ポートフォリオ作りで大切なこと

はじめに

morryです。初めてのnote記事ですが今回は成果物作成について書いてみたいと思います。成果物に関しては何を作っていいかわからないという方も多いと思いますが、少し視点を変えたりするだけで、強力な武器となりえます。

私は4年ほど、営業職を経験したあとに、某エンジニアスクールに通ったあと、webエンジニアとしてのキャリアをスタートして、一年弱になります。その経験から沢山の未経験エンジニアと知り合う機会がありまして、その方たちと話をしている内に、転職活動がうまくいく人の成果物にはいくつかの共通点があることに気づきました。最近のエンジニア転職市場ではポートフォリオ作成がスタンダード化されており、tweetアプリを作ってみるぐらいでは評価されにくくなってきており、求職者の技術レベルも高騰しているようですが、技術以外にも大切なことがあると思っており、そのへんを書き記したいと思います。誰かポートフォリオ作りの手助けに、なれば幸いです。

ポートフォリオは面接の話の種になる

まず、この視点が欠けている方が多いと思います。面接にありつくために作っているポートフォリオで、面接の場を想定できていないのはある種、当然かも知れません。実際、面接に行ってみると、「どうしてこのアプリを作ったのですか?」「作成にあたり苦労した点はどこですか?」など、結構ポートフォリオに関して質問されることが多く、時に、その話が面接の中心となって展開していくことも少なくありません。この事実は、言い換えると、ポートフォリオに関する質問に、そなえておくこと(質問が来る前提でポートフォリオ作りしておくこと)で、面接で好印象を得る事ができ結果的に採用に至る可能性が高くなるのです。具体的なポイントがありますので説明していきます。

ポートフォリオはパーソナリティーが出る題材で作成

例えば好きなものがあるなら、そのファンサイト、美容が好きなら美容の口コミサイト、スポーツをずっとやっている人なら、そのスポーツに関わる題材にします。そうすることで、「なぜ作ったのか?」という質問に対しての回答が明確になります。その他にも、良い点が2点あり、その1つ目が、制作意欲が湧くということです。好きなものに関するプロダクトを作っていると、自然と「この機能もほしいな」「レイアウトはこうしたほうが使いやすいな」など、実際に使われている場面を想定するようになるのです。さらに、このプロダクトに改善点を見出すという視点は、特に、自社開発エンジニアにとって非常に大切です。もう一つのいい点は、人は好きなものについて話すときは自然と生き生きした口調になり、堂々と話すことができるようになります。結果的に、面接という場において、パーソナルな部分が引き出せて且つ、ポジティブな印象を与えやすくなります。ボソボソとtweetアプリについて説明されるよりもよっぽど聞いている方も、聞きやすいですよね。ぜひ自分の好きなもので作ってみてください。

自分(もしくは周りの人、世の中)の課題解決なっているかという観点

1つ目の好きだと言う理由以外にもう一つ加えてほしいのが、「課題解決」という観点です。世の中の人が困っていること、自分が不便に感じていることに対し、情報技術を駆使して解決するという観点があるということは、面接官に、「改善意識があり、能動的に会社で起こっている問題に対し解決策を模索し、利益に貢献してくれるであろう」という印象を与えることができます。ただ書かれた仕様書通りに手を動かしている人は一定のレベルで止まってしまうので、こういった改善意識のあるエンジニアは市場価値が高く、少々技術が低くても採用に至りやすい傾向があるようです。誰かのためになる!ということを念頭に置き、面接のどこかで話すことで、きっと好印象を得ることができるはずです。

自走能力を示すものになっているか

企業が低スキルな人材を採用し、4人チームにその採用した人を追加した場合その人の労働力は0ではありません。教育コストが掛かり、元いた4人の誰かの手が止まるため、新人エンジニアの労働力は0以下、つまりマイナスになるのです。これを防ぐために、採用活動をしている企業はポートフォリオを提出させ、最低限の自走能力がある人材か見極めているのです。サーバーサイド言語のフレームワークを覚えた人がまっさきに、作るであろうtweetアプリでこの自走能力が証明できるでしょうか。あなたがモダンな会社で働くことを求めているのであれば、オリジナルであることがわかりやすい題材を選ぶべきです。そして、オリジナルの機能を一つ頑張って作ってみてください。同時に「苦労した点はどこか」という質問における回答として、「躓いたけれど、自力で解決した。」というエピソードを面接用にメモしておきましょう。その苦労は後にあなたの味方をしてくれます。


何から初めていいかわからない

これを読んでくれている人のなかに、プロゲートを終えてRails(Laravel)を触り始めたばかり、ぐらいのレベルの方もいらっしゃると思います。そういった方は中々プロダクトを作るイメージが沸かないかと思います。また実現できるか(どの機能がどれくらいの難易度なのか)をきっとわからないでしょう。私は自身の経験上、ある程度、実装できる力がないと、プロダクトのアイデアも浮かんでこないですし、いきなり企業に提出用のものを作ってしまうと、技術レベルが低く、後で作り直したくなる!という人も多いです。よって、今回はプロゲートを終えたばかりの人がオリジナルポートフォリオを作る前に、技術習得用に実装すると良いアプリケーション例を紹介します。


tweetアプリ(スキルアップ用)の仕様

①記事投稿機能(作成・一覧・詳細・編集・削除)

②画像投稿機能

③user認証(ログイン)

④ページネーション機能

⑤検索機能

⑥コメント、いいね機能

以下レベルの高いものを作りたい人向け

⑦フロントエンドvue or React選択し,API通信

⑧テストコード記述

⑨フォーマーッターやCI/CDツールの導入

⑩AWSの使用

以上10項目をあげましたが、どれも汎用的で、特に⑥まではポートフォリオの機能として実装する方が多いので、検索すれば実装方法も出てきやすいので挫折することなく、取り組むことができると思います。gemなどのライブラリを用いるのは推奨しますが、ログインやページネーションがどういうロジックに基づいて実装されているかは、必ず理解するようにしてください。モダンなweb系企業にいきなり転職を狙う方は⑦~⑩の項目にも挑戦していただくと、好印象を得やすいです。これを実装している間に、オリジナルポートフォリオについて考えると良いアイデアが浮かんでくるはずです。

最後に

エンジニア転職市場では、未経験エンジニアの採用時のレベルが高騰しているという実態もありますが、現場に入れば、どんぐりの背比べ程度であることがほとんどです。技術を高めようとする心意気は大切ですし、高いに越したことは無いですが、人が人を採用する以上、「悩んでも、前向きに乗り越えてくれそう」「今は技術レベルは低くてもこの先頑張って伸びてくれそう!」と感じさせることが採用への近道ではないでしょうか。稚拙ながら最後までお読みいただきありがとうございます。

反応が良ければ、チュートリアルや、面接対策の記事も書いてみようかな。。。。 

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