感情の置き場所とたどり着いた先ー推しが名誉ある賞を受賞した日ー

2023年3月10日
今日は待ちに待った日本アカデミー賞の授賞式。
わたしの推しであるSixTONESの松村北斗くんが新人俳優賞と話題賞のW受賞をしたのだ。
受賞を知ったその日から、喜びと嬉しさと感動と言い表せない感情が渦巻いていた。
それが一旦爆発したのが3月5日に放送された授賞式直前SP。
たった数分のインタビュー映像を見てわたしは大号泣した。
なんでこんなに泣いたのか、授賞式の日までぼんやりと考える日々だった。
考えても理由は特にわからず、3月10日を迎えた。

3月10日の朝、音楽を聴きながら支度をしているとそこに流れてきた曲は
Mr.ChildrenのThe song of praiseだった。
「積み上げてまた叩き壊して 今僕が立ってる居場所を
憎みながら愛していく ここにある景色を讃えて」

人前で泣くことはこれからは絶対にしないと心に決めた中学時代、幸せになれるなんてとても思えなかった高校時代、社会人になってからの人生ハードモード期の数年を経て、幸せを感じることを半ば諦めていたときがあった。
積み上げたものがいとも簡単に壊れて、自分がいる居場所を憎むばかりだと余計に苦しくて、少しでも日々の中で何かを愛せるポイントを探し回っていた。
そんなときにたどり着いた先が推しである松村北斗くんだった。
紆余曲折を経て、「推しを推すこと」にたどり着いた先には、こんなわたしの人生でも少しは報われているのではないかと感じることができた。
だから泣いてしまったのだと思う。
同時に「推しを推す」ことにたどり着いた先にある素敵な景色や感情を、きっとわたしは生涯忘れることはできないんだろうなとも感じた。

授賞式のスピーチを聴いてわたしはまた泣いた。
とにかく今回の受賞が嬉しいという感情が言葉にも表情にも溢れていて、推しが嬉しいと思うことが自分のことのように嬉しかった。
彼がこれまで努力して積み上げたものが、賞という形で評価される。
ひたむきに努力を続けて、評価されることがいかに困難で忍耐が必要か、平凡な会社員であるわたしにも少しは分かる。
だからこそ余計に嬉しくて仕方なかったし、これまで経験してこなかった「嬉しくて泣く」という感情の置き場所は紛れもなく推しなんだと感じる日だった。

これから彼が積み上げていくものはもしかしたら形にならず壊れてしまうかもしれないし(できたらそうはなってほしくないけど)そんな中で憎んだり呪ったり嫌ったりしたとしても、最後には愛していけるようにわたしはずっとずっと彼が見ていく景色やつくりだすものを讃えていきたいと思う。

The song of praiseの歌詞にはこんな一節もある。
「今なら違う誰かの夢を通して自分の夢も輝かせていけるんだ」
北斗くんの描く夢を通して、わたし自身の夢もささやかではあるけど輝いています。
改めて、日本アカデミー賞新人俳優賞と話題賞のW受賞おめでとう。
人生で一度しか受賞できない新人俳優賞を、自分のことのように(おこがましいけど)嬉しく思っています。そして本当にかっこよかったよ!!
頼むからやめてくれなんて絶対言わないので、どうか少しでも長く芝居を続けてください。10年後も20年後もその先も、少しでも長く見ていきたいです。
本当に本当におめでとう。

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