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答えは見てのお楽しみ②

私が見ている写真を、言葉だけで他人の頭の中にどれだけ再現できるか、という実験です。

お付き合いいただける方は、読んでくださると嬉しいです。最後に私が見ている写真を載せておきますので、頭の中に描いたイメージと同じであれば❤️を押してください。文章力の指標にいたします。

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ここに一枚の写真がある。

大きな岩壁の前に、小さく三人の人が写っている。岩壁と言っても人工のものではない、山の中の岩の断崖である。

画面の手前下の方には、大人の女性が一人、子どもが二人、体をこちらに向けて立っている。母と幼い兄妹なのだろうか?
女性は、妹らしき女の子の方を首だけ曲げて見ている。

三人の前には渓谷の河原に特有な尖った礫が落ちている。画面の9割を占める岩の濃いグレーが画面全体のトーンを暗くしている。硬い岩肌は露出アンダー気味のモノクロ写真のようにも見える。

母と思われる女性は、黒の長袖の上着にグレーの長いパンツを着用しているが、季節は夏だ。なぜなら、女性の向かって左横に立つ幼女はピンクのフリルがたくさんついた水着を着ているし、右横に立つ少年もおそらく海パンに白のTシャツという出立ちだからだ。なぜ彼の紺色の短パンを水着だと断じたかというと、令和の今ではありえない、体にぴったり密着したデザインでで、しかも臍のあたりから白い紐が二本ぶら下がっている故である。

三人が立っているのは、右から斜めに画面を横切る大きな断裂のある岩壁の前だ。その裂け目の上には、絶壁にしがみつくように植物の茂る姿が見えるが、裂け目の下側には何も生えていない。上側の壁はオーバーハングしているように見えるので、おそらく裂け目の下側が最近、崩落したのであろう。崩れてから間も無い壁には、複数の亀裂も見られ、岩壁のすぐ下には人の腰ほどの高さの大岩が転がっている。

大岩は、三人の向かって右側に在り、その上にも岩壁に沿って大小様々なサイズの小岩が載っているのが見える。大岩と同時に落ちたものらしい木の幹や枝も画面には写っている。

画面全体の中で色彩を感じるものは、岸壁から生えている緑と、幼女のピンクの水着だけなのだが、いかんせん全体の暗さに負けて、緑もピンクもくすんで見える。

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答えはこちらです。
いかがでしたでしょうか?

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