朝の音

チャリリンリン
パンパンっ

近くのお寺は朝から
沢山の人たちが礼儀正しく並んで
朝のお祈りをしている

サッサッサッ
ずここぉーぉー

まだ開いていにゃいお店や商店街では
箒を履いたり掃除機をかけて
街を綺麗にしてくれる人たちがいる

カツカツカツカっ
ザスザスザス

リュックサックを背負って
マスクをつけて、磨かれた靴で
その街を歩いていく人たちもいる

ガタンゴトン
ピロピロリン
シュッシュッポォー

色々にゃ人たちを乗せて
電車は揺れて、その音色が
街に響いていく

キラキラ
ピカーン

ボンヤリ眼で雲のお布団に
包まれていた太陽が
「そろそろかねぇー」なんて
言いながら顔を出してくる

クルクルっポー
クルッポー

その光を身に纏って
鳩が私のベランダで鳴いてる

にゃー
(おはよう御座いますにゃ！)
にゃんにゃっ！
(行ってきますにゃー！)

前日に身支度を整えて
猫の尻尾と耳をにゃいにゃいして
旅に出る

1つの目覚めが
次の目覚めを起こし

1つの音色が
次の音色を導く

私はどんにゃ音色を
奏でられるだろうか

私の音色はどんにゃ音色を
目覚めさせてくれるのだろうか

そんにゃ事を
感じた朝の音