単独後日記④

笑けるぐらい読まれてないですか
趣味として続けます。
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僕の希望はみなさんです。

単独後日記③の続きです。

さて続いては
ネタ③「教師のコント」

こちらのネタは自分の中では得意分野なやり口のネタです。ネタでした。ネタだった。のはずでした。はずした。

こちらはこの単独ライブで1番最初に思いついた設定でした。作家さんたちにも唯一このネタだけ相談しませんでした。打ち合わせの台本作るときにこういう内容のネタだと伝え、頭の感じはこんな感じとやってみた。

その時からあれれ?もしや?あれぇ?とは思ってたのですが自分の中ですんごく面白いと思ってたのでその感じを見てみぬふりをしてました。

率直に言います。

めちゃくちゃスベりました。

今回の台本単独ライブでネタの途中から汗が止まらなくなったネタです。

これからこのネタの制作過程を書きます。
読みながら内心で思っててください。

「スベるのにww」と。

他のネタはネタバレもあるので有料記事にしてますが、このネタはウホウホの誘惑で成仏しました。

意外とアンケートには好きと書いてくれる人もいましたがこのネタはこの無料記事で成仏してもらいます。

内容は最後にセリフだけじゃなく書き出すので触れずに進めます。

設定を思いつたときいけるやつだと、しかも単独の1本目に持っていけるやつだと、そして今後色んな舞台で使い勝手か良いネタになると思いました。

こういう確信がある場合手を付けず他のネタを考えます。他のネタを色んな人に相談するついでにこういうネタもあると伝えます。今思えば作家さんらだけじゃなく相談した人全ての人の反応は悪かったような気がする。

実際僕の中では今回の単独ライブでのメインになるネタだと思ってるのでそんな反応でも揺らぐ事はなかった。

まだちゃんと作ってる訳じゃないから言い回しも適当やしこんな反応なんやろな。と。

ピンのコントの最初の悩みでコントに出てくる人のどれをやるかという悩みです。最終的に教師を演じる形にしましたが、最初は教師は出てこず生徒と生徒が話してる形で考えてました。

とある事情を持った生徒に話しかけるパターン。話しかけた奴はその事情を知ってるのか、それとも、知らないのか。

もしくは、事情を持った生徒の同じクラスの奴で本人に聞かれないようにその事情を他の生徒と話しているシチュエーション。

最初にしようと思ってた流れは事情を知らないふりして話を聞いてるけど本当はめちゃくちゃ知ってて他の人が知らない情報も手に入れててちょっとずつその面がこぼれて最終的に開き直っていくという流れ。

2人以上いればこの形はやりやすいのですが一人やと知らない役をすると自分から発信することがなく質問をするか相手の言われた事をオウム返しをして内容を進めながら伝えていくという手法。

出来るだけ日常会話と考えたらオウム返しは使わないのでコントといえど避けたいやり方。

よって物理的に知らない役が出来ない。事情を知っている役に絞られます。

生徒と生徒、で事情を知らない生徒に事情を持っている生徒の事を話す生徒を演じることにしました。

それで内容を考えていくとこのネタの大事なとこが生徒だと人生経験が足らず言いたいことを補えない事が分かってくる。

ならば教師の方が進めやすいのかもと教師が事情を知っているとして考え出す。

事情を持っている生徒の話を事情を知らない生徒に事情を知っている教師が話すというやり方に。

だがまた問題が出る。

持っている情報を出していくというボケシロしか作れないという問題。

会話が広がらない。

て事で事情を知っている教師が事情を持っている本人と話す設定に落ち着いた。

大人と子供という関係なので1つの事情に違う見方が出来るのが良いところだと思い作り出した。

確かに作り出したら当初考えてた関係より作りやすい。

そこまで決めて後は他のネタの目処が立ってから本格的に作り出した。

その時に出た展開、切り返しでこのネタは大丈夫だと思えた。この一言がある限りこのネタは成功すると。

という事で内容に移ります。

ここまでの流れを読んで頂いてお忘れじゃないでしょうか?このネタはめちゃくちゃスベります。

単独ライブでおろす新ネタは全体的によくなくても1つでも良いところがあれば作り直したりできます。が、確信を得ていた一言ももちろんスコーンといってます。ピンのコントなので僕のセリフしか台本にはありませんが出来るだけ情景も記しながら書きます。

では
「教師のコント」です。どうぞ。

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場所は教室。
下校のチャイムが鳴り夕暮れの雰囲気。
教師が教室に入ると一人の生徒が机に突っ伏している。

「どした?たけし、早く帰れよ〜」

教師はたけしと呼ばれる突っ伏した生徒に声をかける。

たけしはその声を無視し突っ伏したまま。やるせない雰囲気。教師はため息をつき声をかけながらたけしの座る席の前の席に着席する。

「まだお母さんと気まずいままなんか?許したれよ」

何か事情を知っている教師はたけしの頭をポンポンとしながら促す。

たけしはそれに微かに反応し、突っ伏している腕の上から目だけを教師に向ける。

「お前のお母さんの事がこの中学校に噂が広まってお前にも影響出てるけど、そんな悪いことしてるんじゃないんやから」

たけしはゆっくり顔を上げる。何も言わないがでもと言いたそうな。

教師は続ける
「14歳思春期ど真ん中の男からしたら簡単には受け入れられへんと思うけど、何にも悪いことじゃないから許したれよ、お前のお母さんが美魔女コンテストに出た事」

(ここでまず大きな笑いが来ると思っていました。何も起きませんでした。この時点でやばっとなってます)

たけしはなぜ許さなければならないのかと言いたいように教師を睨む。

「そりゃびっくりしたよ。ネットニュースで美魔女コンテストファイナリストていう写真の2列目の奥にお前のお母さんが写ってたの。あれ?たけしのおかんじゃねぇ?って」

うなだれるたけし。そんなたけしの気持ちに寄り添うように教師は続ける。

「一瞬でこの中学校に広まったなぁ」

たけしは教師に「分かるこの気持ち?俺のあだ名知ってる?」と食いつく。

「知ってるよ!お前のあだ名やろ。7番な。お前のお母さんのエントリーナンバーな」

(ウケない!!!!)

「知ってるからお前の野球部の顧問に言いにいったんや、たけしに7番打たすなって」

(ウケないな!!!)

(ウケないからウケたくて予定してないアドリブでどうにかウケを取ろうとする。ただこの一言で教師のスタンスがブレるので絶対言ってはいけない言葉。それをウケたくて使ってしまう)

「笑けるから」

(あかんあかんあかん!!心配してるスタンスやねんからそんなバカにしたような事言ったらおかしくなるねんっ!あほがっ!!そんな事を俯瞰で思いながらコントを続ける。だがこの辺りからじわじわと汗がにじむ、なぜならもう破綻しだしているから)

「うん。お前の気持ちも分かるよ、でも悪いことじゃないやん、キレイでいたいとか美しさを磨くって、難しいよな?否定する事でもないし、お前の気持ちも分かるし、こういうのって他人のおかんやったら応援出来るけど自分のおかんやったらひくもんな。」

(ウケない!!!)

「お前が納得いってないのはタイミングやろ?5年前に出ても5年後に出ても何にも思わんもんな?14歳の時に出るなよやろ?俺も14歳のときにおかんに対した思ってたよ、じっとしといてくれって」

(もう、やばいぐらい共感してもらえない。。美魔女コンテスト出てる人否定してるだけみたいなってきてる。全然違うのに〜〜。何か反応をと思ってるからまた予定してないじっとしといてくれってとか言い出してる。)

落ち着きだしたたけしに教師は続ける
「ちなみにお父さんは何て言ってるねん?応援してんのか?ほな反対してるのお前だけやん、許したれよ。お父さんはお父さんでそんな活動してんのか?う〜ん、それはたけしの気持ちを分かってくれてないな。」

たけしはお父さんの事にも悩んでるようた。だが教師はその話はこれ以上聞くとそれは違う問題が出るので話を終わらせる。するとたけしからの提案。それに答える教師。

「なんでやねん、なんで一緒に帰らなあかんねん。そんな緊急家庭訪問なんかせなあかんねん。それぐらいのことで。このタイミングで家庭訪問したら見に来たって思われるやろ?セクハラや言われるわ。教育委員会怖いねん、先生。緊急家庭訪問なんかするかぁ!」

そんなちょっと危険なジョークを言いながらたけしの提案を断る。たけしはしょんぼりと下を向く。

「たけし、お前も男なんやから男らしくお母さんともう一度話してみろ。きっと分かり合えるから。」

するとたけしが思いもしない言葉。「他にもあるねん。」

教師はまた中学生の悩みやから可愛らしいものだと思い聞く体制を取る。

「なんや、どした?万引きでもしたかお母さん?」

(はい、これ余計な一言!またアドリブで言うてる。もう僕自身もウケてなさすぎてパニックになってる。万引きってこの流れに決める前に事情を知らないでお母さんの話を聞いて言いづらそうにしてるたけしにお母さん万引きでもしたのかと、美魔女コンテストに出たというセリフのギャップを作るためだけの言葉なのに関係ないとこで出してる。キモっ、キモっ俺)

たけしの告白を受け教師は眉間にしわを寄せる。

「お母さん、美魔女コンテストファイナリストっていう売りでヌード写真出すの?」

(これ!!このネタはこれをしたかったんです。最初は親友のお母さんがヌード写真出すのが分かって周りの友達が色めきだつというネタを考えてたんです。ただ一般のお母さんがヌード写真出すって無理ありすぎるのでその手前で美魔女コンテストに出たお母さんにしたのです。それだとありえる話なので違和感ないだろうとこの流れにしたんです。ただここまでで何にもウケてないから何も反応なしっ!!)

教師は絶句し、天をゆっくり仰ぎながらどうにか言葉を発する。

「え〜〜〜、それは。。。。緊急家庭訪問やなぁ。」

(これ!この一言!この一言が出たからこのネタはいけると確信した一言!な・に・が・いけるやっ!!ウケへんやないかっ!!ヌード写真出すのがわかった途端態度を変えるという神展開のはずがっ!!)

たけしは態度が変わった教師に指摘する。「さっきと態度違うやんか!」と。

「態度変わるよ。先生も男やから(にやぁ〜)」

(たけしに向けた男らしくとここの教師が言う男やからは同じ男を例えてるのに意味が全く違うという神切り返し!のはずがひたすらもうひたすらウケてない。この件がくる前のウケのなさはまだここがあるからまだ我慢できた。ここは大丈夫だと。ウケると。しかしっ!!だがっ!!そう!!ウケない!!!)

「急いで一緒に帰ったるよ。さっきと違うってお前ヌード出す言うてるんやぞ、これはもう緊急家庭訪問やろー。いくらかな?2000円くらい?」

(ここでやっと本性を出す予定やってのにだいぶ最初の野球部の顧問のとこの件で笑けるからとか言うたらあかんのよ)

「行く理由なんかわかるやろ?100%興味なだけや。好奇心なだかや。お前の為なんて1ミリもない。俺の興味だけや。こんなチャンス二度とない、ヌード出す人と会えるなんて」

(ここまで来てそのままオチに向かうはずがウケてないから全く言うつもりもなく台本作ってる段階でこれは無しだと省いてた事を言い出す。もうさっさと終わればええのに粘ろうとする俺)

「もう、そんなお母さんがヌード写真出すってもう安達祐実に相談しに行くか?お母さんの安達有里さんがヌード写真出してるとき安達祐実の弟の次男はお前と同い年くらいの中学生やったらしいぞ、お母さんヌード写真出すけど大丈夫って聞いたら学校の掲示板に宣伝しよかって言ったらしいぞ、お前もそれくらい余裕持ったら?」

(はぁ??何この件!マジいらんって!!全然人が違うやん、こんな冷たくなるのは違うやんか。一応親身に話聞いててさすがにヌード写真出す言うてるお母さんとは会いたいってくらいのはずがもう教師として終わりの発言やん。そしてもちろんウケてないですよ、もちろん!)

「で、ここまで来たら好奇心止まらんから聞くけどさっき言うてたお前のお父さんがリーブ21発毛コンテストに出るってのはどういうこと(めっちゃニヤけながら)」

暗転 終わり。

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全く持って手応えがなかった。
周りに聞いた時の反応の悪さはこういう事やってんやと。えっ、今回1番ウケるんちゃうかって思ってたのにっ!

いやぁ、しかしまぁ、伝わらずやし改めて書き直してみたらボケらしいボケあらへんがな。素直に最初から美魔女コンテストとか出さずにヌード写真からいけば良かったかなと。親友のお母さんがヌード写真出すのを知って興味ない興味ないと言いながら写真集の値段把握してたり、発売日知ってたり、もう、予約入れてたりしてるってのを当初は考えてたんですけどもね。こねくり回してしまいました。

ほんと、申し訳なくてしょうがないです。わがままですが外しまくったこのネタをここで成仏させてあげてください。

という事でネタ③「教師のコント」でした。

こちらは無料で公開しました。

次はネタ④「お嫁さんのコント」です。

またここからは有料記事に戻します。ここまでネタの内容をネタバレになるので詳しくは書いてませんが他の単独後日記も購入して頂ければ嬉しいです。

スキ4って少なすぎて恥ずかしいです。

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長い文ですが最後まで読んで頂きありがとうございます!!

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