推し

つらいことや暗い話ばかりの世の中なので、少し明るいというか嬉しかった話でもしようと思う。

私は推しに手書きの手紙を送ったことが何度かある。といっても普段手書きで何かを書くようなことはほとんどない上に、子供の頃から悪筆だったので、ひどい見た目のものだったと思う。
そんな手紙だからそう何度も貰っても推しが困るだろうと思いときどきにしようと思っていたが、その頃推しにも大変なことが起きていたので、思い余って月に複数回も送ってしまった。


そうやって、自己満足のつもりで慣れない手紙を書いていたので、推しが「手紙を貰ってうれしい」と言っていたときにはとても安心した。
内容に関しても、今思い返しても恥ずかしい内容だったので、迷惑になっていないか不安だったことを覚えている。


その時期は、推しの復帰を待っている時期だったのだけど、正直待っていることが負担になっていないかと不安だった。
だが、1年近く経った後に「あのとき待っていてくれた人たちを大切にしたい」という言葉を聞いたときは本当に報われたような気持ちだった。


言葉なんて儚いし、人の気持ちはすぐに移り変わるものだけど、あのとき嬉しかった気持ちはホンモノです。
「この世で造花より綺麗な花はないわ なぜならば総ては嘘でできている」

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