きっかけはNHK受信料 テレビを捨てたら世界が変わった
大学生の次女が暮らすアパートに5月、NHKの受信料徴収員が来た。コロナ自粛期間でステイホームの時だった。
若い人の多くがネットから情報を取り、それぞれお気に入りの有料チャンネルを利用している。fireTVのスティックでテレビモニターにつなぎ、それらを観ている。
次女のアパートは、オートロックのない、いきなり部屋の扉なので、対面となるとやはり20歳の娘では、ちょっと緊張したのだろうと思う。訪れた男性の訪問員は、怖くはなかったけれど、テレビが置いてある以上、受信料は支払うべきと言われれば支払うしかないということで契約したという。
後日、私のいる実家に支払いのための口座依頼書が届いた。
「コンビニ払いにできなかったの?オンライン授業になるって時に先が見えないのに引き落としはないでしょ。」
「口座引き落とししか言われなかったから」
こんなやりとり後、受信料はコンビニ払いに変えてもらった。
それから、3ヶ月、コロナ騒動の影響で次女の飲食店のバイトが減り、生活費に余裕がなくなった。そんな中、利用してもいないものに経費がかかるのはなんとも虚しい。
受信料も親掛かりと思ったら大間違いで、家賃と食費以外は本人に支払わせている。
だから、本人の少ないバイト代から支払うことはなお虚しい。
そこで私が次女に提案したのが、
「テレビを捨てちゃえば!」である。
「えーーー!」
「テレビがある限りは受信料を請求される。なければ請求されない。」
しばらくののち、次女も納得してテレビを捨てることを決めた。
実際は、捨てるのではなく、私が実家に引き上げお蔵入りという状態ではある。
すぐにNHKの受信料の会社に、テレビはもうないので契約を解除したい連絡。
なんと驚いたことは、そのテレビがどこに行ったのかとテレビの行方を追跡されたこと。
正直に実家にあるということを伝え、実家の住所を教えたという。
もう、こうなってくると、テレビがあることがストレスになる。
いちいちそのテレビは誰が使っているのかなんて追跡されたらたまらない。NHKの受信料の徴収の仕方は、テレビを置いたら、はいNHK受信料支払ってねということなのだ。
私は、2年くらいテレビをほぼ観ていない。
観なくなった理由は、
・関心のある番組が無い。
・ネット情報で十分。
・つまらない。
・CMが苦
たまに良い番組があるのも知っているけれど、そういうのを追っかけることに時間を使いたくない。
今は、YouTube premiumとAmazonプライムと他、有料専門チャンネルを利用して、充足している。
NHKの番組作りは良質なものも多いのでNHKを否定はしていない。
私もこれからNHKオンデマンド契約も考えているところ。
テレビのなくなった一人暮らしは寂しいのでは?と思う方もいるかもしれない。
次女は、その後どんな暮らしぶりだろうかというと、
「テレビがなくなったら、時間が有効に使えるようになった!」
である。
朝起きると、とりあえずテレビをつける。
ぼーっと観る。
ごはんを食べる時もテレビの前で食べる。
だらだら食べる。
こういう一連のことがなくなり、すっきりとした生活が送れるようになっているという。
次女は、美術大学の学生なので、課題制作にも集中しやすくなってよいようである。
最近では、積極的に独自の制作活動も増えてきている。
テレビのない生活は、ひょっとして、人をポジティブにするのかもしれない。
NHK受信料徴収騒動のおかげで、私たち親子は、テレビのない世界で自分にとっての豊かさを感じることができている。
スマホも時間を奪うのではないか?と思われるかもしれませんが、逆に時間を生み出すアイテムだと私は認識している。
無駄な電話話もせずに済むし、スケジュール管理もしてもらい、関心の高い情報を紹介してくれ、こうして手軽に自分発信の行動もできるので時間と空間を越えながら、自分の世界を広げられることを楽しんでいる。
NHK受信料の強制徴収は、テレビの不買につながるかもしれない。今の若い人が買わなければ、ますますテレビは消えていく運命なのかも。
結論としては、思い切ってテレビを捨ててみると、その空いたところには、もっと自分にとって豊かさを感じられることが入ってくるかもしれませんよ、ということです。
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