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握手を求め続けた選択者の物語

長らくお久しぶりです。【モルモス】でございます〜。GP4thも終わって色々とやりたいことができてモチベも急上昇してるところです〜

普段ウィクロスパーティーや記念イベントに出ることはあれど、頑なに大型イベントやセレモニーの参加を避けて行動していたところから心機一転。オールスタールリグ全員集結の記念も込めて私も参加しちゃおうかと本戦に出ることを急遽選びました〜

GP4thが『初』の本戦参加なんです

いつもお会いしてる方々からすればそうだったのかと思われる内容なのですが、事実です。
参加したい気持ちがあっても予定作れずズルズルと引きずってここでようやっと参加できると切り出したので、参加前から死ぬ程ワクワクしてました(セレモニーもディーセレで2回だけ参加したくらいの頻度です)

参加するに辺り私は環境デッキというものも構成も一切確認せずやりたいことだけ詰め込んだカジュアル要素沢山の『とあるデッキ』を作り出し、大して回すこともなく同日コラボブースのあるムゲンヨーヨーを買って猛練習し出す文字通りの奇行に走った末で当日を向かえます。

一回戦目を出来立てホヤホヤのデッキで初本戦参加の初陣を飾る…改めて考えてもこんなことまともな奴じゃできないよなぁという謎の興奮が後に奇妙な奇跡を創り出し、予想すら出来なかった事態に発展したことをこの時の私は知るはずもなく…

対戦を重ねていく中で『とあるデッキ』がもたらす絆(ピース)の力が対戦相手に固く強い友情を結び付け、気が付いたときには予選6戦中5勝1敗と初めてにしては好成績叩き出せたじゃないかと生まれたてのデッキを褒めてました。この時点でもうまともではないですね。
もうこれだけ戦えて楽しめたし、最後はバトルラッシュで色んなデッキ使って沢山の出来事を思い出にしようと考えながら予選最終成績表をボケーと眺めてたら…

ベスト16入決定(11位)


何があったんだ?????

どうやら対戦相手の頑張りもあってかオポネントが高めだったみたいで、気が付いたら此処にいたらしいです。へぇ〜…

いや、そうではなくてだね!?

本戦初参加、初陣になる出来立てホヤホヤベイビーなデッキ、そしてそのデッキに含まれた特殊な要素が公式に掲載されるの本気で言ってます?正気か?
とまぁ上がった本人ですら困惑の中、周りの人からは「モルモスさん!握手頑張ってくださいね!」と大量のメッセージが寄せられます。決勝トナメの応援ではなく…

その本戦で使っていた『とあるデッキ』とは…

黒単アルフォウ?


見た目は世間一般でも良く見かける黒単構成のデッキですねー。そういや第6弾環境のときも『黒単ウリスブラック』なんていいながら使っていたので覚えている方もいるかもですね懐かしい〜…

さて、レシピ見てくれた方は一際輝く違和感にお気付きでしょうか?絆の力と云われるピース枠にたった1枚、見慣れないカードの存在に…

ウィーアーWIXOSS!

対戦相手は自分と握手することを選べばお互いに3枚手札が増え、対戦相手が断れば自分だけ手札1枚とエナを1枚増やす一風変わったピース…

そうです。この【モルモス】という者は…

本戦中にも関わらず毎試合握手を求め続けた上で決勝トナメに上がってしまった、正真正銘の『馬鹿』なのです


しかもあろうことか本戦初参加の要因が「皆と握手したかった」だけで動いてるのだから、自分含め周りの人もこの結果に驚いて当然です。
勿論衛生面にも考慮して自前でポリエステル手袋を準備し、ピース発動時には手袋着けて手を伸ばす用意周到ぶり、まるで本戦会場を自分の「握手会場」と言わんばかりに繋ぎまくった変態エンターテイナーは皆との熱い友情と共に決勝トナメに足を踏み出すことになります。
本当に初参加これでいいのか?????

決勝トナメ進出と共に渡された輝くコングラゼノクラを戴いて本当にこの場所で「握手」して良いのですか?と他の入賞者とは明後日の方向に思考を突っ走りながら初戦を向かえます。

1戦目の相手は『あみぃ』選手
予選4戦目に1度戦っていて握手を求め、試合の終わりに固い握手を結び別れた後も頑張り、お互いにオポ上がりを決めてから再びこの舞台で合間見えることになろうとは…
自身の興奮度がタマシイレボリューション状態でいざ尋常に勝負です

お互いに手の内は知り尽くし、どの行動を取るか慎重に選ばなければいけないこの大勝負で私が考えていたことはたった一つ…

「今度こそウィーアーWIXOSSで握手したい」

はい、この人それだけしか考えてませんし一向にブレる気配がありません

そんな思考の作用もあってかデッキのLBも引きも応えんばかりに上機嫌になり、遂にはピース使わずして決着が付けられる状況になってしまいます。
再び戦えたことに最大級の感謝を込め、ピースを放ち握手を求め、固く熱い友情を結んだ末に次の「握手会場」へと向かいます…

2戦目は『ぽっきー』選手

対面に見えるセンターとアシスト、そしてウリススケアーによって落とした4枚から導き出された結論が既にこの勝負の決着を決めていたと言っても良いくらいに…

ハンデスに弱いのである

よく考えれば分かる話なのだが、ハンデスを利用する相手が手札を増やすギミックを嫌う時点で既に握手をするつもりは無いぞと宣戦布告されているようなもので、ハンデスカードが見えた瞬間に大寒波を迎えるが如く急激にやる気が低下していったのである…
握手できるタイミングを伺い放つも当然の如く拒否され、握手の手並びに手札諸共読んで字の如く「ハンドディストラクション」されて何もできなくなった私はここで握手会を終了することになりました…

最終結果は『ベスト8』

最初から最後まで『戦う』ことより『握手』することに拘り続けた変態は、対面に困惑悦び狂気共鳴をもたらしギャラリーを賑わせながら最後は星となって散りましためでたしめでたし…



さて、正気の沙汰とは思えない奇行の数々を繰り広げる要因の1つであり今回の旅路には欠かすことのなかった「ウィーアーWIXOSS!」というピース…実際に強いのかどうか興味が沸いた方も少なからずいることでしょう…

まずは改めて性能の確認から

握手しようぜ!

対戦相手に握手を仕掛け、相手が取る選択によって運命が分かれる特殊なピースとなっています。
私はこのカードを「お互いに3枚山札を削るためのピース」と認識し、握手の選択をしてもらうためにはどういった行動を取れば良いのかから研究を進めてきました…
例えば「相手のリフレッシュ後の山札にサーバントが沢山戻ったとき」や「先手1ターン目の何もない状態から相手にサーバントを引かせるため」や「自分の手札が溢れる状態にしてから此方だけ損すると認識させる」等、通常のプレイとはとてもかけ離れた思考回路を張り巡らせ使い方を模索し、このデッキデスができる黒単に組み合わせることに至ったのです。

この話を聞く限りだとちゃんと使い方を見極めれば大活躍間違いなしのピースだと見えるかも知れませんが、本戦で8回そしてピース登場からずっと使い続けてきた私から一言はっきりと言わせていただきます…

皆様が思っている以上に
死ぬ程使い辛く、クソ程弱いです

色々と綺麗事並べてますが、何処までいっても結局は対戦相手の選択によって決まります。それは『対戦相手の都合の良い方向にゲームが進む』ことに他なりません。
本戦でも助けられた試合はあれど、実際にこのピースが決定打を生んだことは一度もなく、更には使わずして勝てる試合が殆どという意味分からんくらい活躍していません。

じゃあそんな状態でありながらこのピースを今でも使い続ける奴は正真正銘の馬鹿だと思いますよね?そうですその通りです。

だってご本人は「握手券」だと思いながら使ってるんですから

皆が真面目にデッキリストを運営に提出する中、この馬鹿は欲望を満たすためだけに全てを注ぎ込んだ結果、ゲームを左右するピースの1枠を『握手券』に変えてしまったのですよ。
通常の選択者であればこの選択そのものは正に「舐めプ」の域を越えていて、真剣に戦う者達に対する冒涜と言わんばかりのベストof失礼に値します。
裏を返せばそれだけ本気で『握手』するために命を捧げてました。私は後悔してません。

皆様悪いことは言いませんので絶対に
私の真似なんかしないでください!

もし黒単アルフォウを使ってみたい場合は握手券を「ゼノ・クラスタ」や「ネバーサレンダー」にでも変えて使ってあげてください。その方が勝てます。


様々な思惑が交錯する中、オールスタールリグ全員集結と共に開催されたGP4th。数々の選択者そしてそれぞれが掲げた相棒となるルリグと共に戦いを繰り広げ、300人以上もの選択者の中から選ばれたベスト16。
名の知れたプレイヤーや有名なルリグ、環境を見据えた最強王者決定戦の中に突如放り込まれた予想外のダークホースの存在。いかがでしたでしょうか…?

普段からガチではなくカジュアル、そして新規参入を目的として行動し続けてきた裏の人が表の舞台にひょっこりと顔を出したことに驚かれた方も多いでしょう。私が一番驚いてます。
そんな人でも頑張れば奇跡が生まれるかもしれない…そんな希望のようなものを手の平に乗せて私は手を伸ばし、戦う皆様と『握手』を求め続けて参りました。
握手を求める者、握手に応じる者、握手を断る者、そしてそれを見て感じる者、それぞれに笑顔なってもらうことができたのなら今回の旅路の目的は『大成功』だったと考えています。

欲を言えば決勝の舞台でモニター通して握手してる姿撮りたかった…なんて言ってたらキリがないので、また暫くはのんびりとお仕事しながら次の舞台の準備でもしてます。

次に握手する相手はコレを見ている
『貴方』かもしれません。
対戦の際は覚悟してくださいね〜

これにて閉幕!おつしたー!










同日、ムゲンヨーヨーブースにて…


トラピーズ!

練習の成果が発揮できて良かったです!
皆もムゲンヨーヨー遊んでみてねー!

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