お笑いを始めたきっかけ

お笑いが大好きな子供だった。アニメもヒーローも音楽も嫌いで毎日バラエティばかり見ていた。

加トちゃんケンちゃんから始まり、とんねるずのみなさんのおかげ、志村けんのだいじょうぶだぁ、ダウンタウンのごっつええ感じ、ボキャブラ、笑う犬、吉本新喜劇などテレビの前で親が引くくらいゲラゲラ笑ってみている子供だった。

とにかく笑うことが好きな子供だった。

でもいつしか笑うことから笑わせることに興味を持つようになった。

僕は特にクラスの人気者でもなかったし明るい少年でもなかったにも関わらず、小学校のときは先生のお別れ会で漫才やって、中学校では林間学校で漫才やって、高校では合唱コンクールで漫才の真似事をした。

普通僕みたいな暗い生徒は深夜にこっそりラジオを聞いてハガキ職人などをやるんだろうけど、ラジオ嫌いだったしテレビしか見たことなかったからお笑いするってなったら大勢の前でネタをするっていう発想にしか至らなかった。

やたら漫才やりたがるから先生意味わからんかったと思う。名古屋そんな文化ないし。

毎回大すべりしていたけど。

そんな日々を送る中「NSCに行ってみないかい?」という声がかかる。

お母さんからだ。

お母さんが新聞の広告欄から名古屋NSCの生徒募集を見つけて僕に勧めてくれたのだ。

あんまり母親の薦めでお笑いやるやついないと思うんだけど僕のきっかけは母さんなのだ。

あれから18年。途中大学行かせてもらったりニュースタッフプロダクションにお世話になったり脳梗塞なったりしたけど今はSMAで楽しくお笑いやらせてもらっている。

あの時のお母さんの一言がなかったら今はないかもしれない。お母さんは後悔しているかもしれないけど僕は感謝している。

NSCを薦めてくれてありがとう。必ず売れてあの時の一言が報われるようにする。昨日財布なくしたけど。頑張ろうっと。

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