見出し画像

弱いわたし

5年ぶりくらいに大きな風邪を引いた。
1日中家にこもる日が、1週間程度。

よりによって、
4月から新しい土地に引っ越して、
馴染みのない家、ひとに囲まれて
コロナと闘うことに。

身体の辛さよりも、
心が
しんどかった。

孤独。寂しさ。不甲斐なさ。無力感。不安。

いろんなものが一気に押し寄せてきて。

だから何をしたらいい?
が私はできなくて。

こういざとなったときに人に甘えられない
自分がいました。
住んでいた隣町には
私のことを気にしてくれたり、会いたいと思ってくれる人も沢山いるはずなのに。(そのとき沢山もらっていたメッセージもなんだか嫌気がさして面倒に思ってしまっていたのです)

その愛情や思いを
求めたり、
受け取れるほどの余裕がない。
それが弱い自分でした。

子供の頃は、風邪になったら
母がいつもそばにいて元気になるまで食べられる栄養たっぷりご飯を作ってくれた。
当たり前のように我儘言えたし
無条件に、
甘えられる存在がいたのです。

でも、今年で30歳になる私は、
1人でこの知らない土地に来て
(自分で北海道という土地を選んで、その中でいろんな選択をしたからここに辿り着いてるのだけど)
ここで
本当にどうしようもなくなった時
しんどい、助けて!と自分の弱さをさらけ出して伝える相手が
私には居ないようなきがする、と思い込んでしまっていた

と気がついたのでした。


今までの人生で
辛いことがあった時は、
いつも隣で気にかけてくれる人が必ずいてくれたような。今だってそうなのに。
ただその手を
「ありがとう。」と言って
ぎゅっと握り返せばいいのにそれができなくて。

子供の頃は親から無条件にもらっていたもの。それを大人になったら自分で
優しさの手を握りしめにいかなければ
ならないのかもしれない。

その時に感じるありがとう、が
不安な気持ちをほどいていく気がしたり。
人と人との関係性はそうやって創り上げるものかもなあ。

明日からはまた仕事がはじまる。
初対面の人ばかりと会う日々に
「いつもありがとう。」
はなかなか言えないけれど
「出会ってくれてありがとう。」
は言えるかな。

まだ、弱い私でも前を向こう。

明日からも、
心から楽しんで笑ってお仕事をしたい。

あっという間に日が暮れる夕暮れ時。
気持ち新たに。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?