芸人としての武器とは?

芸人としての武器を失ってから強くなった。

どういうことかと言うと僕は2015年の春まで体重が95キロあった。

その時は主にデブに縛られたネタをやっていた。

デブに縛られたネタとは何か?

デブネタはデブをフリにしたネタ。しかしデブに縛られたネタとは【デブを使わざるを得ないネタ】のこと。

例えば太っていたとき一度ギャル男に扮して【どんな言葉もギャル語に変換する】というネタをやろうとした。

しかし先輩芸人に「お前はデブだからギャル男の前にデブが気になっちゃう。」と言われた。

実際その通りでネタはウケなかった。

つまり僕は太っていた当時は好きなネタができなかったのだ。

その代わり【モテない野球部が夢を語る】というネタは太っていたから成立したしよくウケた。

僕は痩せてデブという芸人としての武器は失った。

そしてそれによって出来なくなったネタがたくさんある。

しかし武器を失ったことにより新しい武器を手に入れた。

それは何でもできるという武器。

僕は身長174センチの体重75キロ。ちょっとだけハゲている中肉中背のおじさん。

このおじさんに面白みはない。だからこそアイデアを引き出さなければならない。

僕はそんな今がとても楽しい。普通の形をしているから何でもできる。

そして痩せてから色んなネタを作ることができた。

もちろん夢のネタがウケなくなったのは悲しい。でもそれでもいい。

芸人としてネタを作ることが大好きだから今のままでいい。

僕は武器を持たないという武器を手に入れた。

まあハゲたらその時は新キャラ宜しく。

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