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2023.04.29 at stiffslack VENUE

3.0開始

今日はとても気分がよろしい。少し二日酔いだから。

なぜ二日酔いかというと昨日タイニー運営の数名とミーティングという名の野外焼肉をしたから。豪勢に近江牛と黒毛和牛を焼いた。
勝部が欠席したので、するはずだった竹林伐採作業がなくなり、久しぶりに吐くほど飲んだ。

二日酔いが好き。瞳孔が開くので世界がキラキラする。時間が空気に溶けて曖昧になっていく。音楽は身体に染み渡るし、モノを食べる気持ちもなくなる。

「気分が悪い」ということが気分の良い理由になっていけないわけはない。二元論は大体合ってるけれど、同時にだいたい間違っている。



4/29はstiffslack。stiffslackはトイレが綺麗で大変気分がよろしい。

綺麗なトイレはいい。汚いトイレは嫌い。

人間には、パターン化されたお得意の悪夢があるけれど、自分の所持している悪夢は施設の汚れ狂っているトイレを裸足で歩いている夢。

だから初めてトレインスポッティングを見た時には吐いた。


そういえば、ライブ回数が1年半にして41回目になった。

41という数字には少しピンとくる部分があり、なんだか少し気分がよろしい。

フェスの準備と制作期間に夢中で「ライブ」という言葉が頭から抜け落ちており、その言葉を1ヶ月ぶりに思い出した。


clie arte

バンドの字面からキシキシしたサウンドだろうと思っていたら、やっぱりの異常に鋭いサウンド。

そのあまりの鋭さに、メンバー全員のとこに行って、「耳を適当に守るように」との指示を出して回る羽目になるくらいに鋭い。

「羽目になる」と言ったけど、こういう立ち回りをしなくちゃならない時は楽しい。

脳の3割はこの世界をパズルだと思って生きてるから。

このバンドは音だけで人間キャラクターが伝わっていい。

ちょっと根暗だけど友達はいて、だけど本当はいないって気分で生きてるようなそんな感じ。

わりと好きだったのにいなくなっちゃったヤツのことを思い出す。

柴田とバンドをやってたあいつのこと。

基本的にギターボーカルの出すギターの音はそのままその人間のパーソナリティだと思っていい。


曲にもなんだか親近感のあるパーツが多くって、キウイロールLOWPOPLTD.HASAMIgroup etc.

あとでも1番感じたのは、一時期ミネマツと聴き狂っていたTTUDの匂い。

ミネマツは俺の大事な友達のひとり。俺は峰松の唯一の友達。


会えて良かった。同じ幹から生えた別の枝のバンドだと思うから、またそのうち会うはずだ。


ギターボーカルとベースの二人がなんか似てたので、なんか似てるなーと思って言った。



青い薔薇

青い薔薇とは1年以上の付き合いになった。なのでそろそろそれぞれと「バンドの中の人」としてではなく、人間アーティストとして接している。

みんなのことが好きだ。長い3人のことは当然好きだし、抜けたギターのリサちゃんも新しいサポートギターのルナちゃんも好きだ。

中でもきゅーちゃんとは休日を合わせて遊びに出かけるくらいには仲が良い。

「出かける」といっても街に繰り出すといったことはなく、登った太陽が沈んで行くまでを一日中ずっと眺めたり、逆に夜中から少しずつ星が溶けていって真昼になるまで眺めたり、またある日はオノヨーコのグレープフルーツジュースの内容をを片っ端から実際にやってみたりする。

こんな素敵なことを馬鹿真面目にできる人間とその仲間たちの音楽が良くないわけがない。

俺は人間のセンスとか才能とか技術とか努力とかそういうものは全部正直本当はどーでもいいと思ってて、そうじゃない「それ以前のモノ」をどれだけ持っているかだって思ってる。

それをなんて呼ぶのかって言われると難しいけど、小さくて見逃してしまうような、世界の隙間にある大切なことを、ちゃんと大切にできる力というか。

案外「愛」なんて簡単な言葉で片付いてしまうのかも。

彼女らの曲はサブスクにないので、最近きゅーちゃんに「ひとりぼっちごっこ」をする時に聴きなって最近言われた曲を。


Homeparties

「パーティー」という単語には陰性を感じる。きっとパーティが夜の持ち物だから。

夜型人間、夜型遊戯の全てに陰性を感じる。

カラオケ、ダーツ、ボーリングに行くのが苦手なのは、陰性を感じるから。
消費行動にも陰性を感じるからあまりしたくない。生産は陽性である。

俺は陽性の遊びが好き、アート、運動、BBQ etc。

そういえばコロナによって「陽性」にネガティブイメージ、「陰性」にポジティブイメージが付与されて久しいが、この様子はなかなか面白い。

話を戻して、Homepartiesを聴くまでは、パーティという言葉の印象から、きっと陰性の音楽だろうと思っていたけれど、なんとも陽性の音楽だ。

パーティよりもホーム側に重心のある感じ。

確かにホームに重心を置くとパーティという単語が多少陽性化する。この構造は面白い。

最近、ひとつ前に起きた事象が次に起きる事象について与える影響についてよく考えているので興味を惹く。


終演後、HomepartiesのボーカルがMoritaSaki in the poolの音楽について「女性が作っている曲だと思っていた」と言ってきた。なるほどこの人間は俺の音楽がよく見えている。

以前、アーカイブで書いた「3回会ったら仲良くなれる理論」についても話した。この人間には早めに必ず3回会おうと思った。

1回目だったのに何かとても気に入ってしまった。でも前言は撤回しない。まだ他所の人。


Homepartiesの音楽はフツーに超素敵、現状最新のものを。


MoritaSaki in the pool

plasticsummertime
Ice box
For Jules
said to Halley
Nagai Amayadori
She died under the bridge
(en) Ivy in NavySkirt

指の怪我を見つめていると、時折その穴の中から神サマに話しかけられる。

最近思ったことだけれど、神サマはあまり名詞を理解していない。願い事をするなら動詞で願わなくてはならない。

名詞を願いたいなら名詞を願うために必要な一歩手前の動詞に変換したモノを願うと大変効率がいい。

何かを願うとすぐに神サマは大量のヒントを世界に散りばめ、同時にゲームを仕掛けてくるそのゲームで見込みのあるところを見せると、勝ち負けに関わらず沢山のものをくれる。

俺は神サマに貰ったものだけでできている。そのお返しに愛をあげる。神サマが唯一欲しいものは愛。感謝を示すために愛のトークンとして賽銭を投げ入れる。


実はこの「神サマ」という呼称は普段はしてないしあまり気に入ってない。

「ナガレ」というのが1番しっくりくる。1単位上のナガレ。
その昔、柴田にナガレ構造を図式化したモデルをあげたことがある。

言い直すと俺はナガレに貰ったものでできている。

曲なんかも全部ナガレから取り出したものだ。

自分で頑張って曲を捻り出したことはない。自分で頑張るのはナガレを調整したり上手く乗ることだけ。

今回の新曲も、ずいぶん前にナガレから汲み取ったモノを、ずっと使わずにしまってた曲。

その悲しさや寂しさがあまりにみずみずしかったから。

Ice boxはそれを凍らせてなんとかできるようにした曲だった。逆に再度解凍して使ってみると、改めて溶かしたことを前提にしたような歌詞に聞こえてよかった。


今この記事を外で書いていたら、男性がやってきて、タバコをくれと言われた。

吸わないし持ってないと言ったら、タバコ買う金がないって言われたのでポッケに入ってた1000円をあげた。

気が向いたから。晴れと風が心地よく、この曲を聴いていて気分が良かったから。

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