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【韓国ドラマ遍歴】2003年の韓流ブーム

私が韓国ドラマを見るきっかけとなったのは母が見ていたからだった。
第一次韓流ブームといわれる2003年当時私は中学生。実家ではWOWWOWに入っていたのでWOWWOWやBSで放送していた韓国ドラマを見ていた。

母が見ているのをただなんとなく見ていたら全話見ていた、というのが正直な話。
韓国ドラマには不思議な中毒性があった。

中学生当時、周りの友達はきっと日本ドラマの方を圧倒的に見ていたと思うし、私も見ていた。
ただ韓国ドラマの作風は日本ドラマとは異なる魅力があって興味深かった。

覚えている限り見た記憶のあるものを書いてみる。
ストーリーは覚えていないものもあるのであらすじを引用した。


冬のソナタ/겨울연가

韓国:2002年 KBS(放送局)
日本:2003年〜
キャスト:ペ・ヨンジュン、チェ・ジウ、パク・ヨンハ、パク・ソルミ

冬のソナタのあらすじ
初恋の人チュンサン(ぺ・ヨンジュン)を交通事故で失って10年。ユジン(チェ・ジウ)は幼なじみのサンヒョク(パク・ヨンハ)と婚約をし、インテリア設計会社「ポラリス」を友人と経営して充実した日々を送っていた。しかし心の中では今だ初恋の人チュンサンを忘れられずにいた。そんなユジンの前にチュンサンにそっくりなミニョン(ぺ・ヨンジュン/2役)が現れる。彼は設計事務所「マルシアン」の代表。スキー場の改装工事でユジンの「ポラリス」と共同作業をすることに。死んだはずの最愛の人が突然現れ激しく動揺するユジン。しかしミニョンはジュンサンではなく…。

私が初めて見た韓国ドラマ。

ソン・ソクホ監督四季シリーズの2作目。当時はペ・ヨンジュンの「ヨン様」ブーム真っ最中。私はとにかくチェ・ジウがかわいいなぁと思っていた。あとパク・ヨンハがかわいそう…という印象。
主人公の女の子のことを好きになる男の子が2人いるという韓国ドラマの基本スタイル。
ロケ地の春川は1度は行ってみたい。ベタに感動すると思う。


秋の童話/가을동화

韓国:2000年 KBS
日本:2002年〜
キャスト:ソン・スンホン、ソン・ヘギョ、ウォンビン

(ドラマの画像探すのちょっと楽しい)

秋の童話のあらすじ
優しい両親と妹思いの兄ジュンソ(ソン・スンホン)と幸せな生活を送っていたウンソ(ソン・ヘギョ)。そんなウンソに激しい嫉妬心を持つクラスメートのシネ。実はこの2人、出世時に病院で取り違えられていたのである。そしてその事実をきっかけにお互い実の家に戻ることに。幸せな家庭から一転、ウンソは貧しく厳しい母と不良の兄のいる家で新たな生活を送ることに…。一方シネはユン家の娘となり家族揃ってアメリカに移住することに…。
10年後、家庭が苦しく大学進学出来なかったウンソはホテルで働いていた。

冬のソナタと同じユン・ソクホ監督の四季シリーズ1作目のドラマ。

内容ははっきり覚えていないけどとにかく泣けた記憶がある。当時好きなドラマを挙げるなら秋の童話と言っていたくらい結構好きだった。当時19歳のソン・ヘギョが人気になったドラマ。


夏の香り/여름향기

韓国:2003年 KBS
日本:2004年〜
キャスト:ソン・スンホン、ソン・イェジン

夏の香りのあらすじ
大学生のミヌ(スン・ソンホン)には恋人のウネ(シン・エ)がいた。やがて二人は結婚することに…。しかし結婚式当日、ウネは交通事故に遭い帰らぬ人となってしまう。
5年の月日が流れ海外留学から帰ってきたミヌだが、いまだウネへの思いから立ち直れずにいた。そして2人の思い出の場所となっている山へ出かけるミヌ。そこでヘウォン(ソン・イェジン)という女性と知り合う。何かとヘウォンの言動・行動が、ウネにダブって見えてしまうミヌ。実はなんと亡くなった最愛の彼女ウネの心臓がヘウォンに移植されていたのであった。

これもソン・ソクホ監督の四季シリーズ3作目。へウォン(ソン・イェジン)が身体が弱い子だなぁくらいしか覚えていないけどこれもやたら泣けた記憶がある。

※四季シリーズは4作目に春のワルツ(2006年)もあるけどそれは見ていない。


オールイン/올인

韓国:2003年 SBS  
日本:2004年〜
キャスト:イ・ビョンホン、ソン・へギョ、チソン、パク・ソルミ

オールインのあらすじ
高校の夏、賭博師の叔父に育てられたイナ(キム・イナ)は、自分とは正反対の環境で育ったチョンウォン(チソン)と出会い仲良くなる。チョンウォンの父が経営する映画館に遊びに行った時、そこでスヨン(ソン・ヘギョ)とう女性に出会う。ある日、そのスヨンがチンピラに拉致される。イナとチョンウォンはスヨンを救出するが、友達がケガを負わされる。復讐のためにイナとチョンウォンは、誰もいないはずのチンピラの家を放火したが、家にはボスがいたのだ。こうして殺人の容疑でイナとチョンウォンは逮捕される。だが、父が裏に周りチョンウォンはすぐに釈放される。父に反感を持っているチョンウォンは、親友のイナを残して自分だけ出て行くことに苦しむ。そしてアメリカに渡ってしまう。

あらすじを読んでも内容を思い出せない…けどこれを見たときに上記の四季シリーズとは違う面白さがあることを知ったことを覚えている。
ハラハラする…とか次はどうなるの?!とかそういう感覚。こうやって調べてみると放送局が違うことがわかる。今でもそうだけど、韓国は放送局によってドラマに明確な色がある。
とにかくイ・ビョンホンがかっこよくて内容がおもしろかったので母とハマったドラマ。


美しき日々/아름다운날들

韓国:2001年 SBS
日本:2004年〜
キャスト:チェ・ジウ、イ・ビョンホン、リュ・シウォン  

美しき日々のあらすじ
ビクトリーレコード会社の御曹司ミンチョル(イ・ビョンホン)は冷酷で人を愛することを知らない。そのミンチョルの父と医大生ソンジェ(リュ・シウォン)の母が再婚したため、二人は義兄弟となるが仲は良くない。施設『天使の家』で育ったヨンス(チェ・ジウ)は、上京してビクトリーレコードで働いている。そこで同じ施設で育ったセナ(イ・ジョンヒョン)と再会する。施設以来の再会に喜ぶヨンスだが、ある出来事をきっかけにセナはヨンスを恨んでいるためヨンスの前から逃げてしまう。

このドラマでも私はOSTという1つの発見があったのを覚えている。
OST(Original Sound Track)はドラマの挿入歌。日本ドラマでは主題歌一曲がそのドラマの要となり使用されるけど韓国は何曲もの主題歌なみの曲がドラマの中で流れる。(韓国ドラマとOSTの関係は語りきれないのでまた別の記事に書く)

今まで見た韓国ドラマの中でも美しき日々は特にOSTがよく、曲が頭から離れなかったのでCDを借りてMDに焼き母と車でよく聴いていた。

「約束/약속 」という曲がいわば主題歌のようなメインの曲で、出演者でもあるリュ・シウォンが歌っている方が特に好きだった。懐かしい…


天国の階段/천국의계단

韓国:2003年 SBS
日本:2004年〜
キャスト:クォン・サンウ、チェ・ジウ、シン・ヒョンジュン、キム・テヒ

天国の階段のあらすじ
父を亡くしたソンジュ(クォン・サンウ)と 母を亡くしたジョンソ(チェ・ジウ)は、幼い頃から兄妹のように育つ。いつもいっしょにいて、ともに笑いあい幸せな日々を過ごしていたソンジュとジュンソ。しかしある日、ジョンソの父がCMモデルをしていた女優テ・ミラと再婚し、そのテ・ミラの別れた夫との間にできた兄のテファ(シン・ヒョンジュン) と妹のユリ(キム・テヒ)と義兄弟として同じ屋根の下で暮らすことになり、幸せな生活から一転…ジュンソは辛い日々を送るようになる。

天国の階段でまず思い出すのはジャージャー麺。ジョンソとテファが公園でお昼ご飯を配達してもらい食べていた黒い食べ物が全然美味しそうじゃなくてとにかく衝撃。(今では渡韓の度食べるくらい好き)サランラップを割り箸で擦って開ける食べ方(説明し難い…)も不思議で韓国って日本と似てるけど異文化だなぁと思ってた。

天国の階段は色々衝撃だったことが多く…いじわるな継母とその娘、義兄であるテファというオッパ(韓国の女性が呼ぶ年上の男性の呼び方)の存在。義妹ユリ役のキム・テヒのずば抜けたかわいさ。韓国のヒステリックというか日本人にはない感情的な部分も天国の階段で大分知れた気がする。

韓国ドラマらしいありえないでしょ!みたいなオーバーな展開もおもしろいドラマ。


韓国ドラマはおもしろくて、泣ける

こうやって調べてみると2003〜2004年に集中して見ていたことがわかる。

同時期に放送された日本ドラマを調べてみると木更津キャッツアイ、天体観測、ごくせん、オレンジデイズだった。

日本ドラマを見る理由といえば好きな芸能人が出ているからだった。オダギリジョーとか妻夫木聡とかジャニーズの出ているドラマばかり見ていてドラマの内容云々出演者で見るドラマを決めていたような気がする。

韓国ドラマに出ている俳優のことを当時は何も知らず、何歳で韓国でどのくらい有名とかさほど興味もなく、ただ内容がおもしろくて見ていた。

あと絶対的に言えるのが韓国ドラマは泣けるということ。

この頃の韓流ブームといえば韓国ドラマだけでなく韓国映画の「猟奇的な彼女」も日本で公開された。「僕の彼女を紹介します」「私の頭の中の消しゴム」「ブラザーフッド」もこの時期だった。

韓国ドラマと韓国映画は泣ける、というこが当時の私の印象に残った。感動とか悲しいとか単純なものではなく人の感情や心情を表現するのがとてもうまく、もともと感受性が強めな私にとって韓国ドラマや映画はとにかく泣けた。

こうやって私の韓国ドラマ遍歴は始まった。

この頃海外ドラマといえば24 -TWENTY FOUR-にもハマってよく見ていたし私にとって海外のコンテンツはまだまだアメリカ中心。
韓国ドラマと韓国映画はおもしろい、そしてやたら泣ける。この頃は私にとってそういうジャンルの"海外"コンテンツとなっただけだった。

ここから少し時が経って次は2010年の韓国ドラマ遍歴。

おまけ

母と韓国ドラマにハマった当時、家には母が唯一買った韓国語の本があった。

それは草彅剛がチョナン・カンという番組をしていたときに出版したチョンマルブック。(韓国語で歌う曲もリリースされてた。)

番組開始のきっかけが草彅剛が韓国映画をテレビで鑑賞後、韓国語の響きなどに惹かれていたことから韓国を取り上げる番組となったらしい。

番組の始まった2001年当時、のちの韓流ブームが起こる前で韓国では日本文化が厳しく制限されていて日本で知名度抜群の草彅や所属グループ・SMAPが無名の状況下で韓国をロケしたり、韓国語だけを話すスタイルにしたため猛然と韓国語の勉強をしたとのこと。    

今だから思うけどすごいなぁ。

ケンチャナヨ、コクチョンマ、サランヘヨ、カムサハムニダ

あの頃は韓国語=カタカナだった。

あのチョンマルブックどこ行ったんだろう…



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