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子育ては出会いと別れの繰り返し


人生は「出会い」と「別れ」の連続です。
別れは悲しみが伴いますが、
出会いにはちょっぴりワクワクしたり、ドキドキ感もあります。
「ちょっぴり」というのは、出会った時はまだ未来が分からないからです。
大きな喜びが未来にあるかもしれないし、
特に新しいストーリーが生まれないまま消えていくかもしれません。

悲しい別れの代表は「死」でしょう。
生きていた時と同じ感覚の肉体で出会うことが、
二度とできないことを知っているかです。

もう一つ、気付いていないかもしれませんが、
子どもの「成長」も出会いと別れの連続です。

例えば目の目にいる1歳の子どもは可愛いでしょう。
でも、その子と別れなければなりません。
2歳のわが子と出会うためです。
1歳の子と2歳の子は同じ延長線上にいますが、
全然違います。
2歳の可愛らしいわが子と別れなければ3歳のわが子に出会えません。
そして一度別れたら、2歳のわが子とは二度と出会うことはできません。
だから写真や動画を撮って思い出の中にその記憶を残そうするのです。

目の前の子どもが愛おしいのは
その可愛らしさが有限だからでしょう。
10年後も2歳児のままだと分かっていたら、
いつの間にか空気みたいな存在に思えるかもしれません。
新婚の時は喜びに満ち溢れていたのに、
20年、30年もすると相手が空気みたいに、
「いて当たり前」と思ってしまうみたいに。
でも、夫婦関係でも日々人として成長していると
空気みたいな関係にはなりません。

子育ては、「成長」の喜びしか見えないかもしれませんが、
その前の時期の愛らしさと、もう二度と写真や動画の中でしか出会うことができないという、切なさもあるのです。
それがあっての人生です。

出会いと別れ、喜びと悲しみは表裏一体です。

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