見出し画像

2/14と2/16の日記

2/14
こんにちは。
高齢者介護施設で働き始めて5ヶ月半くらい経ちました。 もうすぐ半年です。
すこしずつ持ち前のユーモアもほんのり発揮できるようになってきたかなぁという頃です。 でも「慣れてきましたか?」と聞かれたら、わたしはいつまでも「慣れてないです」と答えたくなります。なににも慣れたくないのかもしれないです。

介護の技術はまだ特には身についていないです。でも介護技術ってなんなんだろう?という気持ちもあります。何回もやって自分なりのやりやすいやり方を見つけていくしかないのかなと思ってきました。 相手によっても変わるだろうし、そのときどきのお互いの気分でも変わると思います。なので、そういうつもりで、えいやっと気合いで今のところやっています。だから何も上手じゃないです。
最近畳で寝ている人を着替えさせて、えいやっと持ち上げて立たせたんですが、腰がふつうに痛くなりました。こういう経験を繰り返して、みつけていけばいいし、みつけなくてもいいし、って思いました。ちなみにその人は機嫌が良ければ自分でもある程度立てる人です。だから、なんか、ほんとにいろんな要素があるなと思います。

この仕事をこれからもずっと続けていきたいか?と考えたら、いまのところはあんまり続けたいと思っていないです。なんとなく良い経験ではある感じがあるので、まだ辞めていないですが、まだ夢中にもなれていないです。なんとなく続けています。
休みがもう少し欲しいなと思っています。契約の形を変えてもらおうかな?とかも思いつつ、でもなんかなんとなくもうすこし今の勤務形態で経験を増やしてからにしようかなとか、ぼんやり思っています。
すこし疲れている感じもあります。休みを増やしたいと思いつつ、休みの日にどう過ごしたらいいのかわからなくなっています。 今まで人生のほとんどが休みみたいな感じだったので、なんか、今の自分は社会人みたいだな、とか思います。それはちょっとやだな、と思ったりもしています。
戸惑いながら、とにかく、まだ通っています。

これまでの人生は、あんまりお年寄りと接する機会がなかったので、お年寄りとたくさん接してみて、結構ふつうに話せるんだなと知れたのは嬉しいです。年代のちがう人たちのことを異星人ぐらいに見ていたので、その偏見が減ったことはうれしいです。 でもやっぱり世代のちがう人たちとの価値観のちがいはあって、そういうものにチクチクと心はほんのり傷ついているところもありそうです。 とはいえ、同じ世代の人とも価値観はそれぞれ違って、そういうときのほうがあんまり冷静になれないかもしれないです。

去年のゴールデンウィークに兵庫県のおばあちゃんちに行ったときに、いとこのゆうちゃんが、ばあちゃんのオムツを替えたりしてて、そういうのを見たときに、自分もやりたいなって思って、でもそういうのは技術と知識がいるんだろうなって思って、 そういうことをわかりたいって思ってたんだけど、おばあちゃんのオムツを替えるために、技術も知識もいらなかったんだなと今は思えます。 でもそれをわかるためにわたしにはこの経験が必要だったなと思います。
ピアノを弾いてみたいというおじいちゃんが施設にいて、その人にピアノを教えようと思うときに、でもピアノは鍵盤をおせば音が鳴るから、好きな音の場所を押せばそれでいいって思って なんか介護技術も同じだなと思います。もしかしたらあらゆる「技術」みたいなものはそうかもしれないです。 なにかのものさしで、上手と下手はあるだろうけど、全くやったことなくて知らない状態でも、本気の本気でやれば、できるんだろうなと思います。めちゃくちゃ遅くて下手くてぐちゃぐちゃでよければ、たぶんなんでもできるんじゃないかな、と思います。 でもその境地に至るために、教わったり勉強したり経験を何回も重ねたりしそうです。 本当は今この状態のわたしで、外科手術も飛行機の運転もエンジンの製造もできるのかもしれないなと思います。 そういうふうに考えたら、ばあちゃんのオムツを新しいのに替えるのなんか、できるに決まっていたな、と思います。

-------------------------------
2/16
この日記を書いたあと、だんだん具合が悪くなって、夜に悪寒がして布団をたくさんかぶって寝ました。夜中、ずっと体の中が寒くて、血液が凍っているんじゃないか?と思うくらい、寒いというより冷たくて、めっちゃ熱上がってそうだなという感じでした。(家に体温計がなくて何度だったのか計れませんでした。) 
翌朝、職場に電話して「熱が出たので病院行ってきます」と言って、休ませてもらうことにしました。
病院に行く前に2回吐きました。
病院で検査したらコロナでもインフルエンザでもなく、熱も下がっていました。

なんとなく楽になった気がしたので、今日ゆっくりすれば治るかなと思っていましたが、家にいても体力も食欲もなく、なにかを口に入れると下痢をしてしまいます。
次の日もいまいちだったので休ませてもらいました。前日よりはマシだけど食欲と体力があんまりない感じでした。
結局なんだったのか分からないですが急性胃腸炎だったかもしれないです。
今はだいぶ良くなってます。
今日寝たら、明日はだいぶいいんじゃないかと思います。

そういうわけで2日仕事を休みました。そのあいだひたすらほとんど寝ていたんですが、体調が悪いとネガティブな考えになるのもあいまって、なんか、仕事むかつくな、みたいな気持ちにもなったりしました。
介護の仕事する前は、音楽とか陶芸とかやりつつ、工場とかで日雇いのバイトとか、期間限定の事務仕事みたいなのとかやったり、ブックオフの店員をやったりして、そういうのを日々やってるときに「こんな何も身についていかない仕事に日々こんなに時間を使ってもったいない」みたいな焦り?みたいな気持ちがあったんですが
今にして思えば、それで全然いいです。
それの何が悪いんや、と思います。
むしろ、ちゃんと自分の好きなことやる時間を確保していて偉いなと思います。

今はいろんな巡り合わせでなんとなくやってみよう!と思って選んだ介護の仕事で、やっぱり日々少しずつ何かができるようになっている面もあるし、自分の何かが成長していっているような気もするけど、なんか、なんていうか、べつに、ほんとはそんなことどうでもよかったのかもな、という気持ちが生まれています。
あと、介護の仕事をしたら、誰かの役に立ててる実感を持てるかもしれないとかもすこし思ってたけど、それも今のところ大して無いです。他の今までやってきた仕事と同じくらいです。
体調のせいなのか何なのか、心が荒れているかもしれません。
でもこの気持ちを意識できてよかったなという気がします。

なんかやっぱりどっぷり浸かっていると、呑み込まれてしまいます。


🔅