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メラリウカ

近くに廃園になった企業の公園がある。
熱帯の植物を植えていたが、手入れをしていない様子なので、ためらったが入ってみた。

目指す樹は年老いていた。
以前は白く覆われていたのに、上の方にふわふわの花を咲かせているだけだった。



左上はゴムノキ


全体がうまく撮れなかった。
さて、この木何の木?
「メラリウカ」ティツリーの名で知られている。
フトモモ科で種類が多く、調べると、「スノーインサマー」らしい。
最近園芸種が人気のようだ。

廃園になる前はよく行っていたので再会できてよかった。

メラリウカはオーストラリアのアボリジニが、万能薬として愛用していた。
キャプテンクックが、葉をお茶にして飲んだので、ティツリーの名がついたらしい。

ティツリーはアロマオイルで知っているひとも多いだろう。
爽やかだがシャープな感じの精油だ。
私はレモンティーツリーの香りが好きだ。

レモンティーツリーは林の家に住んでいた時植えていたが、切られていた。
ひょろひょろな高木になるので邪魔になったのだろう。
香りを嗅いだら切らなかったかもしれない、残念だ。

地元産のスギやクスノキから精油を取り出し販売しているお店もある。
高額なのに買うひとがいるのだなあ。
私は木の香りそのもので満足だ。

磯の匂い、風に舞う樹々の香り、ユリやジャスミンの花の香り。
忘れていた、焼酎工場からただよう、甘い酔いそうな香り。
皐月のえもいわれぬ薫風、あれ、エモいという流行り語は、えもいわれぬからきたのか。
妙に納得した。
初夏は爽快だ。

公園の中を少し歩いて目にとまった植物。

巨大なポトス、葉は30センチほどあった。

アコウ
シモツケソウ

曲がりくねったアコウの木。
他の木に巻きつくと、ガジュマルとともに、締めごろしの木という物騒な名前をつけられている。
島ではよく見かける。

荒れたなかにひと際目立った、シモツケソウ。
見る人もいないのに、気高く咲いていた。
あとは草ぼうぼうで入るのが怖く、諦めた。
今年はスズメバチが多いと聞く。
くわばらくわばら。

帰り道、畑の畝にチガヤ(ツバナ)が揺れていた。

「三日月のほのかに白し茅花の穂」正岡子規

今宵はちょうど三日月あたり。

鯉のぼりは強風に喘いでいた。
飛んでいってなければよいが。


今日も読んでくださってありがとうございます。

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