100ワニってほんとにつまらないの?【100日間生きたワニ感想】


7月17日、100ワニ見てきました。
7月9日に公開されて以来、いや以前からネットではまあまあ酷評されているこの作品、僕が見てきた映画館では早速上映回数が1本に絞られており、しかも「本当に土曜日かよ」ってくらい人が少なくて、本当に大丈夫かと思わざるを得ない不安な状況の中見てきましたが、結論から言うと「別に言われてるほどは悪くない」のかなと思います。
ちなみに僕は20日目あたりから原作を追っていて、毎日更新を楽しみにして追っていた程度の前知識です。

ちなみにネタバレ、未視聴の方にはわからない説明を省いた表現などゴリゴリありますので、嫌な方はブラウザバックお願いします。
また、これらは全て個人の感想です。


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感想とかちょっと気になったところとかをとりとめなく。

①何故「100日後に死ぬワニ」から「100日間生きたワニ」にタイトル変えたし

散々言われていたことですが、これだとワニが100日間しか生きてない、生まれてから100日しか経ってないみたいじゃん…
1日目に人生が大きく変わる出来事があったというわけでもないし、「ワニが生きた100日間」とかのほうが自然だったんじゃないだろうか、みたいなタイトル変更に対するモヤモヤは見る前から見た後もずっと抱えてました。最後まで見ればその考えもスッキリするかと思いましたが、別にそんなことはなかったです。
100日前 と100日後 だけしか示されず(n月かは表示されてました)、今何日目とかわかんないし、それだと100という数字に何の意味が…とは思ってしまいますね。


②そこ絶対いらんだろ!というシーンに尺割きすぎ

ワニと先輩ワニで見てた映画の内容、ワニが大会でやったゲームの戦闘シーンなど、原作に無い上に必要もないシーンが無駄に長く、それなりに動いてるのがなんか気に食わなかった。


③共感生羞恥で潰れてしまいそうなシーンがあった

ワニとワニ先輩のデートに誘うシーン〜デートあたりの会話の間の演出とかがリアルというか、ちゃんとこっちまで恥ずかしくなる演出でキツかった(良い意味で)。
あとこれもめちゃくちゃ言われていることだが、カエルがとにかくうざい。
うざいキャラだという演出だと理解した上でうざい。
ただ、後半で人間臭さが出てて(いやカエルだけど)感情移入はできたし、なんだか行動しては空回ってて平気なふりしてるけど実は傷ついてないわけないみたいな所がなんだか僕と重ね合わせてしまうような気がして共感はできました。


④結局どういう作品なのかわからない

原作では、ワニが無為に何気なく過ごしているのを見て、「いつ死ぬかわかんないから後悔しないように大切に生きようね」みたいな感じだったと思うのだけど、映画ではそこにはあんまり焦点当てられてなくて、むしろワニたちの生活は輝かしい素晴らしいものみたいな風にすら捉えることもできるような演出が多く(写真とかアルバムのくだりが特に)、後半の原作にないパートの、ワニの死をどうやって乗り越えるか?に焦点が当てられている感じがしました。

カエルは一体何だったんだ…
人の心にずかずかと入ってこようとする変なやつとして描写→実は人間臭いところやそれなりに彼にも背負ってるものがある→受け入れられる→それきっかけでまた友達グループが元に戻っていくってのはわかったけど「ワニなんかおらんくても案外いけるやんwあいつ実はいらなかったんじゃねwあいつじゃなくてもよかったんじゃねw」みたいな感じなのだろうか?(この受け取り方は流石に僕がひねくれすぎかもしれない)
何かを失っても新たに手に入れようとしてるカエルと、ワニを失ったことを引きずって全部曖昧なまま過ごして新しいものを拒否してるところの対比のため生まれたキャラクターなんだろうなあという感じではあるけど…
死をどうやって乗り越えるかについての回答が、ワニの代わりにカエルで穴埋め だったら流石に薄情すぎないか?と個人的には納得がいかないのだけど…

いかんせん新キャラがいきなり出てきて、"なんだこいつ"感が最後まで抜けきらなかったっていうのはあるなぁ、鬼滅の刃無限列車編で突然猗窩座が出てきた時みたいな…「結局あいつはなんで突然現れたんだよ」みたいなモヤっとした気持ちが少しだけありました。


⑤良かったところ

声優の演技がいいし、紙芝居とか言われてるけど動くべきところはちゃんと動いててそのへんは違和感なかったし、原作の雰囲気そのままで良かった。ワニが死んだあとのストーリーがしっかりあったり、原作部分も補足があるので原作読んだ人もしっかり楽しめるのが良い。


★総評
いうほど悪くもないけど1時間とシンプルに短いし、紙芝居くらい動かないって程ではないけど、映画特有の迫力あるシーンとかは当然ないし、折角映画館に来て同じ値段払うなら別の作品見たほうがよくないか?とは少しだけ思いましたね…

期待せずに見ればというか最悪なのが来ると覚悟して見たからか意外と悪くないと感じたし、このゆるさはネトフリとかアマプラで見れば楽しめそう。
セイキンTVみたいな。真剣に見る必要もないし面白すぎないところが気楽に見れてよさそう。

ちゃんと楽しむつもりで見たらまあ後悔はしないんじゃないかなとは思うし、どちらかと言えばおすすめです(?)
映画館で見るのは正直強くはおすすめできないけど、アマプラとかで見れるようになったら是非見てほしいって感じ(?)

ネットの愉快犯や何がなんでも電通を貶したいがための酷評を全て間に受けるのはよくないなとは感じました、うそはうそで見抜ける人でないと(インターネットを)使うのは難しい。
ということで今流行りのひろゆきで無理やりオチつけて終わります。
拙文でしたが、閲覧ありがとうございました!

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