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主人公「エミル」設定

「仕事の依頼!?はいはーい!あたし!あたしにやらせてーっ!」
「うっ…この本何書いてあんのか全然わから…な……(宇宙猫)」


性別:女
身長:154cm
体重:52kg
一/二/三人称:あたし/あんた、あなた/あの子、あの人
好きなもの:オシャレすること、体を動かすこと、人と話すこと、恋バナ
嫌いなもの:難しい本、座学の勉強、死
その他:少しだけ筋肉質な、スッキリと引き締まった体型。胸はAカップ

「マスターピース(世界一の冒険者)」を目指す少女。
ヒューマンの成人年齢である16歳の誕生日を迎え、正式に冒険者として認められたばかりの新米冒険者。
父バックスの運営するギルド「インカラム」に生まれた頃からずっと在籍しており、仲間とともに鍛錬を続けてきた。
少女ながらギアの扱いは天才的。

初仕事である砂漠の遺跡発掘調査にて、人型ギア「フォー」を発掘する。
遺跡でモンストロと初めての戦闘をし、経験不足からピンチに陥るが、エミルをマスターと認識したフォーに助けられる。
圧倒的なパワーを持つフォーに「彼がいれば、自分はマスターピースになれる」と確信したエミルは、彼に「相棒」になってくれるように頼み、インカラムの仲間に引き入れることを決意。

性格

明るく社交的で、初対面の相手でも臆することなく接することができる。
その姿勢が好感を呼ぶため、異種族とも非常に打ち解けやすい。
ただし、そこまで頭がいい訳ではないので、難しい話をされると宇宙猫状態になる。

また、猪突猛進な性格で、自分の信じた道をまっすぐ突き進んでいくタイプ。
自分の思い込みで行動するゆえに失敗することも多いが、失敗を糧に、くじけず前に進み続ける芯の強さを持つ。

男所帯のギルドで育ってきたため、基本的にガサツで男勝り。
しかし年相応に外見を気にしたり、格好いい男性に惹かれたりと年相応な一面も見せる。

思ったことを率直に言葉にしてしまう性格のため、うっかり失言を放ったりする場面もある。
また、ギアの扱いは天才的だが、それ以外の分野はあまり器用ではない。

敬語が苦手なため、相手が目上の相手でも心を許すとついタメ口で喋ってしまう。
しかし、その朗らかな人柄から許してしまう相手も多い。

インカラムメンバーとの関係性

フォー

強大な力を持ち、自分を助けてくれたフォーに「彼がいれば、自分はマスターピースになれる」と確信し、インカラムに引き入れることを強く打診。
彼を相棒とすることで、マスターピースになることを目指す。

ギアであるフォーを「相棒」と呼びながらも、最初は実質「命令をすればなんでも言うことを聞く道具」として扱っている節があった。
しかし、フォーに少しずつ心の萌芽が見られ始めていくとともに、彼を「一人の存在」として認識するようになり、本当の意味での「相棒」としての信頼関係を築くようになっていく。

バックス

エミルが所属するギルド「インカラム」の団長であり、頼りがいのある父親。
冒険者として、エミルが越えようと思っている目標の一つ。
幼い頃からしばしば鍛錬をお願いしているが、まだ一度も彼に勝利したことがなく、そのことが彼女をますます「越えてやる!」と燃え上がらせている。

基本的には「父さん」呼びだが、仕事中は彼を「団長」と呼ぶ。
プライベートの仲は良好だが、エミルに男が絡むと嫉妬深くなるバックスに呆れている一面も。

ジョゼフ

エミルが9歳の頃に10歳のジョゼフがギルドに入ってきたため、7年来の旧知の仲。
ジョゼフの合理的だが皮肉屋な物言いに喧嘩になることもあるが、お互いの性格をよく知っているため、深刻な喧嘩になることは滅多にない。

ジーン

最初は「イケメンの男性が入ってきた」と思っていたが、女だったことが判明してかなりの衝撃を受けた。
誠実な大人であるジーンに好感を抱き、仕事でもプライベートでも強い信頼を寄せている。

アートゥロ

エミルの心の師匠であり、幼い頃に淡い恋心を抱いていた相手。
彼女のタイプは今でも、アートゥロのように「思慮深く、朗らかな人物」。
彼の知見や生き様は、エミルの人生に深い影響を与えていく。
基本的には「アートゥロ」呼びだが、仕事中は彼を「副団長」と呼ぶ。

マグノリア

母親を早くに亡くしたエミルにとって、母親代わりの存在として心の拠り所になっている。
男所帯のギルドの中では数少ない女性であるため、困った時の相談相手として頼りにしている。
「姉さん」と呼び、深く慕っている。

エインズワース

ハーフエルフの魔術師であるエインズワースは、かなりの年上ではあるが、エミルは「少し年上のお兄さん」のように接している。
何かと「めんどくさい」とボヤきがちな彼に呆れかえることもあるが、なんだかんだ彼がちゃんと仕事をすることは理解している。

エドガー

面倒見のいいお兄さんと思っており、仲が良い。
お調子者のエドガーから下ネタを教わることも多々あり、バックスに二人そろって怒られることも。

ナワーブ

口数は少ないが落ち着いていて頼りになるナワーブを信頼している。
エドガーから教わった下ネタを彼の前で口にし、渋い顔をされながらも止められないこともしばしば。

オルトガ

ドワーフのメカニックであり、ジョゼフの師匠であるオルトガ。
バックスの元上司でもあり、物心ついた頃から実の祖父のように可愛がってくれた彼を「じいちゃん」と呼び慕っている。

エマ(故人)

大切な母親であり、エミルの越えるべき目標の一つでもある人物。
「世界の全てを知る」ために冒険者になり、バックスとともに様々な世界を渡り歩いてきた。
好奇心と知識欲の塊であったエマは、自分でも調べてはエミルにさまざまな話を聞かせてきた。
その中の一つである「カーバンクルの里の伝説」は、エミルがカーバンクルに出会いたいと強く願うきっかけになった。
エミルにとっては優しい母親であり、同時に憧れの冒険者でもあった。

度重なる任務による過労で免疫が落ちていたところに薄荷病が発症し、治療の甲斐無くエミルが8歳の頃に亡くなる。
「世界の全てを知りたかった」という彼女の最期の言葉が、エミルに「マスターピースになる」という決意を抱かせる。

過去、トラウマ

8歳の頃に母エマを薄荷病で亡くし、その後はバックスやインカラムのメンバーに育てられてきた。
「死という『何か分からない、恐ろしいもの』に母を奪われた」というトラウマから、死を非常に恐れている一面がある。

そのため、誰かを命の危険に晒すことを極端に嫌い、全てを守ろうと空回りしてしまうことがある。

エミルの目指す「マスターピース(世界一の冒険者)」

「世界の全てを知り尽くした冒険者」。

エマが「世界の全てを知る」ために冒険者になったことに憧れ、幼い頃から自分も同じようになりたいと思っていた。
志半ばで亡くなった母の意思を受け継ぎ「世界の全てを知り尽くした、世界一の冒険者」になることを決意。
女の身でありながら厳しい鍛錬を続け、メキメキとギアを操る才能を開花させていった。

インカラムに所属することで世界を巡り、さまざまな異種族や国の文化に触れることでどんどん新たな世界を知っていく。

本や座学は苦手で、難しい本は数ページ開いただけで宇宙猫状態になったり、座学ではつい居眠りしてしまうことがある。
他人と関わることや、自分で挑戦しては成功や失敗を繰り返すことで成長していくタイプ。

エミルの心の奥底の願い

「世界の全てを知ることで、世界を納得し、愛すること」。

エミルはエマの「誰のせいでもない死」を、頭では理解していたが感情が追いついていなかった。
理不尽な死が起こってしまう世界に対して幼い頃は「世界なんて大嫌い」と嫌悪感を抱き、死に関すること全てを恐れていた。

しかし、同時にエミルは「死がどうやって起こるか」「どうすれば死を止められるか」「止められなかった場合、どんな気持ちでいればいいのか」を理解したいと心の奥底では願っていた。

そんなエミルは「世界の全てを知る」ことで、死が起こってしまう世界を納得し、愛することができると無意識下で考えていた。
彼女の中で「母への憧れ」だった「世界の全てを知る」は、エマの死を通して「世界を納得し、愛する」ための手段となった。

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