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種族設定「ヒューマン」


ヒューマン

現実世界の人類とほぼ同じ特徴を持つ存在。
この世界の中でもっとも多い列強種族で、人口は約8000万人。
ケイオノヴァス大陸にもともと住んでいるのは白人種が主だが、交易や出稼ぎ労働で大陸を訪れ、そのまま定住した黄色人種、黒人種も少数ながらいる。

別の大陸の国には、黄色人種の国や黒人種の国もある。

ほとんどの異種族に比べ寿命が短く秀でた能力は持たないが、それゆえに他種族に警戒されにくく、多くの他種族と友好関係を築いてきた。
ほとんどの他種族と共通する遺伝子を含んでおり、唯一、他種族との交配も可能な種族。

異種族に劣る身体能力を補うため「ギア」と呼ばれる機械を開発・運用している。

寿命は70~80年ぐらい。

かつて栄えていた文明には、ヒューマンによく似た「人間」が存在していた。
彼らはマナを巡って争いを繰り返した結果、滅び、文明は消滅した。

ヒューマンの生態

かつて、高濃度のマナに汚染された人間たちが交配を繰り返した結果、人間の特徴をそのまま引き継ぎながら、マナに順応することで失われていた知性を取り戻した者たちを指す。

人間

60万年前、唯一の知的生命体として文明を築いていた種族。
現実世界における人間に比べ、よりテクノロジーが発展した世界に暮らしていた。
ある時地中から溢れ出る未知のエネルギー「マナ」を発見したことにより、エネルギー資源としてマナが活用されることとなった。
しかし、いつしかマナを利用して世界の覇権を握る「マナ戦争」が勃発(第三次世界大戦のようなもの)
各国がマナを使った兵器や戦闘用キメラを開発・行使し続けた結果、全世界が高濃度のマナで汚染され、人間たちは生きることができなくなった。

一部の富豪は安住の地を求めて宇宙船で他の星へ飛び立つが、残された人間たちはマナに汚染され、理性を失い、ただ種の存続のために種族を問わず交配を繰り返すだけのケダモノと成り果てた。

ギア

現実世界で言う、機械全般を指す言葉。
他種族に比べて筋力が劣ったり、魔法を行使できなかったりするヒューマンが力不足を補うために開発した。

一般的にギアと言うと「汎用ギア」「戦闘用ギア」「業務用ギア」の3つに分けられる。

汎用ギア

戦闘、業務どちらにも使用することができるギア。
軽く丈夫な金属でできているため、それなりに体力があれば女性でも行使することができる。
劇中では、エミルが使っているギアが汎用ギアに当たる。

戦闘用ギア

戦闘に特化したギア。
過激な戦闘に耐えうる強度を保つべく、硬く重量のある金属を使用しているため、鍛え抜かれた男性でないと行使することは困難。
劇中では、バックスが使っているギアが戦闘用ギアに当たる。

業務用ギア

何らかの業務に特化したギア。
現実世界で言う業務用機械、車、蒸気機関車などがこれに該当する。

ケイオノヴァス大陸では、ギアを開発しているのはヒューマンの国のみ。
エルフやリリパットなどと共同で、マナを行使できるギアの開発なども行われている。
また、体力に乏しいエルフの補助をするための業務用ギアや、セリアンの戦闘力を向上させるための戦闘用ギアも開発・輸出しており、ヒューマンの国の重要な財源の一つとなっている。

ヒューマンの身体の作り

基本的に現実世界の人間と変わらないが、身体を構成する組織にはマナが染み込んでいる。
マナの濃度や純度は人によってまちまちだが、基本的に含有量は低く、魔法適性はない。
寿命は70~80年ほど。

ヒューマンの人種

白人種、黄色人種、黒人種が存在する。
ケイオノヴァス大陸にもともと住んでいるのは白人種が主だが、交易や出稼ぎ労働で大陸を訪れ、そのまま定住した黄色人種、黒人種も少数ながらいる。

ヒューマンの生まれ方

現実世界の人間と同じ。

他種族との交配

ヒューマンはほとんどの他種族と共通する遺伝子を含んでおり、唯一、他種族との交配も可能な種族。
そのため、他種族から嫁をもらったり、逆に嫁入りして国を出るヒューマンも少なくない。

特にヒューマンより寿命の短いセリアンとの交配は、セリアンの寿命を伸ばし、種の存続に大きく貢献してきた。
一方、エルフやエント、リリパットなどの長命種族と結婚した場合、生まれた子供は能力や寿命が純血のエルフやエント、リリパットに劣るため、差別視されることもある。
差別を避けるべく、エルフやエントがヒューマンの国に嫁入り・婿入りすることが多い。

ヒューマンの食事

現実世界の人間と同じ。
ヒューマンの国の食文化は主食と副菜の境界が曖昧であり、肉を主体とし、パンやジャガイモ、少しの野菜を使った料理が多い。
食事回数は基本的に1日3回。

冒険者ギルドの長旅に耐えうるために保存食の開発が特に発展しており、特に長期保存がきき、美味しく食べられる加工肉が重宝されている。

ヒューマンの睡眠

・成長ホルモンの分泌
・疲労回復
・身体の傷んだ部分の修復
・日中に見たことや学習したことを脳に定着、整理
・視界の悪い夜をやりすごす

ため、睡眠を必要とする(現実の人間と同じ理由)

平均睡眠時間は7~8時間(個体差あり)
ライフスタイルによっては睡眠時間がもっと短かったり、昼夜逆転したりする場合も少なくない。

ヒューマンの時間感覚

秒・分・日・月・年の知識がある。
感じ方は、現実世界の人間と同じ。

ヒューマンの他国との交流

ほとんどの異種族に比べ寿命が短く秀でた能力は持たないが、それゆえに他種族に警戒されにくく、多くの他種族と友好関係を築いてきた。

特に、閉鎖的なエントの国では唯一ヒューマンのみ、入国制限がなく自由に出入りすることができる。
また、劇中ではカーバンクルの里が100年後に開国するための仲介役として、エミルが大きな役割を果たした。

ヒューマンの五感

五感は全て現実世界の人間と同じ。

ヒューマンの美的感覚

感じ方は基本的には他種族と同じで、普遍的なものではなく文化に大きく左右される。
美術史の変遷は、現実世界の人間とほぼ同じ。
ケイオノヴァス大陸出身のヒューマンの間では、近年は現実世界で言う「アール・ヌーヴォー」のような、植物をモチーフとした繊細な装飾が施された美術品がもてはやされる傾向にある。

ヒューマンの死

ヒューマンは脳の機能が完全に停止することで死亡する、と見なしている。
「肉体の機能停止による死亡」の他、「脳死」という概念もある。

ヒューマンの葬儀

10世紀までは土葬が主流だったが、ヒューマン・リリパット戦争の影響によるメトスの流行後は衛生管理のため、火葬が主流になった。
遺体は木製の棺桶に入れられ、24時間以内に火葬される。
翌日、火葬された遺灰は骨壷に入れられ、1日かけて葬式が行われる。
ヒューマンの葬儀は親族と知人の間で行われ、死者の魂を悼む祈りの言葉を遺族が唱えた後、墓地に埋葬される。
死後の霊魂は精霊となり、遺族を守り続けるとされている。

ヒューマンの宗教

ケイオノヴァス大陸では様々な種族がひしめき合うためか、ヒューマンの国では多様性を認めにくい一神教より多神教が優勢。

ヒューマンの神と異種族の神との婚姻譚も少なくない。
ただし、ヒューマンの神が他種族の神より優れているように描かれることが多く、宗教を重んじる異種族との宗教的な小競り合いも発生することがある。

なお、宗教の権威は異種族に比べてそこまで強いわけではない。
啓蒙主義が発展しており、宗教ではなく理性による自然科学、社会科学が発展中。
その貪欲に理性を求める姿勢は、主にエルフの知的好奇心をくすぐっている。

9~10世紀には旧文明の研究が進み、すでに啓蒙主義が広まっており、「啓蒙」が行き過ぎて諸外国と戦争を起こしたが、周囲の圧倒的な力に負け続け「理性の敗北」を味わう。
そこから「理性による征服ではなく、理性による協調」へシフトし、それによる交流と発展を続けている。