私はいつまでもハンカチ世代

日本ハムファイターズの斎藤佑樹投手が現役引退を発表されました。

1988年生まれの私はいわゆる「ハンカチ世代」というやつで、いろんな思いが斎藤佑樹投手にはあるので、それをインターネットに放流します。

出会いは高校3年生の夏。
「硬球が思ったより硬くて怖い」という理由で1週間で高校の野球部を退部した私ですが、同級生が主役の甲子園において「ハンカチで汗を拭う」というパフォーマンスをしてフィーバーを巻き起こして優勝するなんて、ちょっとまあなんていうかできすぎて面白くないというか、なんかモテそうで面白くないというか、なんか面白くねえなって思いながら斎藤佑樹投手のことを見ていました。

で、斎藤佑樹投手は早稲田大学に進学するわけですが、受験勉強がとっても大事な高校3年生の夏にボケっと甲子園を見ていた私は早稲田大学から不合格を食らい明治大学に進学することになり、やっぱ面白くねえなと思いながら斎藤佑樹投手のことを見ていました。

六大学野球でもご存知の通りの大活躍を見せ、いつしか国民的に有名な大学野球の選手となった斎藤佑樹投手。

一番の思い出は大学2年から3年になるかならないかくらいのころだったと思うんですが、明大前駅にある宮古という沖縄居酒屋で何の意味もなく友人と飲んでいて、「俺たちは宮古でなんの意味もなく飲んでいるが、ハンカチ王子は深田恭子と焼肉デートをしている。俺たちの人生どこからやり直せば深田恭子とデートできるルートに入れるか真剣に考えた方がいい。」というクソほどしょうもない話をしたことです。
(ちなみにのちにこの話は誤報中の誤報だったと斎藤佑樹投手本人の口から語られています。)

プロ野球選手になってからは怪我の影響で思うように成績が伸ばせなくなってしまい、それも面白くねえなって思いながら見ていました。
やはり私にとっては88年は「ハンカチ世代」なんですよ。マー君でもマエケンでも坂本でもギータでもない。

だから、ハンカチ王子にはいつでも誰もが羨むような大活躍をしていてほしい。もっともっと活躍していてほしい。いやまあ実際のところ完封を経験しているのでそれだけでめちゃくちゃすごいんですが。

しかし現実は甘くない。
怪我でボロボロになった引退登板で斎藤佑樹投手が見せたストレートにはかつての勢いはありませんでした。

それでもたぶん、私は死ぬまで自分のことを「ハンカチ世代」と言い続けるんだと思います。ハンカチ世代は今年33歳ですが、だいたい平均寿命から考えるとであと50年くらいはハンカチ世代として生きていくことになるんだと思います。長え。

それくらい斎藤佑樹投手というのは私にとってめちゃくちゃ同年代として意識させられた存在だったし、そう思ってる同年代も少なくないんじゃないですかね。という話でした。

怪我の影響で思うような投球ができなくなっても、泥臭く活躍への道を模索し続ける姿は同じく先の見えない20代を過ごしていた私にとってすごく勇気づけてくれた存在でした。ありがとうございました。

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