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好きな本の読書感想文

 見出しの画像は内容と一切関係無い。絵を描いてて良かったと思う事はあまり無いけど、noteの見出しに好きに使える画像がたくさんある点は絵を描いてて良かった点です。ブログの見出しにするために絵を描いていたわけでは無いですが…


 noteで記事編集ページを開くたびに「読んだ本の話を書け」と出てくるので、最近読んだ本は無いけど好きな本を書きます。多分ツイッターの「いま何してる?」みたいな定型文だと思います。


・『コンビニ人間』村田沙耶香
 読んでると働くのが好きになりそうな気になってきます(好きにはならない)。
 レジで客の動きを察知してスムーズに動くための動作や品出しの際にもこういう事を考えて、というような改めて訊かれると説明の難しい円滑に回すための動作を簡潔に説明されているところがすごいと思いました。みんな上手くやってるように見えるけど、大人でも社会で生きるのに色々考えたり周囲に合わせるために苦労や工夫をしてるんだな、と共感するところが多い。
 だいたい1時間くらいで読める量と読みやすい文体なので労働の休憩時間や通勤時間に読むのに丁度良く、内容だけでなく本が物体としても働いてる人に合ってる。

・『芋虫』江戸川乱歩
 多分高校生の頃くらいに読んでから大好きな小説です。今の人でも当然嫌だけど当時の人達の夫婦観だと妻にディルド扱いされて好き勝手されるって想像を絶する嫌さだろうなと思いました。ちゃんと戦争批判の話と捉えられていたというのを後で知ったのですが、読んだ時は愚かなクソガキだったので戦時中の男女の力の差があり過ぎる夫婦はこんな状況にならないと愛を語れなかったのだな…と素直に恋愛小説として読んで感動した。これも短いからすぐ読める。

・『夜間飛行』サン=テグジュペリ
 ひたすら描写が綺麗。飛行士達のスター性や真っ直ぐな良い男という人間の描き方が綺麗。空の上の世界が衒いもなく詩的で綺麗。すごいヤバい状況になっていよいよ死ぬってところで周囲の空や雲の描き方があまりにも穏やかな情景が綺麗なので、あれ?助かったのかな?となると地上が全然穏やかじゃない対比がすごいと思いました。
 同じ作者の話で飛行機乗りが好きだったら『戦う操縦士』と『人間の大地』も短くてすぐ読めるからおすすめだし、別に飛行機には興味無く綺麗なお話が読みたい場合は『星の王子様』がおすすめです。短いからすぐ読める。

以上です。
全部短いからすぐ読めるので必ず全部読んで下さい。

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