太陽

3月。春がすぐそこまで近づいてきた。
空が青くて太陽が降りそそぐ朝。無性に外に出たくなったので散歩することに。

透明な水の流れる川に架かった小さな橋を渡ると目の前に小さなベンチかテーブルかよくわからないものがあった。

木でできた正方形のそれに腰掛ける。そしてそのまま倒れこんだ。

目の前には青い空と木の枝が。

よく見ると小さな蕾がついてる。

桜かな。

まだ冷たい風が顔にぶつかってどこかへ流れていく。

目を閉じたら皮膚に暖かなものを感じた。

太陽だ。

太陽ってぼくからすごく離れた場所で燃えているのに、その熱はここにまで届いてるんだ。

光でも8分かかる距離を越えて太陽の熱を感じてるんだ。すごいよな。

太陽と一緒にもう一休みしよう。

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