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「空腹」という信号

ネットでほとんどの情報を知ることが可能な時代だ。

なのに調べもせず勝手に自分が頭のなかだけでひねり出した「偽解説」を大事に抱え続けていることがある。

私にとって「空腹」がそのひとつだった。

「痛い」「眩しい」「苦い」といった種類のものは人体のセンサーが受け取るものが直接的でわかりやすい。

それに対して「空腹」にはどんな理屈でおさめていたかと言うと。

胃袋の外面に一定間隔でセンサーが存在していてそれらがお互いの距離が近くなった時、つまり胃袋の体積が小さくなり隣接するセンサーとの距離が密になったときに窮屈さを嫌がるセンサーが「不快」を示す信号を出しそれが「空腹」として伝わるのだと思っていた。

だから飲食によって胃を膨らましてセンサー間の距離を離してやればその信号は沈静化すると考えていたのである。

今年の夏は暑い。
暑いのでクーラーを効かせた部屋で過ごす時間が長い。
すると歩行時間や自転車に乗る時間も減ってカロリー消化が少なくなる。
しかし食事量は今までと変わらないことで私の体重が増えていた。

そこで朝食を抜くことにした。
朝は野菜ジュースだけと決めて過ごすと「お腹が空いた」と感じる時間が現れ始めた。
そんな「空腹」というワードをふと検索してみると。

そのメカニズムが自分の頭にある「偽解説」とは全く違うものだったと知ることになる。


活動によって体内のエネルギーが消費される。
 ↓
血糖値が低下する
 ↓
体に蓄えていた脂肪を分解してエネルギーを作り出す
 ↓
この分解動作で遊離脂肪酸が作られる
 ↓
血液中の遊離脂肪酸の増加が摂食中枢に伝えられて空腹感を発生させ

ネットより

こんなメカニズムが「空腹」という信号を発生させていたのだった。

すごいな人体って。

ところでこのメカニズムを読んで「空腹を感じる」というのはその前に脂肪を分解するという工程がある。

ということはちゃんと「空腹」の信号を受け取る前に食べてしまうと脂肪を増やす事になってしまうではないか。

いいことに気づいた。
これからは余分なお腹まわりの脂肪を減らすためにも意識して空腹を感じ取る生活をしよう。

暑さ続く夏の日のダイエットな気づきでした。


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