BitValley2019に行って澤円さんの講演を聞いてきた
BitValley2019に行ってきた。
今回の目当ては、澤円さんによる 「よい」だけでは足りない! –世界に飛び出していくために必要なマインドセット– だ。
澤さんの出している外資系エリートのシンプルな伝え方を読んだことがあり、登壇されるということだったので興味本位で話を聞きに行ったのだが、実際、プレゼンがすごく上手だった。
40分近い講演だったのだが全然退屈せず、「あれ、もう40分経ったの?」と思えるほどだった。
講演の内容を自分なりに整理したかったので、メモがてらまとめてみる。
Knowing Doing Being
人が物事を習得する中で、
- Knowing
- Doing
- Being
の3段階があるという。
Knowingは物事を書籍などで知っている段階。具体的に実践はしていないが勉強した段階であるという。
次に、Doingは実践している段階。手を動かして経験として知識を蓄えている段階であるという。
KnowingよりもDoingであるほうが段階としては進んでいて、
これが例えばどういうことかというと、 Doingは人生でいうとアジャイルな人生であるという。
アジャイルとはソフトウェア開発手法のひとつで、自分も完全に理解できていないので正しく説明しろと言われるとできないが、簡単に言うと
開発→リリース→フィードバック→修正(開発)
というように実際のできあがったものをユーザに見せてフィードバックをもらい、それをまたプロダクトに反映していくサイクルを回す開発手法...というふうに私は考えている。
Doingもまずは手を動かしてみる。そして周りからのフィードバックを得て軌道修正、または得た知識の訂正をしていく。
手を動かすことの大切さはすでに広く浸透していて、企業においてもとにかくまずはリリースしてみる、施策を進める、というように進められてきた。
しかし、そこに問題が生じた。
それは、なぜ手を動かしているのか、どうして自分は、自分たちはそれをやっているのか見失ってしまうことだという。
これからの時代求められるのはBeing
Doingはどうやってやるか、
を求めるのに対し、
Beingはどのように自分がなりたいか
を求めるという。
Doingだけだと、自分は、自分たちは何をやっているのかときに見失ってしまう。
例えば、今回のセッションであがった質問で起業を夢見る高校生から
「自分は将来起業をしたいと思っていて、いますぐにでも会社を立ち上げたいと思っている。だけど周りからは大学に進学したほうがいいと言われている。Beingで考えるならばいますぐ起業すべきだと感じたのだがそれは正しいのか?」
というものがあった。
それに対して澤さんは
「君がしたいのは"起業をすること"それはそもそもDoingだよね 」
と回答した。
「なんで起業をしたいのか?」
と更に問いかけ、それに対して質問者は
「起業家たちの自伝を読み感化されたから。」と答えた。
それに対して澤さんは
「"感化すること"もまたDoingだよね。大事なのは自分がどう思ったか、どんなものになりたいかであって、そこに他人は必要ない。」
と言っていた。(発言がこれどおりだったとは限らず、私の覚えている限り)
自分もよく将来のことを考えるとき、
「〜したい」というようにDoingで考えていたなと思った。
Doingであると、なぜそもそもそれをしているのか見失いやすくなってしまう。
Beingがあって、その達成手段としてDoingがあるのかな、と私は感じた。
これは自分の考えなので合っているのか自信はないが、
先程の起業したい、という話でいうと
会社の創業者になりたい!だってかっこいいから!だから起業する
という 単純な理由でも、Being→Doingに結びつけるには十分であり、Beingをまず第一に考えることが大事なのだろうと感じた。
データがなければ存在しないと同義
この話も面白かったのだが、
現代の日本人が1日で触れる情報量と
平安時代の日本人が一生で触れる情報量は
ほぼ同じだという。
それだけ現代はデータで溢れかえっている。
例えば、目の前によさげなお店があったときに、大多数の人はまず食べログなどでお店の評価を見る。そして、口コミや評価がよければ入る。
口コミや評価がなかったら入る気がしない。
つまり現代社会は データがなければ存在しないと同義 なのだという。
だからこそ、個人も価値を上げるためにはアウトプットすることが大事であり、どんどんデータを残していくことが必要となる。
アウトプットの第一歩は質問すること
じゃあ、アウトプットって具体的に何をすればいいの?
ブログとか書くのはなかなかできない...と思うかもしれないが、
手軽に始められるアウトプットは 質問 だという。
質問することは最良のインプットであるともいい、質問することで、インプットされた情報をさらに自分向けにカスタマイズすることができる。
最初は難しいかもしれないが、慣れたら入ってくる情報量が今まで以上に質が高まり、やみつきになるという。
自分も質問は苦手で「こんなこと聞いたら馬鹿だと思われそうだな」と思い、躊躇してしまいがちである。
けど、昔から「聞くは一時の恥、知らぬは一生の恥」といだけあって、昔から大事とされてきたことであって、
情報量が溢れかえった現代では尚更大事になってきたことであるため、心がけていきたいなと思う。
おわりに
まとまりがないが、Beingの手前であるDoing、まずは手を動かしてみる。ということでブログを公開してみた。
一旦公開してみて、整理はまたその都度やっていくつもり。