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よんもじVOL.7 autumn感想

今回は「好きな食べ物」で7句、エッセイは「お気に入りの店」で書いています。
好きな句を一句ずつ紹介していきます。

隣席の人見て決める秋メニュー
藤田亜未

期間限定メニュー、気になるけど定番メニューの方が失敗がないんじゃないか、悩んだけど隣の人のテーブルにある秋メニューを見たら決断した。
そんな風に秋メニューを捉えた。
秋メニューが魅力的に表現されている。

秋麗やタルトタタンは誘惑す
相田えぬ

タルトタタン、リズムをとっているような名前が楽しい。
ご機嫌な感じが秋麗に合うし、最後早くなるタタンというリズムが急かされているようで誘惑されている感じがある。

豚骨の颱風圏に分け入るや
西川火尖

嵐のような豚骨なのである。そして、颱風圏に突入するのではない「分け入る」のだ。
激しさも佳境である。
この嵐に挑んだものだけに訪れるその後の爽快さも心地よい。
二丁目ラーメンは食するのに七句要するのだ。

派閥出て出世の遅さにごり酒

自句自解
ルートから外れてしまった。
けれど、周りに合わせてお酒を呑むこともない、自分で自分にお酒を注いで、好きに酔えばいいのだ。

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