花本武が書きました。天才詩人。久しぶりのテキスト

おれの車はミランダカー
スワヒリ語でそうおっしゃった
よばれてとびだすナマハゲに
さらわれ泣きだす夢をみた
トーテムポールが灯台と
仲良く夜露にぬれている
特技のない児、趣味もない
なんにもないけど
あかるくて
気立てがよくて
顔もいい
そうゆう者にあなたはなった
じゃあぼくは?
遠い夜明けに鳴りわたる
ラッパの音で目がさめる
イメイジしてみた音楽を
奏でる草原サラウンド
ここにて眠る昨日の自分
あっちで眠る明日の自分
このタクシーはカニのため
縦方向にはすすめません
注意深く読んでみよう
忘れたっていいネクタイも
書いたんだから平気だよ
忘れてもいい書いたから
ポスターの裏に書いたから
忘れても平気
次の岩につづくので
探されるのをあきらめて
探しにいくんだ船のネジ
みんなが見てる見られてる
ななめの角度にささってる
浮く人の鎧、透明に
染まってしまってもう見えない
お金以外のいろいろが
どんどんたまったさあ行こう
スマートに去る、それだけが
一番大事、そうでしょう
なのにいるから、もう誰も
カリスマなんて言ってくれん

岩にはこうある
先日、父は母とシルクドゥソレイユに行ったと言った
チケットがあまっていたとのことだ
殿ヶ谷戸庭園には、あまり花が咲いていなかった
父はよくしゃべった
妻はサムゲタンを煮込んだ
それをみんなで食べた

劇場公開された走馬灯に喝采
遠くから来たので遠くまで行く
明日は晴れるから洗濯ものを干した
今日はもう眠るから歯をみがく
生活

あたしの話はここまで
つづきは今度会ったとき直接

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