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7月 森のキャンプ

2015年の森のキャンプは天候にも恵まれ,力漲る初夏の大自然の中開催されました!

今回のテーマは「人と出会う,森と出会う」ということで,大自然の中で仲間と心を通い合わせることができた充実の二日間でした♪

子どもたちの元気や創造力,遊びを生み出す才能には本当に感動させられます!

朝の10時にみんな集合して,いざ森へ!

リーダーのネオのアナウンスのもとレクリエーションが始まります♪

みんなで力を合わせてからまり合ったお手手をほどいていきました!

ほどけた後に一つの円になる不思議にみんな感動♪

それからさらに!

かけっこしたり探検したり♪

山をのぼってさらに森の中へ

きのこ発見〜♪

とちゅうでターザンロープを木にかけてくださっている森の主に出会いました〜

お腹がへってきたので眺めのいいところへ

みんなで森のなかで食べるお弁当はとってもおいしかったね♪

きのこがいっぱい生えている木を発見〜

転がしてみるとまた新たな世界が広がります♪

採ったキノコを棒に刺したらきのこ棒です♪

キノコと木はふたたび出会えました〜

ターザンdeヒャッホーイ!!

この感覚たまりませんよね!

斜めに切られた切り株を発見〜 コケを上にのせるとゲームが始まります!

落とした人は罰ゲームでみんなに「ウェ〜!」と言われます!笑

おや?赤土で何か作っているようです〜 それをみんなが通る道に丁寧に設置していきます。

楽しそうに作っていたので聞いてみたところ,ウ○コを並べているそうです♪

お互い満面の笑みを交わしました〜笑

何がどうして!? コケが生えるほどじっとしていたのでしょうね!

横になった木の幹があると始まります♪

ジャーン ケーン ポン!!

ツリークライミングはみんな真剣です!

探検に出ると伝説の赤いプロペラを発見しました!

その伝説の木の下にしかないと言われる中が空洞の枝も発見されて,喜びにふるえながら二人だけの秘密にしました♪

スイカをいただいて,

テレビにも出演します♪

カレーの準備も手伝います♪

テントのまわりで鬼ごっこ♪ 切,り,か,ぶ ぴょんぴょぴょぴょんぴょん! 

鉄棒ブーラン,クルクルクル〜♪

カレーとスープいただきます♪ とっても美味しかったね! 

みんな塩をつけたきゅうりの美味しさにも感動していました!

お誕生日の子をみんなで囲んで,切りかぶにそっくりなケーキでお祝いをしました♪

よく見ると本当に切りかぶだったので,かわりに誕生日アイスをみんなでいただくことに! Happy Birthday!!

ナイトハイクは少し怖かったけど,豊潤な夜の森の息吹に耳をすませると,いろんな発見がありましたね♪

キャンプファイヤーを囲んでゲームもしました!

罰ゲームでは日頃は聞きにくい質問が一つだけできましたね♪

「彼女はいるんですか?」「いつも見ているYouTubeは何ですか?」「何回ふられましたか?」とかいろんな質問がされました〜笑

次の日,朝から丘の上で元気体操して気持ち良かったです!

男の子たちは虫たちに快適な家をつくって大切に育てているようです♪

しっかり観察してくださいね!

朝ごはんは美味しいホットドッグにスープ♪

最後はみんなで思い出に残ったことや楽しかったことを画用紙に描きました!

友達や虫たちとの思い出などたくさんの出会いがありましたね♪

カブトムシやクワガタをもらってバイバイです♪

みんな笑顔でさようなら〜 また森の楽校で会えることを楽しみにしています(^^)


振り返ってみると,来た時は何言ってもすぐに「無理,無理…」と言って浮かない顔だったあの子も,帰りは生き生きとして,お母さんに身振り手振りであんなことやこんなことを説明しながら笑顔で帰って行きました。

今回のテーマは「人と出会う,森と出会う」ということでしたが,子どもたちの主体的な心の動きに寄り添うことを重視しているスタッフと母なる大地に見守られながら,心に森や友達との豊かな思い出をつくることができる森の楽校は,これからの時代ますます必要とされていくことと思います。

この先,人間が地球本来の営みの姿を忘れ,大地の恵みに生かされていることに鈍感になり感謝せず,命の結びつきが断絶された中で自然界の創造のサイクルからかけ離れすぎた開発を進めるとき,他の動植物と共に地球の一員として住み続けていくことが難しくなっていくことは容易に想像できます。

これまで,大地で生き抜く術と哲学を人類は捨ててきましたが,人工環境の中で自然界から乖離して生きている私たちは,情報操作能力を駆使して文明のシステムを選択していかないと,身一つではほとんど何もできないひ弱な生物として発達を進めています。

大地で生きていくのに必要な4つの要素である「シェルター・水・火・食料」を入手する知識や術はもはや伝えられておらず,生命を維持するにはお金に頼るしかないという考えが一般的になっています。

お金の価値観は状況によって変動し,生命は属する組織や共同体に委ねざるを得ません。

この都市文明の脆さと生命維持に対する実感のない複雑さの中で生きる私たちの無意識の領域に,生きる不安が募っていくことは仕方がないことだと思います。

さらには,現代の経済至上主義において,視聴率や経済効果第一の各種マスメディアに無意識の領域から扇動され,流行の中で自分の位置を確かめ,次の瞬間それを見失い,永遠に満たされることのない孤独の中でいつの間にか生き辛さを感じている人々は現代において決して少なくないように思います。

そのような中で,学校や会社ではライバル関係の中で蹴落とし蹴落とされ,人間の基本的な欲求である自尊,所属,安全の欲求は常に脅かされ,追うものも追われるものも恐怖が付きまとい,真の自己実現はなされにくく,愛や思いやりの心など人類として伝えていかなければならない大切なことが育まれにくい世の中になってしまっています。

我々の人格構造は人や環境との結びつきの中で形成されてきたものが多く,その逆向きの方向である剥奪や喪失,孤独には弱くできています。

大人達がもはや自信を持って子ども達に伝えることができなくなっている環境破壊と生きづらさにつながる現代文明の価値観を半信半疑で伝えようとしても,非言語的コミュニケーションを察知して拒絶されるのももっともなことだと思います。

子ども達や子孫が喜ぶ社会を私たちは提供できているのでしょうか。

現在当たり前とされている価値観を,不況と震災を経験し,近代化の不毛さと心の息苦しさを思い知った私たちが見直していかなければならない時代に来ているように思います。

森や大地との結びつきの中で力を合わせて生きていく生活の知恵や術,哲学をもう一度学びなおすことは,当たり前になって気づき難い,複雑に管理された文明のブラックボックスを鳥瞰の目をもって斜めから観る視点を養うのに役立ちます。

DNAも素粒子も,対人関係も元は一対から成り立っていますが,次の時代の幸福のあり方も大地と都市の文明の折り合いから見つかっていくのではないでしょうか。

これからも,人の心を大地とつなげ,森に歩み寄る努力をし続ける「森の楽校」の皆さんのご活躍に,心より期待しています。

2015/ 7/ 20     ヒロミッキー