラインが入った黒いジャージを履き、グレーのカーディガンのような上着を着ている。同じくグレーのハットを被り、道の真ん中を進んでいる。小柄でやや背の丸まったシルエットから、老人であるようだ。ややうつむいているため、襟足やうなじがよく見える。

小路に見える人影は今のところそれだけだ。これから賑わい出す時間帯なのだろうか。



答えはこちらです。
いかがでしたでしょうか?

最後まで読んでくださって、本当にありがとうございます。 サポートは、お年玉みたいなものだと思ってますので、甘やかさず、年一くらいにしておいてください。精進します。