【矛盾】
中国では古くからの言い伝えが教訓とされ、
故事成語として現代の人たちの戒めとなっている。
たとえばこんな話が、あったとかなかったとか。。
店主 「こちらは二度づけ禁止ソースでございます。
串揚げをこのソースに浸すと大変に美味でございますが、
串揚げでなくともどのような食材でもこれに浸せば最高に
美味しゅう召し上がれます。
ただし、味を損ねてはなりませぬゆえ、決して二度目を
浸してはならぬのでございます」
客人 「ほほう」
店主 「さてこちらは、二度づけ専用キャベツでございます。
常人の口にてふたくちほどで召し上がれる大きさに
刻んでございます。一方のはじっこを手に取って
ソースに浸し、ひとくち目を召し上がっていただきます。
次に、かじったあとの部分に持ち替えていただき、
反対側を浸して召し上がるのでございます」
客人 「ほほう、なるほどのう。
さればお尋ね申しまするが、こちらの二度づけ専用キャベツを、
そちらの二度づけ禁止ソースに二度浸して食すといたしますれば
いかがあいなりましょうや?」
店主 「・・・」
現代人の私たちもこうした故事に教訓を得て、
自らの行いをいつも戒めねばならぬのである。
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