見出し画像

宝塚雪組「ファントム」みてきた。

2019.01.07

最高傑作と噂のファントムを、観て参りました。とっても素晴らしかったです。
コーラスの激しすぎる雨に打たれて、浄化されて、夢ごこちな気分になって、帰ってきました。
これぞ雪組のチカラって感じ、、!!
圧倒されました。

【演出編】

小さいころから宝塚ファンなので、2011年の蘭寿とむさんファントム、蘭乃はなさんクリスティーヌの上演を、生で観ています。
切なく哀れな「ファントム」の虜になって、蘭蘭コンビのDVDも買って、観てました。

花組版は、
〈クリスティーヌがファントムを受け入れることが出来なかったのは、彼が怪人だから。みんなファントムを殺すべきだと思っていたし、キャリエールは殺すしかなかった。みんな死んでよかったと安堵する気持ちがあったけど、クリスティーヌには後悔の念があった。クリスティーヌの心の中には、ファントムが生き続けている〉
と、「オペラ座の怪人」のような怪人らしさが際立ってました。
なので最終的に、クリスティーヌの心の中で、ファントムとの美しい思い出が、残り続けていってました。


けれど、雪組版は、ファントムの遺体を囲んだみんなが、ファントムを哀れんでいるように見えたのです。「お疲れ様でした」と労っているようにも見えました。
ファントムの哀れな人生が、オペラ座のみんなで共有されて、クリスティーヌ以外の心の中でも生き続けている、と予感できるラストだったのです。


2011年花組版のファントム(蘭寿とむ)は、怪人だった。
今回の2019年雪組版のファントム(望海風斗)は、人間だった。

両者のまず一番の違いは、ファントムは怪人だったのか、人間だったのかです。
同じ脚本でこんなにも違いが出るのだと、改めて「ファントム」という作品の素晴らしさを、噛み締めました。「オペラ座の怪人」では生まれることのない、解釈の違いだと思います。


そして。
クリスティーヌは身勝手にファントムを傷つけたわけではなく、無知が故の結末であった。
キャリエールの父としての見守り、そして父と予感していたファントム。
素直で優しく、女性から恋されて、欲しいものは手に入れ続けてきたフィリップ。クリスティーヌに恋心を抱くも、怪人ファントムとの最後の戦いで己の弱さを知り、クリスティーヌを手放す、虚しさ。

このように、全体的に「人間らしい感情」を大切に、感情の揺らぎの「理由」を大切にしていた、ある意味生々しい舞台であったと思います。

その上で、映像と装置と衣装で、華やかさと舞台らしい美化が足されたことで、「感情移入できる感動の舞台」を作り上げていました。

楽曲の素晴らしさはさることながら、ひとりひとりの感情が生き生きと映し出される、美しい舞台でした。

とっても良かったです。

けれどいくつかの残念だった点も記してしまうのが、私です……。お許しを、、、




◎最後のキャリエールがファントムのお父さんだったという場面が、唐突な気が、、。エリックの過去のシーンが山場だから2幕に持っていくのは分かるけど、もうちょっと1幕で伏線張れなかったのか、、?

鬼気迫る逮捕シーンで、父子の愛がゆっくり描かれちゃった。私の心境では、「いやいやもっと早く打ち明けなよ! このタイミング見つかるでしょ?!?!」となってしまって、その後の危機感が感じられなかったし、「父さん、俺を撃ってくれ!」に感動できなかった、、追いついていなかった、、、
もうちょっと早く、父子を確かめることは出来なかったのかしら?? 森からクリスティーヌが逃げちゃったところで、キャリエールが「ほら言っただろ」みたいになって、、とか。原作観てないから分からないけど、、、



◎何で警官たちはファントム追ってるんだろうね、、。ってかそもそも、この警官たちは、オペラ座に常勤でいる警官なのか、それとも、一連の事件で派遣されてきた警官なのかがわからん、、

ジョセフ・ブケーの死体がお目見えになったときに、警官が絡むくだりがほしかった。カルロッタの死にも、警官絡もうよ、、アランが見つけたときに警官に寄り付いて、「俺の妻を殺したのはファントムだー!! 逮捕してください!!」とか、、

あと、なぜいきなり生け捕り?!?! 怪人で恐れてたのに、なぜ生かそうとするの??
キャリエールに撃たせたかったのかもしれないけどさ、、警官もすぐにあんな大層な金具が出てきたけどさ、、ファントムは捕らえてくれとばかりに階段にいたしさ、、まあそれがミュージカルではあるか、、。警官たちに対する疑問が多すぎるよ、、、



◎今回は、コーラスのスケールがすんごかったし、お芝居の感情もすんごかったし、物語を彩るダンスもすんごかったからこそ!
歌も芝居もダンスも良かったからこそ!!
トップコンビの相乗効果もあってか、雪組全員が良くって、雪組の、宝塚の、レベル高すぎる真骨頂を見たからこそ!!!

➡︎カルロッタのコントは必要ですか???

いや、ね、「ファントム」の芝居だけじゃ、落ち着く暇がないから、お客さんの安らげる場として入れているんだとは思ってて、それはもちろん分かるのだけれど。唯一観ていて楽しめる場は、カルロッタのふるまいと、カルロッタとアラン・ショレの掛け合いだったけれども。

いっそのこと、カルロッタのトンチンカンな意地悪さも、絵画のように美しく見せてほしかった、と思ってしまうんです。

だから、あえてお客さんを笑わせようとする、ほんのり吉本新喜劇風のお芝居とかセリフは、いらなかったと思うの。一気に、今の笑いに還ってしまって、パリの美しい世界と、かけ離れてしまったから。

パリのオペラ座での、フィクションの世界をお客さんに訴えていたのだから、「ファントム」の世界のまま、一貫してほしかったし、観終わりたかった。
再演希望のプレッシャーの中、最高傑作という声があるくらいの、凄い舞台になっているのだから、絵画のように、カルロッタさえも美しく見せて、良かったんじゃないかなーと思うんだよね、、、



◎照明で、目が大分痛かった。せっかくの物語に感情移入できなかった気がしてしまいます、、(先述してる通り、感情移入たくさんしてるけど。)

・後光を表現したような、主にファントムを当てる後ろからのライト

・舞台空間の中心に集まる、太陽みたいに拡散した光

・スタッフ席(1階席中央ブロック一番後列にある)からの、1階席を強烈に突き抜ける、3本ほどの光

のこの3本が、特に、強烈すぎた、、。
(1階センターあたりのお席でした。)

今回は映像の、迫力ある演出もあったので、迫力ある照明は少なくて良かったと思う、、
お客さんの目にも気をつかってほしいです。



◎迫力ある大きいシーン
→幕閉めて、少人数の会話
→後ろに映像どーーん
→会話盛り上がった!
→幕開いて、大きな装置がお目見え
→大事件

の流れが単調に続いてしまったかな、、と。幕を閉めてのお芝居が多かった。
その単調さを、映像でごまかしてしまっている気がしました。

ベルばらも、幕閉めてのお芝居が多いから、飽きちゃうのがもったいない、、、華やかでまとまってて、登場人物の思いがひとりひとり見えて、良い脚本すぎるのに。好きなのに。
数年前のベルばら再演フィーバーから、最近、再演されていない。演出がちょっと古いから、今の時代の好まれる舞台ではなくなってしまったのかな、、



◎せっかく装置と映像がリンクさせているのだから、ちゃんと忠実に合わせてほしかった。ファントムの地下部屋とか、フィリップとクリスティーヌが愛を誓ってるパリの街の建物とか、、ちょっと違うのが気になってしまった。





書きたいのはこのくらいです。
不快に思った方はすみません。ご意見頂きます。

ってたくさん綴りましたが、一言でいうなら
とてもとてもとっても
良かったの!!!!!
本当なの!!!!!

【キャスト編】メインキャスト

Bパターン(朝美絢フィリップ、彩凪翔アラン)を鑑賞しました。

いや、感想が、文字を打つ手が止まらない、、
それほどすごかったってことですよね、、
雪組恐るべし、、

先に書いておきますと、好きなジェンヌさんは、真彩ちゃんです。
贔屓目入ってますので、ご注意を。

またまたネタバレたくさーーんです。
ぜひ観劇後に読んでください。
辛辣なところは辛辣なので、ご容赦ください。

●ファントム(望海風斗さん)

前回綴っているけれど、ファントムの人間らしさが際立っていて、ひたすら哀れなファントムでした。仮面のミステリアスさも合わさってか、ただひたすらに美しい存在でした。

ファントムの生涯に、心から浸りました。母親が死んでしまって、誰か他の人に受け入れてほしかったんだよな、、。怪人ではないんだよな、、。
特に、2幕終盤の、甘えたような困ったような、優しい声が、聞いていて心地よいというか、美しかったです。
あと、ファントムに対してクリスティーヌが、愛というか受け入れというか母性のキスをしたときの、最期の笑顔にはうるっと来た、、

そして、なんといっても歌声が美しい。2幕の、失望や怒りを表す歌で、悲しい気持ちが前面に伝わりながらも、ちゃんと曲になっているから、とても美しいお芝居が成立してました。すごいな、、

ちょっぴり惜しいと思ってしまったのは、真彩ちゃんとのハモリの時に、声量がなくて負けてしまうこと、、。
真彩ちゃんのソロでの、響き渡る高音歌唱を知ってしまったからか、デュエットのときに、真彩ちゃんが望海さんに合わせているのが明白だった。
だから、望海さんの低音がもうちょいボリュームが出たら、真彩ちゃんの高音がもうちょっと出て、更に素敵なハーモニーになりそう、、と思ってしまった。

人間味あふれる、魅力あるファントムでした。


●クリスティーヌ(真彩希帆さん)

何といっても歌がいいよね。透き通る歌声とは、まさにこのこと。

最初~Homeまでは、純粋に楽しんで歌っている。けれど、確かにオペラ座に立つ実力はまだまだ。(でもフィリップが惚れるに違いない、まさしく才能ある歌声は持っている。)
けれど、そこから先生の歌のレッスンを受けて、だんだんオペラ歌手の発声になってきて、ビストロで「どーーーん!!!」。真彩ちゃんの本当の凄さをぶつけられました。クリスティーヌの、先生のレッスンによる成長過程が見えたのが良かったです。
声が出なくなっちゃうところとか、感情を優しく歌う、マリア様のようなMy True Loveとか、歌を自由自在に、お芝居に含めてしまうのが、圧巻でした。

クリスティーヌは、真彩ちゃんのための役かと思ってしまいます。ファントムが恋するのがよーーーく分かっちゃう。

これまた前回も書いたけど、クリスティーヌは、歌の世界に憧れて、農場から都会に出てきた、ただふつうの、“無知な”少女であるのだ、と改めて思いました。

だから、
オペラ座にいられるだけで幸せ。
素敵な殿方である、フィリップに恋をする。
主役になったときも、みんなが歓迎してくれていると思ってる。
カルロッタの飲み物を、怪しいとも思わない。
ファントムは偉大な歌の先生だから、恋愛対象で見ていない。恋はできない。
ベラドーヴァと似た自分なら、ファントムの醜さを受け止められるはず。

けれど、それは無知で純粋な少女だったから。
これは持論だけど、
クリスティーヌが社会を知っていれば、色んな人がいることは分かったし、もっと知識を持っていれば、ファントムを傷つけることもなかったのでは??
だから、ファントムとの思い出を胸に、無知でない、立派なオペラ歌手になる努力をしていくのでは??と、思います。

あと、真彩ちゃんのいいところは、表情がはっきりと動くこと。喜怒哀楽が、ちょっとの変化からも感じられるので、クリスティーヌ像が分かりやすいというか、考えていることが伝わりやすかったです。
お芝居でももちろんですが、ショーだと、これがパワーアップして、真彩ちゃんの色んな表情が見られるのが楽しみなのです、、♡

●キャリエール(彩風咲奈さん)

正直に書くと、キャリエールってあんまり出番がないんだよね、、前の支配人だから、、。
あと、細すぎてあんまり迫力がなくて存在感が薄い、、?! 望海さんと学年差もあるから、お父さんには見えなかった、、。

でもあんまり覚えてないってことは、良かったのだとは思う。キャリエールは、蘭寿とむさんファントムと、壮一帆さんキャリエールの、同期コンビの絶大なる信頼感を見ちゃってるのも、私の中であると思います。

観劇後、「前に比べたらマシ」というセリフを何回か聞きました、、二番手だし、次のトップかもしれないんだから、頑張れ!!!


●フィリップ(朝美絢)

まず、一人だけ輝きが違う、、、
あーさ(朝美絢)の周りがキラッキラッ。
一瞬で見つけられるし。フィナーレのダンスとかは、キレとアピール量が周りと全く違うし。見れば見る程、雪組の中で異質な存在だなぁ、と。
これでトップになれないのなら、私は本当にびっくりです。

お歌は、真彩ちゃん(クリスティーヌ)とのデュエットだとまだまだ感はあったけれど、及第点では。
シャンパンの王様、ぴったりでした。そりゃ、女の子たちイチコロだよなぁ、、

ただ、盾がちょっと弱々しかったかも、、
フィリップって、他ほぼ銃の中、一人だけ剣なので、更にかっこよく見せてほしかったかな。

これは演出の問題だけど、1幕でクリスティーヌを探しまくるところ、
「クリスティーーーヌ!!!!」
のセリフが、「ミキティーーー!!!」っぽく聞こえてしまいました。笑
心の中でだいぶんじわじわと笑いがこみ上げてきちゃいました。


●アラン・ショレ(彩凪翔さん)

お髭が似合う。きらきら好青年!みたいなイメージだったので、意外でした。
最近、「ひかりふる路」の女役とか、役幅を広げていらっしゃる気がします。

アラン・ショレは、コント要素が非常に強く、逆に言うと、他の見せ場はないお役。私はコント要素が必要??と思ってしまったので(①演出編に綴った通りです)、微妙なイメージで終わってしまいました。
笑い声のひきつり方に、嫌悪感を抱いてしまった、、アランは意地汚いのかもしれないけど、あまりにも、浮浪者並みに下品な笑い方に、なんでオペラ座の支配人として採用されたの??って疑問が募りました。非常に不快な存在でした、、

お歌もダンスもそんなにない役だったので、他のことは分からず。フィナーレの第一声のお歌はあんまり響いてなかったけど、なんかマイクの調子が悪かったところもあったりして、よくは分かりませんでした、、


●セルジョ(永久輝せあさん)
 ラシュナル(綾凰華さん)

舞台でやっぱり映える存在ですね、推されるわけも分かる。なんか若さのパワーで輝いてるもん。
リハーサル中のファントム乱入事件のときも(というかこのシーン、普通に仮面で気づくだろ!!って話ですよね。笑笑)、タイターニアの場面も、フィナーレでも、目をひきました。
「ファントム」での役柄が少なかったのが、勿体無かったかも。これからが楽しみだー!!

【キャスト編】娘役さん

●カルロッタ(舞咲りんさん)

素晴らしかった、、!!!
色々な方の感想で観たけど、娘役を極めた方の技術をみたっ、、!!!!って感じ。

カルロッタって、わがままおばさんに見えるけれど、上品なマダムなんだよな、と認識しました。支配人の妻として、オペラ座のトップに立つ貫禄があるし、文句言いながらも、なんだかんだ夫を支えてるんだろうなーって。

特に、冒頭のジョゼフ・ブーケを地下に行かせるシーンは、カルロッタは地下に悪い予感がするから、ちょっと懲らしめたい意図もこもって、拒否するジョゼフ・ブーケをわがままで地下に行かせる、と私は思ってました。
ですが、今回の舞台で、支配人の妻だから地下のものを知っておきたいから遣わした、という、カルロッタの本心に気づいて。

カルロッタはわがままなのではなく、根はいい人でマダム気質なんだけど、自分の要求が通らないと満足できない一面を持ってるだけの人なんだな、と思いました。歌「この場所は私のもの」でも、伝わってきました。

あと、歌は下手で、クリスティーヌの後にカルロッタが歌うときは「うわー」って思うんだけど、聴き心地が良すぎる。下手なのに(カルロッタは歌が下手くそな役なのです)、観に来ているお客さんにとって不快にはならない歌い方が、すごかったです。
カルロッタは下手なんだろうけど、もう、下手なのか上手なのかわからない笑笑
どうやったら、そんな歌い方ができるのか、、。


舞咲りんさん、副組長に就任なさらないのなら、退団しちゃうのかなぁ。私としては、ぜひ専科に行って頂きたい。上の学年の娘役さんは貴重だと、今回本当に実感できたから。

舞咲さんは、現役生だと、もう美穂圭子さんの次の世代くらいなのかな? 美穂さんは「女役」の域に達しているけど、舞咲さんは娘役さんとしての品を蓄えている貴重なお方だと思うので、ぜひこれからもたくさんの作品で活躍してほしい、、と切に思いました。退団してしまうなら、本当にほんとにほんとに、もったいなさすぎます、、、ぜひ在団していてください、、、、


●若き日のキャリエール(永久輝せあさん)
 ベラドーヴァ(朝月希和さん)
 幼いエリック(彩海せらさん)

エリックの誕生を辿る物語、コロスが素敵だったのもあるけど、美しかったです。

キャリエールはそりゃそうだろう、って感じだし、ベラドーヴァは歌手に転向してよかった。
唯一、ベラドーヴァが、薬草食べたことへの罪がないのはよく分からない。母性がまだ分かってないのかな。
あ、プロローグで、ベラドーヴァが白い精みたいになってファントムの女神さまみたいになる演出、よかったです。

幼いエリックは、活気に溢れる少年と、自分の顔を見た後の塞ぎ込み方の、ギャップがありました。
前回の実咲凜音さんは、自分の顔への衝撃に重きを置いて演じてる気がしたので、ちょっと違うところが、人間味溢れる望海さんのエリック像にもなったのかな、と思います。


●従者たち

キレキレダンスが素晴らしかった、、!! 6人しかいないのに、ファントムの心情がよく伝わりました。特に娘役さん2人(沙月愛奈さん、笙乃茅桜さん)が、アクロバティックにいい味が出てました。さすがベテランさん。

これは演出の問題だけど、若干、エリザベートの黒天使っぽくもあったから、「彼らは浮浪者」とファントムが断言してしまうのはどうだったのかな、、本当に浮浪者なら、踊れないよね、、。
従者の説明は、なくてもよかったのでは。


●ソレリ(彩みちるさん)

フィリップがクリスティーヌと会うところで、頰を膨らませるところとか、可愛さが際立ってました。あざとく見えちゃう可愛さが、ひたすら上品なところがすごい、、

思わず見てしまう存在で、たくさん見つけられました。
タイターニアの場面とか、歌もダンスもお上手でした。


●メグ(潤花さん)

フィリップによってオペラ座に招かれた女の子の一人。赤いお衣装の子です。

ファントムを予感して、気付くのがめちゃくちゃ早くて、「きゃーファントムー!」って言ってる子。確か、ファントムが見える存在、的な感じだった気がする。
というのと、ファントムはパステルカラーのお衣装が多い中、唯一の赤の原色のワンピースドレスなので、ソレリの次に目立つといっても良いくらいです。

どうしてもメグについては、書きたかったのです、、というより潤花さんの歌、、
この役の少ない「ファントム」で、メグは結構な見せ場があるんですよ!!

♫ファントム オペラ座は呪われてる
(オペラ座は呪われてる ファントム)
♫オペラ座は取り憑かれている

という歌が!!!!
このあと「恐ろしいファントム」みたいな大コーラスに発展して、シャンデリアが落ちる、、となる導入の、大事な場面です!!!!

2011年花組版で、ゆきちゃん(仙名彩世さん)が演じていて、このメグの可愛さにやられて、私の一番のご贔屓さんになった、思い出があったんです。(インスタで #仙名彩世 と検索すると、赤いワンピースで二つ結びのの動画が、上の方に出てくるはずなので、ぜひ観てみてください!!!)

今回、♫ファントム オペラ座は呪われてる
と歌い出した瞬間、「あぁ~~」と思わず下向いちゃいました。あげくの果てに、
♫オペラ座は取り憑かれている
が、まさかのハモリになっちゃってて、しかも、潤花さんの歌声がほぼ聞こえない、、ハモった方のほうがお上手、、

メグ役は、花影アリスさん、華耀きらりさん、仙名彩世さんという、有名な方々が今まで演じてこられたお役なのに、、とがっくしでした。

彩風さんの一番のトップ娘役候補だと、どなたかのブログで拝見しました。
お歌がんばってほしいなぁ、、、、、、



【まとめ】


以上!!!!!!

うーん、こう書いてみると、ファントムはもうちょっと役がほしいね。
オリジナルとかと比べると、主要キャストの配分が多いのもあるけど、一曲一曲が大曲で長いから、セリフの時間が確保できない、っていうのがあるのかも。
でも、セリフが多すぎて、場面が飛び飛びで繋がりがなくなるよりは、全然いい。その分、主要キャストでの芝居がよりドラマチックに見えるから、感情が分散しないメリットもあるし。
まだ書きたりない気がしちゃう、、、
とにかく、ファントム良かったです。最高傑作でした。



ってわけで、2019年東京宝塚劇場、
雪組「ファントム」全4回の感想、終了。
宝塚観劇の感想書くのたのしいなーー!
ヅカネタ、また書きます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?