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中国からの凄まじい圧力に、今のところ耐えている岸田政権。安倍元総理の援護射撃!「外交的ボイコット」を表明せよ。

【ぼくらの国会・第251回】ニュースの尻尾「対中宥和はダメっ!」

青山繫晴 参議院議員(日本の尊厳と国益を護る会 代表)
2021年12月1日収録

中国の凄まじい圧力が(岸田政権に)掛かっている。水面下で
中国はしたたかなので、シンプルに圧力を掛けてきて、一言でいうと「アメリカを取るのか、中国を取るのか決めろ」。「曖昧は許さない」。
「その象徴として、北京五輪の支持をハッキリ言え」。
「アメリカや英国が匂わせている外交ボイコットを絶対するな」。
「(開会式・閉会式に合わせて)ちゃんと地位の高い外交使節団を送って来い」。
「それを通じて、中国共産党は、日本がアメリカを取るのか、中国を取るのか、どっちの決断をしたのかを判断する」と。

中国側の無理無体な三大要求
①北京五輪を支持しろ。
②台湾についてアメリカ側に付くな。
(例えば、東沙諸島に中国が軍事展開した時に、米第7艦隊の動きを支援するなとか、海上自衛隊が出張ったりするなと、匂わせているような日中の水面下交渉があると理解している)
③人権問題(ウイグル・チベット・南モンゴル・香港もすべて内政問題)について、諸外国が干渉することがおかしいと示せ。

秘書さん「安倍さんが最近(11月30日)、岸田総理と話したのもその件だったのかなといろいろ妄想したりしました。仰れないと思うので、特に回答はいりません」(笑)
青山議員(無言)「ちなみに、これ言ってもいいと思うんだけど、最近安倍さんと電話だけではなくて、お会いして時間は長くなかったけど、突っ込んだ話をいろいろしました。」

12月1日収録

11月17日 安倍・岸田会談(安倍事務所)約30分

岸田文雄首相は17日、安倍晋三元首相を衆院議員会館の事務所に訪れ会談した。今後の政権運営への協力を求めたとみられる。安倍氏は先に、自民党最大派閥の安倍派会長に就任した。
首相は会談後、「いろいろ報告をした経済、外交の昨今の動きについて有意義な意見交換をした」と記者団に語った。
関係者によると、日ロ関係や北朝鮮による日本人拉致問題のほか政府が19日に決定する新たな経済対策が話題になったという。   

関係者の話に、中国の話が出てこないのは、逆に不自然。

11月30日 安倍・岸田会談(首相官邸) 20分

安倍氏は面会後、「最大の政策グループとして政権をしっかり支えていく派の総意だと伝えた」と記者団に語った。(読売)
 
関係者によると、安倍氏が就任あいさつとして面会を申し入れた。面会では、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」をめぐって政府が強化した水際対策について、安倍氏が首相に「(対応が)早くて良かった」と伝えたという。(朝日)
 
このあと安倍氏は記者団に対し「岸田総理大臣は、岸田派の会長でもある。政策グループの会長の先輩として、いろいろとお話をうかがった」と述べました。(NHK)

さすが、朝日とNHKの記事の中身は、ほぼ どうでもよい話です。

12月1日 安倍発言 台湾のシンクタンク オンライン会議(議員会館会議室)

台湾有事は、それは日本有事です。すなわち日米同盟の有事でもあります。この点の認識を北京の人々は、とりわけ習近平主席は、断じて見誤るべきではありません。」

7分36秒~

言葉による抑止力。意図的な発言。
前日、岸田総理に全面支持を表明しているので、中国の岸田政権への強烈な圧力に対するアシスト的な意味も感じられる。

安倍発言の数時間後、汪 文斌 報道官 

汪 文斌(おう ぶんひん)報道官「いかなる人間も、向こう見ずに軍国主義の古い道を歩み、中国人民のレッドラインに挑戦しようとするなら、必ず頭が割れ、血が流れる
「台湾は中国の神聖な領土で、よそ者の恣意的な手出しを断じて許さない」

「頭が割れ、血が流れる」「頭破血流」は、7月の中国共産党・結党100周年の祝賀式典で、習近平も使った言葉。
安倍元総理が、習近平を名指ししたので、外交部としては忠実に反論したのだろう。
ただ、戦狼外交担当のヤーサンぽい(失礼)趙 立堅ではなく、いつもは冷静な役回りの汪 文斌に、強い調子で言わせたことには注意が必要!

12月1日夜 華春瑩次官補が垂秀夫大使を呼びだし抗議

華春瑩 「安倍元総理大臣の台湾問題をめぐる極めて誤った発言は、中国の内政に乱暴に干渉し、中国の主権を公然と挑発している。断固として反対する」
垂(たるみ)大使「政府を離れた方の発言のひとつひとつに政府として説明する立場にない台湾をめぐる状況について日本国内にこうした考え方があることは中国として理解をする必要がある中国側の一方的な主張は受け入れられない。

12月2日 松野官房長官 記者会見

昨夜、北京で、中国側から垂中国大使に対する申し入れを受けたのに対し、垂大使から、わが方の立場に基づき、しかるべく反論した。」

12月3日 
【櫻LIVE】第476回 - 安倍晋三・元内閣総理大臣 × 櫻井よしこ(プレビュー版)

安倍元総理一国会議員の私の発言にですね、このように注目をして頂いたことに大変光栄だなと思っております。」(笑)

さすが、余裕の発言ですね。

12月6日 趙 立堅 報道官 記者会見

趙 立堅(ちょう りっけん)「私が強調しておきたいのは、台湾問題は中国側の核心的利益であり、中日関係の政治的な基盤に関わるもの、両国間の基本的な信義に関わるものだ。日本側は約束をしっかり守り、中国の内政への干渉をやめ、『一つの中国』の原則に挑戦することをやめ、『台湾独立派』に誤ったサインを送らないようにしなければならない」

安倍元総理への報復に要注意!

岸田政権に対する中国からの凄まじい圧力に関しては、2度に渡る安倍・岸田会談により、安倍サイドに相談の形で伝えられた可能性が高い。

安倍氏は11月30日の段階で、岸田政権に対する全面支持を表明している。
そして、12月1日の講演では一議員の立場として、中国に対する強い姿勢を打ち出した。

これには、岸田総理や、親中の林外相による対中外交がぶれない様にする為の外堀を埋める意味と、自身があえて強硬な対中姿勢を示すことで、岸田政権を庇う(かばう)ための弾除けになる意思や覚悟のようなものさえ感じられる。

ここで思い出すのが、森元総理が発言を切り取たれ(逆の意味に悪用され)、オリパラ組織委員会会長を辞任した件(2021年2月)である。
これは、2020年8月に、台湾の李登輝元総統が死去したことに伴う森氏の台湾弔問に対する報復であると、在日中共関係者が洩らしている。
半年のタイムラグがあるので、この2つの事象は、日本ではまったく結び付けられていないが、中共は強かに執念深く報復を狙っていたのである。

今回の安倍元総理の件も、中国報道官が、台湾問題を「レッドライン」「中国の核心的利益」であると明言しているので、報復して来るのは間違いない。
今から半年後の来年6月前後に、安倍元総理を貶めるようなメディアを使ったバッシングが起こらないかどうか、注意して見ていく必要がある。

岸田総理は、北京五輪の外交的ボイコットを表明せよ(追記)

安倍元総理は、対中強硬姿勢を自ら示すことで、中共の報復を恐れることなく、「北京オリンピックの外交的ボイコット」を明確に示すよう岸田政権に求めている。

参考動画:青山繫晴 参議院議員(日本の尊厳と国益を護る会 代表)
「ボイコットを明示せよ」

*見出しPH:あべ晋三チャンネルの動画冒頭「この国を守る」より

最後まで読んで頂き、ありがとうございます!