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聖地は心の中に。

暑い夏でしたね。
2022の夏は。

今、こうして文字をうっているのは年末のことで、
それよりもずっと前にこの文章9割は書き終わっていたのです。
聖地に本人が降臨するならば、その直前におろそうと思っていた(こうかはばつぐんだを狙いたいじゃない)ので、保管箱に残したままで
このまま箱の蓋を開けることなく終わってしまうのかなと片隅で見てみぬフリをしていたところ

年末にこのブースをまた見ると、あの夏が思い出されたのです

新星堂!
時間がありすぎて、電車に揺られて

ロッキンジャパンフェス22の全通しの結果、間の月から水曜日が空き、
往復交通費よりも連泊のホテルのほうが安い。コロナ禍ならではのホテルボーナスステージに友人と焼肉食べたり、朝からジムで背筋を鍛えたりしていても時間がありあまる私には目的地がありました。

聖地へ行く。

黒木渚の。

7月に100周年ライブをした黒木渚を、これほどまでかってほど推してる聖地へ。

なにこれ可愛い

佐野です。あっつい、推してるCDショップも熱いけど、気温が、あっつい。
こちとらロッキンの日差しで疲れてるところ、千葉とは違う栃木の暑さに夏バテをしそうになり、予約していたお店へ

夏バテにはこれ
夏の盛り過ぎて在庫調整で特上まで、大名?頼めず

いやぁ、脂のノリが良いよね。旬の冬でもないのに脂を出せる焼きの技術が良いじゃないですか.....と、このあと鰻の脂の蘊蓄の流れで、お芋さん揚げたやつとか、オススメしていただいたラーメンのレポを書いて、地方都市の均一化と観光資源の画一化について蘊蓄を述べて、佐野市はそんなことはないですよって書いてたんです、前編として。

全部消しました。
どうでもいい。結局は後編でね黒木渚の聖地の良さを書きたいだけなんですよ、蘊蓄とかどうでもいいわ、
ご飯は全部美味しかった、以上!写真貼って以上!また行って食べたい!

お芋さんと黒木渚、炎天下で食べる猛者
厚めの皮をハイボールで溶かす
〆の佐野ラーメンだってばよ

着きました。イオンモール佐野新都市店の新星堂。

いきなり出迎えてくれる黒木渚の濁愛ポスター

知らない方のために、黒木渚の説明はWikipediaかなんかで調べていただくとして。

なぜ今回、千葉から栃木まで来たのか。佐野というところに何があるのかご説明をすると

全国チェーンのCDショップで、画一的なプロモーション方針を守りつつも、尖るところは尖るロックでイカした店長さんが切り盛りをされているお店があるのです。
栃木のアーティストに着目したり、ジャニーズやカードのコーナーも充実させているのに

黒木渚をここまで推してるショップあります?ってお店があるから栃木に来たのです、
熱くないですか?ここまでやれるにはやるべきことをやってないと無理なんですよ、普通に働いてたらわかる。これは(最高に)異常。

展開が2箇所もあるんですよね、ひとつは表裏あるから、3箇所

ポップに愛しか感じない。

そして足元なんですよ(上の写真とは別場所の展開)

やっぱりね神は細部に宿る。

私みたいに大雑把の語源もわからず、大雑把って自認して逃げれば良いと思ってる人間でも、この神細工からは逃れられない。ここにも愛しかない。

ひととおり展開を見たあと(お仕事たいへんそうなタイミングにも関わらず)店長さんに声をかけると、笑顔
この方は接客ちゃんとしてるのはもちろん、芯がある、凛としてるなって笑顔

展開について、そして当時はファンコミュニティサイトでしか共有されていなかった情報について、これからのフィジカルの動向について

同じ黒木渚というアーティストを推す共通言語以上に、楽しいお話を素敵な笑顔とともにできました。

聖地云々が言われたのがメッカからなのか知らないし、江戸時代のお伊勢参りとか、2000年代のアニメの巡礼とか、何でもかんでも単語を振り撒けばお金の匂いを嗅ぎつける大人たちの参道開発がどこにでもあるんですが

栃木県の佐野市には、金じゃない心の聖地があったんですよね。
こういう尖った試行錯誤を見てるとおじさんとしては、手を動かして実物を作ってくれてること、そこへ足を動かして体験しにくることの大切さを改めて感じさせてくれて感謝しかなかったです。
身体を動かしているところに、心はある。
心身のバランスだからね。

ライブが好きなのはなぜだい?音に合わせて身体を動かして、心が揺さぶられるからだろう。

画面の向こうと違う、世界があるからだと気付いてしまったからだろう。

フィジカルがデジタルデバイスに駆逐される未来は見えつつある、かくいう私もフィジカルはほとんど買わない。でもよっぽどのことがあれば買うし、よっぽどのことがあれば身体が勝手に動くんですよね。
駆逐されてしまうなら、それより前によっぽどのことを体験させてくれる。

そんな場所って、どこにだってできるんだと思う。
芯があれば伝わる。売り方も、作品づくりも。

聖地は、心の数だけ。

暑い夏に、熱い想いをありがとうございました。

と、〆ていた文章を引っ張り出して終わらせます。2023年も自分の体験したこと、目で見たことを中心にnoteぼちぼち書いていきます。
身体動かさず口だけ(文章だけ操る)の人間になりたくないからね。

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