![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/92971287/rectangle_large_type_2_cd887b256b8091bdc0e6f49eb67503aa.jpg?width=800)
島日記 月に叢雲 風吹かば吹け
宵の口に小雨が降ったので月は出ないと思っていたが、夜中にあかあかと窓を照らしている。
丑三つどきである。
それでも庭に出てみると、中天に、雲に囲まれた月が見える。
ああこれが「月に叢雲(むらくも)」だ。
雲に隠れる月では物足りなさがあったが、まさしく雲の中の月、思い描いた月に叢雲だった。
「月に叢雲 花に風 思うに別れ 思わぬに逢う」
好事魔多しと似た言葉だが、こういうのは、「道歌」という。
道徳や仏の教えを短歌、長歌にしてわかりやすく説いたものだ。
禅宗では、禅語が漢字で説くのに対し、わかりやすく教えた「世語」がこれにあたるそうだ。
一休さんも多く詠んでいる。
「仮の世にまた旅寝して 草枕夢の世にまた夢をみるかな」
「有漏路より無漏路へ帰る一休み 雨降らばふれ風吹かばふけ」
有漏路(うろじ)とは煩悩に満ちた現世、無漏路(むろじ)は悟りの世界。
利休も、
「その道に入らむと思ふ心こそ 我が身ながらの師匠なりけれ」
「恥を捨て人に物問ひ習うべし 是ぞ上手の基なりける」
むかし、道徳や倫理という授業があったが、今もあるのだろうか。
あまり熱心に聞いていなかったが、今はいじめの問題もあるから指導は大変だろうと思う。
時代は変わっているが、いつまでも忘れられない言葉がある。
丑三つどきに起き出してnoteを書くのも風流かな。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/92974971/picture_pc_5db0d9c11f3b96b028072824d4cb0cc9.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/92974972/picture_pc_2678d308229badba053c1aeda1eadcb3.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/92975035/picture_pc_30cccbf8b9f64c8c5aef3caa0e247106.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/92975075/picture_pc_b637c28520396a5910bb7f3e6a162ea2.jpg?width=800)
久しぶりにココアを淹れた。
菓子用のココア粉に牛乳とメープルシロップでつくる。
真夜中に飲むのもなかなかだ。
コーヒーには大きすぎるのでココア用にしているマグカップ。
赤い色のない部屋でひとつ目立っている。
グリーンもあり、冬のお気に入りである。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/92977335/picture_pc_a94df81acbd47338df433cda3074a64b.jpg?width=800)
今日も読んでくださってありがとうございます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?