Chat GPTについて考えること

何をはじめに書くのか、かなり迷ったもののこれからの方向性を定める重要なスタートなので、やはり最近気になるものをということで、Chat GPTについて考えたいと思う。

とあるシンクタンクが、日本と米国の経営者にChat GPTについて質問した調査がある。
質問は、Chat GPTを1.利用中、2.検討中、3.利用なし、4.知らないの四択。
結果は、以下の通り。(Chat GPT利用動向調査: MM総研調べ2023年5月)

日本:利用中 7%、検討中 5%、 利用なし42%、知らない46%
米国:利用中 51%、検討中18%、利用なし23%、知らない 9%

日本では、RPA(ロボティックプロセスオートメーション;Robotic Process Automation)の導入が進んでいてこの分野では世界的に先進的なのであるが、Chat GPTに関しては、残念ながら大きく米国の後塵を拝している状態。
そもそもRPAとは、人間が手作業で単純にデータにインプットしていたものから、複数のアプリケーションを間に入れたり、処理を跨いだり、多岐にわたる条件分岐を計算させたりという手間のかかる作業をロボットと名付けたツールに人間の代わりにほぼ自動で実行してもうらうもの。疲れ知らずの頼もしい相棒なのであるが、これは予め決めた処理を反復実行する前提なので、ドラえもんよろしく状況に応じて、気の利いた返しや別処理を状況に応じて対応するものではない。
なので、どんなに頑張っても予めお願いしている作業しかできない。
 
一方、Chat GPTは、膨大な文章データから、質問された内容に応じて、回答をしてくれるという柔軟性がある。
但し、無限の選択肢の中から正解を導きだすのは、至難の業なので、現状ではどうしても精度が落ちてしまう。それでも膨大な情報から、正解に近いものを見出してくれるので、一人の人間ができる能力をはるかに超える能力を発揮してくれる。これは、使わない手はない。しかしながら、日本企業ではまだまだ7%しか利用していない。

情報の筒抜けが懸念されたり、気密性の高い情報は秘匿する必要があるので、拙速に使えばいいものではないもののやはり使わない限り効果は、生まれない。差が生まれるのは、明らかなのでどんどん使っていけばよい。
あくまでも道具なので、自分の仕事がなくなりそうで怖いとか、AIに置き換わってしまうと考えることより、自分がうまく使って利用することが大事。
全てを依存して思考しなくなっては、意味がないが、便利に使うが正解。
やり続けることの方ではるかにメリットが、生まれる。
大きな流れができているので、逆らうのではなく、早く慣れてうまく使いこなせるようになりたい。
そう思うこの頃です。

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