見出し画像

情報の非対称性

情報の非対称性という言葉があります。

売り手と買い手がそれぞれ持っている情報が違っていて、共有されていない状態のことということです。

市場では「売り手」と「買い手」が対峙しているが、一般には売り手がほぼ一方的に情報を保有し、買い手は十分の情報を保有できないため、ここにも大きな格差がある。例えばある商品を取引する状況を想定したとき、売り手は商品の品質に関する豊富な情報を所持している。

他方、買い手は商品の品質に関する情報をほとんど保有しておらず、売り手からの説明に依存するしかない。しかし、売り手には商品の正しい品質を買い手に伝えるインセンティブがないため、買い手は商品の品質に関する情報について購入するまで完全には知りえない。

このように、取引・交換の参加者間で保有情報が対等ではなく、あるグループが「情報の優位者」に、他方が「情報劣位者」になり、双方で情報を共有できていない状況(情報分布にばらつきが生じている状況)が、情報の非対称性である。

この状態が良いとか悪いとかということではない。(ここではそういう話はしない)

情報自体が価値を持って取引されている市場だと、当然、情報の非対称性があるし、価値の前提となる。

そうなると、買い手に情報がないことをいいことに、売り手が価値以上の金額を設定したり、価格を不当に釣り上げたりすることもできる。

今はWEBの力でほとんどどんな情報でも手に入れることができる。

それで情報の非対称性が解消されるということではない。

WEBの情報は溢れているし、嘘の情報も溢れている。その中から、必要な情報を選んで取り出してまとめてくれるのには価値がある。また、情報ではなく意見や見解ということであれば、それは価値がある情報になる。

今後も情報の価値は上がることはあっても下がることはないだろう。

情報の非対称性を使ってうまくビジネスを拡大させていく事もできるだろう。ただ、価値がある情報と思わせてうまくお金を吸い上げたりしているビジネスもある。

情報弱者と言われないように、しっかりいろんな情報を集めて見極める力をつけていきたいもんですなぁ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?