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習うより慣れろ。

小6の娘は今、カルチャースクールのまんが教室に通っている。技術的な質問をしたいのも勿論あるが、周りに「描く人がいる環境」を早めに知っていて欲しかったのもある。またこれ以外、他にやりたい習い事が本人になかったのもある。何より、自分も興味があった。←

教室は月に2回、一回2時間。ビルの中にある貸し会議室で行われ、基本的には2時間自分の絵を描いて、そこにいる人と話すもよし、お互い絵を見せ合うもよしのまったりした空間になっている。

講師の先生はいるしテーマも毎回あるけど「さあこれを描きましょう!」みたいなことではなく、自分のペースで好きな絵を描いてOKだし、その途中で迷ったり、また描き方などで悩んだりした時には講師に質問をしてその場でアドバイスをもらえる。

普通の絵画教室は「絵の技法を習う」ため、どうしても担当の先生のカラーになりやすいし、描きたいものを自由に描きたい娘には向いていない。彼女にとって「描く技術」は「追いかける」ものではなさそうだからだ。

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これはアナログでの作画環境だけど、自由にやることで自分でこうしようと考えるところも大事だなと感じる場面でもある。とりあえずそこにコップ置くなよとは思う。←

そんな手取り足取りされない環境も、向いてない人には難しいだろう。でもそこは塾ではなくカルチャースクールなので、選ぶかどうかもまた本人の自由である。まぁ子供の場合は体験講座での親の満足度とかも関係してしまうと思うけど、我が家には概ね合っていると思う。

「体験するという経験」をして欲しいから、というのが一番にあるからかもしれない。電車に乗って定期的に教室に通うこと、終わってからの街中歩きもフィールドワークだし、同年代以外とのコミュニケーションも「絵」という媒体があると取っ掛かりが得やすい。

コロナ禍により現在はオンライン授業となっているが、これもまた経験値として得難いものを体験できている。これを機に娘用のパソコンも買ってみた。こういう事態になって、タブレットでは足りないものがやはりパソコンには入っているなと感じたし、この先も絵を描いていく上で益々必要なものになっていくはずだ。

娘の絵が趣味にせよ仕事になるにせよ、「上手に描ける」のではなく「意図した絵を描き出せる」ようになれば、それは楽しみ以上に自分を信じる力をくれるだろう。

とりあえず神絵師になって主婦の推しを描いてもらいます(それか)。