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「イリス・クォーツ」設定


名前:イリス・クォーツ
年齢:60万2005歳(外見年齢は10歳)
性別:女
身長:140cm(過去:160cm)
体重:30kg(過去:58kg)
一/二/三人称:わたし/あなた/かれ、かのじょ
好きなもの:花、刺繍、神殿の外の話を聞くこと
嫌いなもの:争いごとその他痩せ型で、儚げな身体つきをしている。旧世界にいた頃はスラリとしたほんの少しだけ筋肉質な身体。胸はFカップ→AAカップ
時系列によって装身具のデザインが違う(プロフィール画像は時系列が後のもの)

鉱物の角と骨、泥の身体を持つ「カーバンクル」と呼ばれる種族の長。
人里離れた山奥にひっそりと存在する「カーバンクルの里」の神殿で、里の周囲に結界を張り、異種族の侵略から仲間たちを守り続けている。

穏やかで慈愛に満ちた性格で、同じ種族の仲間を我が子のように思っている。
誰であろうと争うことや命を奪うことを厭い、異種族と争いを起こさないためにカーバンクルの里を鎖国した。

里の地下から溢れ出るエネルギーを、自らの身体を通すことによって里中に張り巡らせ、生物の侵入を防ぐ結界としている。
もとはクリアークォーツのカーバンクルだったが、過去に受けた実験や結界を張り続ける影響で体中の骨(クォーツの部分)にヒビが入り、レインボークォーツになった。
かつて腕の魔装具は巨大な機械に繋がれており、イリスはそこから動くことができなかった。

側近にサフィール・ルベウス兄弟、エメラダがいる。

ルベウスが里を抜けたあと、エルフのグウィンドリン、ドワーフのグスタフ、レプラコーンのカルロの3名によって腕の魔装具が改良され、イリスは60万2100年ぶりに神殿の外に出ることができるようになった。

その後、イリスは異種族の国と平和協定を結び、鎖国状態だったカーバンクルの里は開国するのだった。

過去

旧世界で生まれたカーバンクル。

かつては、20代後半ぐらいの成人女性の姿をしていた。

生まれてからしばらくは何も分からずにあちこちを彷徨っていたが、近くにあった村を遠巻きに観察。
数年間観察し続けるうちに、そこに暮らす人間の生活習慣や簡単な言葉を学習する。

ある日、いつも通り人間を観察していたイリスは、散歩をしていた親子連れに発見される。
子供を抱きかかえて走る母親の姿が、彼女の目に焼き付いた。

彼らの通報で国から特殊部隊が派遣され、イリスは彼らに追われる身となる。
本能的に身を守ろうと暴れ、数名を殺害したが、数の暴力には勝てずに捕縛されてしまう。
この経験からイリスは「弱い生き物でも、群れをなせば強い」ことを学習する。

研究所に連れてこられたイリスは、人間の言葉を多少理解できたため、人語を理解する生物兵器として教育を受け、己の力の使い方や論理的な思考を学ぶ。
その過程でオパールのカーバンクル(ウパラ)に出会い、彼女の反乱に加担する。

逃亡する際、たまたま近くの部屋に監禁されていたサフィール、ルベウス、エメラダを発見。
子供を抱きかかえて逃げる母親の姿を思い出したイリスは、彼らを共に連れて逃亡する。

その後、研究所から離れた場所にある教会に逃げこみ、元カーバンクル研究員だった人間の神父に5年間保護される。
もともと人間的な思考を身に着けていたイリスは、急速に人間の生活様式を身につけ、他のカーバンクルに教育するようになる。
特に、コアへのダメージから発達が遅れ、精神的にも不安定だったサフィールにも根気強く接し続けた。

このことから、サフィールはイリスに対して強い敬意と信仰心を抱くようになった。

かつて研究所だった廃墟に逃げ込んだ際、サフィール、エメラダ、ルベウスを守るために「カーバンクルを媒介とし、マナを結界として利用する装置」に自ら繋がる。
急激に流れ込んでくるマナによって60万年の間、肉体が崩壊と再生を繰り返し、身体が少しずつすり減って子供の姿になってしまった。

ルベウスとサフィールが自らの骨を提供することによって容態は安定したが、彼女の身体の中では常に強いマナの循環が起こっており、全身の骨にクラックが入っては再生する…を繰り返し続けている。

過去の経験があまりにも強烈だったため、自分の思想に無意識に執着してしまう傾向にある。
ルベウスが里を抜けたのも、イリスが過去の経験への固執から、ルベウスの憎しみや悲しみを根本から否定し、自分の思想を押し付けたせいであるとも言える。

衣服は、神殿に残されていた「カーバンクルの力を増幅する装身具」の試作品をエメラダとルベウスがイリス用に仕立て直したもの。
刺繍は神殿から出ることができず、手持ち無沙汰になったイリスが時間を見つけて仕上げた。

結晶態


装身具を外してしまうと、イリスの中にエネルギーが滞留して膨れ上がり、この姿になる。
この姿になるとイリスは一切の理性を失い、破壊衝動のままに暴れまわる怪物に成り果ててしまう。

異種族に復讐を誓うルベウスはイリスに秘められた力に魅入られ、イリスを里の外へ連れ出そうとする。
イリスを自由にするために装身具を壊した結果、イリスは結晶態に変貌。
里を壊さんとする勢いで暴走する。

ルベウスはこの姿のイリスを復讐の道具に利用できると考え、再びイリスを里から連れ出そうとするが、里のカーバンクルと、里に滞在していた冒険者ギルドによって阻止される。

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