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「捨てない生き方」

朝、窓から、どんよりした空を眺めていたら、突然雲が現れ、すぐ消えた。
犬たちがボール遊びしているように見えたので、慌ててカシャ。

五木寛之氏のインタビュー記事を読んだ。
齢九十にして、断捨離ブームに物申す「捨てない生き方」を出版されたそうだ。

お元気なのは言うまでもなく、世の流行りごとと反対の意見を投げかけるのは、気力も充分である。

「昔のことを回想するのは決して悪いことではない」
そのためには、依代(よりしろ)となるものが必要だ。
大事に残して置いたものが、きっかけとなり、回想のドアを開く。
そして、追想の海を泳いでいく。

もののない整頓された部屋で、孤立や孤独を味わうよりも、雑多なものに囲まれているほうが暮らしやすく、愉しいのではないか。

少し独断な紹介になったが、年配の方向けの本だろう。
私は脳内整理、断捨離のためnoteを始めたが、物は捨てきれないでいる。
やはり、手に入れたころの思い、時などを考えると捨てられない。
引っ越しのたび処分してきたが、今の小さな部屋は、まだ物であふれている。

安心するのだ。
好きな道具類に囲まれていると、ひとり暮らしでも孤独感はない。
辛かった時も、生き生きしていた時の思い出も、物が包み込んでくれて、優しい心持ちになれる。

五木寛之氏の小説は、「青春の門」と二、三冊読んだだけだが、仏教入門の指南書、養生の本、生き方の本はよく読んだ。
数えきれないほどの書籍がある。
日刊ゲンダイのコラムは、今日で11369回連載だそうだ。
驚くべき持続力だ。

出身地が近いこともあり、親近感がある。
養老さんも然り、元気な姿をいつまでも拝見したいものだ。

町の健康診断の通知が来た。
今まで二度しか受けていない。
今回は受診してみようかと思っている。

かわいい人参と大根をもらった。
人参は10センチ、大根は15センチほど。
市場では、捨てられる大きさだろう。
無農薬無肥料だと大きなものは望めない。
でも凝縮している。
葉っぱがついているのもいい。

深呼吸するのに外へ出たら、両方の羽根に白の紋章がある黒いチョウがいた。
黒アゲハだろう。
「おいしい?」


今日も読んでくださってありがとうございます。



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