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妖精になって筑前煮を食べた。のこと

みなさん、お元気ですか?
私はようやく元気っぽくなりました。

実は先月、入院していたんですよ。一週間ちょい。
今だから笑って言えるけど、本当に苦しかったし、死ぬかと思った。

「明日、目が覚めなかったらどうしよう?」

とか、真剣に思う日がくるなんて。
お涙ちょうだいモノのドラマかよ! って普通なら思うんですけども、自分自身がこんなことになったら、そりゃビビります。
ていうか、ビビりましたよ!

ということで、自分の人生について真剣に向き合った一カ月でもありました。
妖精(フェアリー)になったせいで、私の人生への向き合い方が180度変わったと言ってもおかしくないです。


で、結論から先に言うと、妖精になった私は筑前煮が食べられるようになりました。


……はい?


何言ってんだ、こいつ? って思ったみなさま。
大丈夫です。
普段はふざけてますけど、ちゃんとした話です。今回は。

風が吹けば桶屋が儲かるくらい、かけ離れているように見えるんですが、桶屋よりはもっと話はシンプルです。

妖精になったモリチガさん
1 10日間、ほぼご飯食べられず(飲み物ややわらかいものだけ食す)
2 その後、1週間強の入院生活

人生初の入院生活で、病院食が美味しく感じてしまいました。
看護師さんからは「うちの病院食は不味いって評判です」って言われたんですが、いやいやいや。
わりと、けっこう、美味い。

で、入院中、繰り返し出てきたのが「煮物」
野菜も、魚も、肉入りのも。

私、煮物嫌いなんですよね。
食べられるけど。

肉じゃが以外は好んで食べたりしないです。
魚の煮つけも「なんで煮ちゃうの!? 焼いてよ!」って思うくらい、まあ、大嫌い。
……いや、食卓に出されたら食べますよ?(実家では)

そのくらい煮物が嫌いなんです。
特に最悪なのが「筑前煮」……。

モリチガ家はお正月にあれがお重いっぱいに入れられます。
別に強要されるわけじゃないから食べないんですけど、苦行です。
どこをどう工夫しても、あれは無理。
美味しいところが見つからない。
筑前煮がメイン料理だったら、ちゃぶ台ひっくりかえすくらいの騒動ですよ。

ちゃぶ台は、まだひっくりかえしたことないですけど、高校時代、朝食に食パンが出て「もう朝ごはん食べない!」と激怒した人間です(アンタ最低だ)
食パンも嫌いだった若き日の私……(今は食べられる)

自分でも、なんでそんなに筑前煮が嫌いなのかわからないんですけど、過去の私にとっては不味くてしょうがないものだったので、納得はしてます。

そんなこんなで、入院中にほぼ毎日、煮物を食す生活をした結果、煮物が食べられるようになりました。
そして、退院後は自分で煮物を作るという暴挙(?)に。

普通の煮物(大根メイン)、筑前煮、と作って両方とも美味しくいただきました。
料理はそこそこデキる女、モリチガ。

「筑前煮、美味しいね(自画自賛)」


ちゃぶ台ひっくりかえしそうだった人間の味覚が、ここまで変わっちゃうんですよ。
妖精になると。

このほかの妖精になって変わったことは

・自分から好んで野菜を食べるようになった
・おやつをほとんど食べなくなった
・お酒を一切飲まなくなった
・甘みを感じやすくなった

って感じでしょうか。

身体には良いことだらけですが、できるなら妖精にはならない方がいいです。
本当に、みなさんに気を付けてほしい。

こんな風に書いてるけど、いっぱい苦しんだし、いっぱい泣いたし、恐怖した。
本当の本当に、生きててよかったと思っています。

みなさん、どうかお元気で。

追伸:妖精は私なりの誤変換です。