効率的市場仮説から非効率なところを探せ!

一般的に市場は効率的と言われています。

効率的市場とは、今マーケットの価格は、ファンダメンタルズ等の要素が全てが織り込まれており、次にどう動くのかは常に1/2、つまり相場の動きはランダムだ!と考える理論です。

この理論は、「全ての投資家は合理的に行動する」という大前提を置いて、価格変化は正規分布に従うという結論を導き出しました。

いわゆるランダムウォーク理論で、1800年代終盤に、フランスの数学者、ルイ・バシュリエが発端です。

ランダムウォークについて簡単に言えば、
「参加者の多い市場では、価格がどう動くかは誰にもわからない」
ということになります。

夢がないですよね。「トレーダーが長期的に勝つことはできません。もし勝てているなら、それは運です」という概念になるわけですから。

ただ、現実は厳しいです。
特に世界でもっとも参加者の多いFXの市場は、最も効率的市場に近い市場と言い換えられます。


完全な効率的市場なら、我々トレーダーは一貫して勝てないことになります。確かにFX市場は効率的ですが、実はそうではありません。

安定的に勝つには、効率的な市場が、瞬間的に非効率になるところを狙いうちしていかなければいけません。

簡単に言えば、市場は法律みたいなもので、その細かな抜け穴を探す犯罪者みたいなのがトレーダーと考えてもらえればイメージしやすいかと思います。

市場が非効率になるところ

市場は効率的・・・なんて言いますが、結局は人が作り出すものです。

だから、人間が非効率になりやすい所で仕掛ければ良いのです。

それは、ストップロスが集まって価格が走る瞬間です。

価格を動かすのは原因は、成り行き注文です。
よく、買いが強いから、売りが強いから上がったと言われますが、これはかなり曖昧な言い回しです。

成り行き注文が多ければ多いほど、逆指値注文もヒットして、相場が動き出すわけです。


その成り行き注文が多く集まる場所がストップロスの集まる場所になります。

トレードでエッジのあるエントリーをしたければ、ストップの集まる場所をねらって、多くの成り行き注文によって動く価格にのることが重要です。

ではストップが集まるところはどこ?
ここで初めてチャートを使います。

チャートは相場を予測するものではありません。
マーケットが非効率になる価格を探すためのものです。

これを忘れないでくださいね。

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