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気持ちあるメンバー皆で創り上げた2020年の集大成|縁job2020FINAL

2020.12.27 福井県生活学習館(ユー・アイふくい)で、企業約70社、学生約130名が参加した社会人ライフを想像する社会人と学生の交流イベント「縁job2020FINAL」が開催されました。
今年はコロナ禍ということもあり、会場参加とZoomでのオンライン参加の同時開催。しびれる場面も多々ありましたが、なんとか無事(?)やりとげることができました。熱が冷めないうちに当日の様子をレポートしていきたいと思います。

縁job2020FINALの運営チーム

運営は福井学生際という団体の大学生たちと、いつもはそれぞれ別々の企業に勤めている社会人サポーターたち、そして県の施設Fスクエア・キャリアナビセンターと今年度その運営を担っているアイビーエージェントのメンバーで行っていきました。

私は今回全体の企画・進行をリードするコーディネーターという役割で参加。実際には、企画ミーティングのファシリテーションやメンバーの役割調整、サブブースや役割毎に分けたチーム全体の状況把握に取りまとめ、終盤は手が足りていないところの手数としてのサポートなどなど。当日は進行の仕切りや参加企業へのオリエンテーション、会場でのトラブル時の状況判断、指示出しなどを行いました。

今回の運営チーム縁jobは、仕方なくやる受け身なメンバーではなく、気持ちある主体的なメンバーで構成されていました。そのため、全体として次の2点に気を配りながら進めていきました。

"やってみたい"気持ちを皆に聞こえる声にする
声となった"やってみたい"を実際にやれる形にする

企画の一つに組み込まれていた「今日のマイゴール」。ただぼんやりとイベントに参加しただけで終わらせないためのこの企画は、とある学生メンバーの熱い思いを元に、企画最終盤でいれこんだものです。
これ以外にも、フリータイムのために用意した縁jobRaidoプログラミング体験コーナーなどのサブブースは、メンバーの"やってみたい"から生まれたものになっています。

ということで運営の紹介はこれくらいにして、そろそろ当日の様子を書いていきたいと思います。

イベント当日 10:00集合

前日遅くまで準備してくれていて少し顔に疲れがでているメンバー、純粋に楽しんでいる感が伝わってくるメンバー、若干の緊張が感じられるメンバー。各自が各々の想いを胸に続々と会場入りしてきました。
普段のミーティングはZoomでのオンライン開催。そのため、直接は初対面のメンバーもいました。それなのに、なぜか初めてな感じがしない。不思議だけれども、これもきっとここ一ヶ月のミーティングの中でしっかりと会話できていたからなのかもなぁ。そんなことを考えつつ、残りの準備を進めていきました。

運営ミーティング 10:50

予定よりすこし早めに運営メンバーの全体ミーティング。
運営マニュアルを片手に、改めて一日の全体の流れ、各自の役割を確認しました。その後は、受付、メイン会場サポート等の役割ごとに分かれて詳細ミーティング。私は、メイン会場サポートメンバーと会場での動きと具体的にやっていくことを確認しました。

今回の企画の中で一番トラブル要素をはらんでいるのが、会場参加企業のWi-Fi接続とZoom接続。今年、世の中的にはリモートワークが一気に進んだもののZoom自体使い慣れていない企業の方も多い。会場に高速回線を引き込む工事はNGということで、ポケットWi-Fiを10数台をつかっての進行。事前に接続テストの機会も設けていたので、最低限は大丈夫だろうとたかをくくっていましたが、実際のところは。。。

参加企業受付開始 11:45

メイン会場外での受付を済ませた企業担当者が続々と会場入りし、各自のブースの設置、オンラインへの接続テストを行っていきました。今回基本的にPCは各企業の持ち込み。会社のPCの設定により、ネットワークにすんなり繋がらない企業が予想よりも多かくいました。そのため、参加側できていた同僚にも急遽スポットで運営サポートをお願いしたりして対応しました。この辺りの人員をもう少し強化しておく必要があったかもといきなりの反省。
会場サポートにて間取り、当日の流れや注意点を伝える企業オリエンテーションは予定よりも5分遅れで開始。

学生受付開始 12:30

メイン会場内が少しバタバタしている中、学生の受付も開始しました。
本当に時間がすぎるのが速い。
今回コロナ禍もあり、学生は皆基本的にどこかの企業ブースに着席しているることとしました。こうすることで、開始までの待ち時間でも企業と学生が雑談していられる。結果的にもこれは良かったように思います。
企業のオンライン接続のサポートは引続き大忙し。そして、気づけばイベントの開始時間。

10分遅れでイベントスタート 13:10

学生2人と社会人1人の司会でイベントがスタートしました。
これまでのミーティングでコミュニケーションがしっかりとれていたこともあり、息のあった掛け合いと落ち着いた進行で順調に進んでいきました。
メイン会場のサポートは引き続き大忙しでしたが、進行を司会チームに任せられたのは大きかった。

順調にオープニングを終えていよいよメイン交流座談会に突入。
この時点で予定から10分押し。

メイン交流座談会 13:35

メイン交流は、企業1、学生1〜3名の小人数で15分間の座談会を3サイクル回して交流する企画です。会場参加の企業は3つにグループ分けされており、各回1つのグループはオンライン参加の学生との交流。

そして、ここで問題発生!?
Zoomになかなか繋がらない、途中できれてしまうという企業が続出。

これまでに、この会場で想定する接続台数PC20台、実際使うポケットWi-Fi10台を使ったZoom接続、及びテレカンはテスト済みでした。それなのにどうして、、、テストと大きく異なるのは、その場に200名弱の人が集まっているということ。それぞれが自分のスマホを持っている。おそらくこれが通信環境に影響を及ぼしているのだろう。

なんとか継続させていくためには、どうしたものか。

運営に関わるさまざまなメンバーが、こうした状況下で多くの助言をくれました。とにかく最善の判断を即座にしていかないといけない。一番しびれる状況ではあるものの、逆にやれることをやるだけというシンプルな話でもある。さまざまな状況から判断し、最終的には下記の施策をとりイベント継続に努めました。

・オンライン対応中以外のPCのWi-Fiオフを都度依頼
・Zoomのビデオオフでの対応依頼
・個人のスマホの機内モードへの切替の依頼
・ポケットWi-Fiの配置場所をオンライン中のグループの近くに都度移動
・各社ポケットWi-Fiを持参している場合にそちらへの接続切替を推奨

最善の進行とはいえないものの、上記に合わせて取り得るベストを皆が尽くしてくれました。この皆の中に、実は企業の方々も含まれています。どうしてこんなにも協力的なんだろうと思う程に協力的。運営メンバーだけではなく、本当に参加者全員で作り上げているイベントになったことに、こんな状況ながらも深く感動しました。

社会人研究会に20分押して突入 14:50

今回のイベントの大きなテーマである「社会人ライフ」
リアルな社会人の生活を知り、学生たちが近い将来の社会人ライフを想像していく。そして、その大事な生活も踏まえて就職を考えていくという企画。学生は先輩社会人との交流を15分ずつを3回まわし、自分の将来像をワークシートにまとめていきます。まとめた後は、その内容に対して交流とは別の先輩社会人からエールやメッセージをもらい、フィードバックしてもらいます。

この辺りから、いい意味でも悪い意味でも、会場全体が今回の状況に慣れてきていました。進行がようやく落ち着いてきたので、会場内を歩き回りながら、学生たちがまとめているワークシートを覗いてみると、思っていた以上にどの学生もたくさんのメモをとり書いてくれている。

数日前に運営メンバー内でワークシートを使って社会人研究会をやりました。学生が迷いなくワークシートへの書き込みができるように、また社会人と学生がフィードバックの時間にどうすればいいのか迷わず進められるように、そんな観点でワークシートへの補足の記載など細かく調整した成果がでたのかもと少し嬉しい気持ちになりました。

ただ時間が押していたこともあり、フィードバックの時間を少し短縮しつつなんとかメイン企画が終了するところまで漕ぎ着けました。会場の運営メンバー全員が"ふー"とようやく一息つけたような感じがしました。

フリータイムの醍醐味サブブース 16:30

メイン企画の後は、好きな企業に自由に話がきけるフリータイム。企業との交流だけでなく、いろいろな観点で楽しみ、気づきを得てもらうために、今回下記のサブブースも用意しました。

・縁jobRadio
・プログラミング体験
・内定者相談コーナー
・就職カウンセリング
・UIターン相談
・交通費補助

どのブースも常に学生がいるような状態でなかなかの賑わい。
特に、内定者相談コーナーには多くの学生が訪れていました。現在内定をもらっている学生3名が、これからの就職を目指す後輩たちと交流する場。やはり一番最近の就活を知っている先輩の話は、興味深いものだったのかもしれません。
この内定者たちには、今度社会人として縁jobに関わってくれると嬉しいなと思います。

フリータイムの間、学生がいないスキマをねらっていくつかの企業ブースをご挨拶も兼ねて話をきいてまわりました。その中で強く感じたのが、ひとりひとりが本当に独自の色をもっていて、しかも興味を引きつけ話せるなということ。この先、こういった社会人たちと学生たちの多くの会話の機会を生み出せたら、どうしても立場の壁を感じてしまう説明会なんかより、ぜんぜん深いリアルな話ができる。そうすることで、本当の意味で学生が社会人ライフをより具体的に考えていけるはず。

イベントクロージング 17:30

時が経つの早いもので、気づけば終了の時間となっていました。気持ち的には、なんとかイベントのクロージングまで漕ぎ着けたという感じ。張りつめていた気持ちが一気に緩み、どっと疲労感が押し寄せてきたのをよく覚えています。気づけばお昼を取る時間もなかった。スタッフ間で労いの言葉をかけ合ってている場面もみられ、そこには笑顔が溢れていました。

その後、片付けを進め、一段落したところでスタッフ控室の和室でしばしの談笑。写真をとったり、イベントを振り返ったり、他愛のない話をしたり。これまで全てZoomをつかったオンラインでのミーティング。ようやく同じ空間で話せる時がきたなという感じでしたが、雰囲気はミーティングの時の雰囲気そのもの。準備段階から終始いい雰囲気で進めてこれたのは、こうして好奇心をもってかかわってくれたメンバーたちが、それぞれの色をもって雰囲気作りをしてくれていたおかげだなと本当に感謝の気持ちでいっぱいになりました。

そして帰宅後

本当の意味で一息ついてから、運営メンバー一人ひとりにメッセージを送りました。もらった返信の中には、「感謝」「経験」「勉強」「学び」「楽しさ」という言葉が数多く含まれていました。各自が何かしらを肌で感じとり、自分の中に落とし込めたんだなということが伝わってくる文面ばかりで、その場限りではないこれからに繋がるイベントになったんだなと本当に嬉しく思いました。

今回トラブルも多くありました。それでも、結果的には運営にたずさわっていたメンバー皆が達成感を持ち帰ってくれたと思います。私自身も例外ではなく、この規模のイベント運営を体感できたこと、好奇心をもつメンバーをまとめるアプローチが間違っていなかったこと、これから益々一緒に楽しめるメンバーに囲まれていると再確認できたこと、まだまだ得たものはたくさんありました。

今後は今回のイベントをしっかりと皆で振り返り、参加者のアンケート結果がでたら結果を真摯に受け止め、またこれからの活動をアップデートしていけるよう進めていけたらと思っています。既に想いある若者から、次を見据えた話があがってきていたりもしています。いやー、本当にこういうのいい。

今回イベントに関わってくださった全て方に、この場をかりてお礼を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。

とにかくこの先も、ホント楽しみしかないです。

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