踏めないバスドラム

先日、緊急事態宣言が発令されて私は家に電子ドラムを仕入れました。初めて自分の部屋に楽器を置いたことに高揚感を覚えた私はノリノリでドラムをたたいていました。そんな折、ドラムを買ったことを父に報告すると、”下の階に迷惑かけないようにな”と言われました。最初は何のことかわかりませんでしたが、冷静に考えればそれはバスドラム(ドラムセットの中で最も重低音が出せる楽器)の振動がほかの部屋に反響することを心配してのメッセージということに気づきました。

あれから私は、バスドラムを踏むことを恐れ、ドラム練習がうまくできなくなりました。でも周りの人に迷惑をかけないという意味ではこれは正解ですね。踏めないバスドラムをいつか踏める日が来るのだろうか、私は地団駄を踏みながら今日もドラムをたたきます。

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