恋しい人と、洗濯物の下着、雨の日の友人を眺めておもうことは一緒である。
あぁ綺麗だ、美しいなぁ、なんだかしっくりくる、ついうっとり見つめてしまう…
なんて、そんな気分になるのはどんな時だろうか。
恋しい人を見つめる時もきっと、そうなんだろう。かくいう私は、「色を感じる時」である。
たとえば洗濯した下着を干す時に、繊細なレース使いとその色使いについ、うっとりしてしまう。グラデーションや好きな色の組み合わせになるようにわざわざ並べて干せば、室内干しでも視界がパラダイスだ。そんな経験、ないだろうか。
たとえば同じ形態の、いろんな色が並んでいるだけでもうっとりする。アパレルの陳列方法なんてまさにそうだけど、極め付けはお気に入りの雑誌・&Premium。私の嗜好をさも分かりきっているかのように、揃えるごとにいろんな色が棚に並ぶように毎号デザインされている。内容もデザインも申し分なくてつい、本屋で買い求めてしまうのだよなー。
たとえば雨の日に友達と待ち合わせたとき。商品回転の早いZARAでgetしたバッグ、それから折り畳み傘の色までがしっかりお揃いだったときの、言いようもない驚きと喜びもまた、色の愉しみのひとつだよなぁ。
おもえば小学生時代に、ナルミヤブランドで1番好きだったのはDAISY LOVERSという虹のロゴマークだった。値段が高くて、洋服は一度も着られなかったのだけど。その代わりノベルティーの100色鉛筆を使っていろんな塗り絵をしたっけ。
視覚優位型だからこそ、視界に入ってくるものの心地よさを大切にしたい。たとえばドラッグストアで買うような生活用品のパッケージはほんとに統一性がなくてごちゃごちゃと視界を掻き乱すけれど、パッケージを取ることで余計な色が消えて、じぶんの空間にも馴染むようになった。
色を統一させること、お気に入りの並べ方にすること。それは日常をぐっと彩りよく、自分自身をごきげんに保つための魔法だとおもっている。
じぶんにとって、とっておきの色遣いはどんな組み合わせ?一度まじめに考えてみても、損はないとおもう。
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