推しに直接感謝を伝えた日、私が思うこと

2023年4月22日。
私は東京ドームに降り立っていた。
SixTONES ライブツアー ”慣声の法則inDOME”に参戦するために。
2021年11月からファンになって以降、一度も行ったことがなかったライブに遂に行くことができた。
この日を迎えるまで私はこの日は来ないんじゃないか、とどこか現実離れした気持ちに苛まれていた。
いざこの日を迎えると、ソワソワしてドキドキして胃の内容物が出てきそうなムカムカ感を感じたり、とにかく落ち着かなかった。
ライブレポのように詳細に出来事を綴れるほどの記憶力はないし、セトリの順番も忘れかけているポンコツなので、この日感じたことを中心にまとめます。(一部セトリの記載があるのでご了承ください)

ライブが始まるぞ

ライブが始まると、音源でもなくダイレクトに自分の耳にこだまする6人の声にひたすら心が震えた。
あ、わたし生歌聴いてる、すごいなんだこれ……とにかく圧倒された。
バキバキに踊ったりバラードで聴かせたりバックステージを駆け抜けたりして、ミュージシャンのライブでもあるけどまた別のものを見た感覚、今まで見たことないエンターテイメントを見た気がした。これがアイドルのライブか…
ライブが始まる前はずっと泣いちゃうんだろうなとか考えてたけど、うるっと来たのは「オンガク‐声ver.‐」の1曲だけで笑ってる時間が圧倒的に多かった。
アンコールのラストは「彗星の空」だったのだけど、もう絶対泣いてしまうと思いきや、わたしはその日一番の笑顔でこの曲を聴いていた。
なぜなら彼らがものすごく笑顔でこの曲を歌っていたから。
事務所に入所して一度は集まってバラバラになってしまった6人がグループになり、長い長い下積みを経てデビューしたかと思えばすぐにコロナ禍に突入し、順風満帆とは決して言えない軌跡と数奇な奇跡を笑顔で振り返り歌う。
そんな6人を見ていたら、ごく自然に笑顔になっていた。
辛さもしんどさも嬉しさも喜びもこうやって笑って6人で分かち合ってきて、願望を意思に、笑えればを笑うんだに、変えてきた日々だったんだろうなと。その後のANNで樹ちゃんが1番にこにこして歌ってたって言ってたの、解釈の一致だったのがめちゃくちゃ嬉しかった。

「ライブ」を思い起こしたぞ

わたしにとって約3年半ぶりの声出し解禁のライブが、初めて行くSixTONESのライブ。
いささか、いやかなり不安で。声の出し方もこの3年で忘れちゃったしなぁ…と思ってたら、掛け声とコールアンドレスポンスがバキバキにできた自分に驚いた。19歳からほぼ毎年ミスチルのライブに行っていたアドバンテージがここで活かされたのだ。ありがとう過去のわたし。
ライブを1番楽しんでいた「あの時」を一瞬で呼び起こしてくれた。声出しって最高だ。
拍手やペンライトの光やうちわ以上に、ダイレクトに盛り上がりを伝えられる手段が「声」なんだろうなと思った。
Boom-Pow-Wow!の"Put your hands in the air"って歌いながらジャンプしたのがめちゃくちゃ楽しかった。(ちなみにこの日はReebokのポンプヒューリー(北斗くん着用モデル)を履いていったけど、ジャンプしてもクッション性があって全然疲れなかった!!)

ついに伝えたいことを伝えるぞ

わたしがライブに行きたかったのはSixTONESに会いたくて、SixTONESの生の音楽に触れたかったのはもちろんなのだが、6人に感謝を伝えたいという気持ちも同じくらい大きかった。

人生で一番のメンタル不調期を乗り越えられたのは、
毎朝わたしに起きる理由を授けてくれているのは、
今日よりも明日が楽しいと思わせてくれるのは、
わたしが生きる世界を広げてくれるのは、
好きだったものことをたくさん思い出させてくれるきっかけをくれるのは、
今現在好きなものをさらに深めてくれるのは、
好きなものを繋げてくれるのは、
紛れもなく彼らだから。

わたしが伝えたいことは彼らには伝わらないかもしれない。
だけど伝えたい思いはどんなに考えてもたったひとつしかなくて。
これまた人生で初めてつくったうちわにその思いを込めた。
(うちわづくり、工作みたいで楽しかった)
座席はバックステージの目の前だったので、肉眼で6人を確認できて、「いつもありがとう」と書いたうちわを、どうか伝わったらいいなと思いながら手に持った。
生きていることがしんどくて辛くて堪らなくて、自分の人生を楽しむことを諦めたくはなかったのに、心はもう諦める寸前だった日々から救い出してくれた彼らにようやく感謝を伝えられたことで、安堵と多幸感に包まれた。
と同時に、過去も現在も未来も全部、自分が生きられる道はどこかにあって、今は「ここ」なんだと思えることができた。

6人の逞しく優しくついていきたくなるような後ろ姿を見ながら、人生で絶望を感じたときに明るいところまで引っ張り上げてくれた彼らは、誰がなんと言おうともわたしにとってはヒーローだと改めて感じる瞬間だった。
感謝を伝える過程で、彼らがわたしにとっていかに大切な存在であるか、認識を深める時間にもなった。

ドーム公演から行き着く先は

ファンになって約1年半でライブに、しかも初のドーム公演の1公演に行けたことはとても貴重な機会だった思う。チケット販売のシステムや今後の活躍を想像するに今後ライブに行けるという保証はどこにもない。だから最初で最後、背水の陣くらいの勢いでライブに参戦していた。
期待しすぎるのはやっぱりしんどい。
どこかでわたしはいつも「悲しむ準備」をして必要以上に傷つかないようにしている節がある。
彼らがやりたいと思うことをやってくれて、それを見せてくれることで十分だし幸せだからと言い聞かせている面もある。
だけど、ツアーが終わってなお、次も最高のライブやりたい!って言ってくれている。
確かにこれまで彼らはずっと過去最高を更新してくれている、なら最初で最後なんて言わず、次も行くぞ!くらいの勢いを携えていきたい。というかもう携えている。だけど少しだけ「悲しむ準備」をしていることは許してね。

わたしのヒーロー達へ

アリーナから初ドーム公演、全31公演お疲れ様でした。
ライブレポやワイドショーを見て、どの公演もひとつとして同じではないことを大切にしてくれていること、とても嬉しかったです。
SixTONESを推していることがわたしの誇りになっています。
本当にありがとう。
ここで6人の個人的ハイライトを。
アンコールのラスト、スタッフさんへの感謝の言葉を言ってたジェシーくん。ステージを支えるスタッフさんへの感謝を観客の前で言えること、SixTONESへの信頼がさらに増しました。
Mr.ズドン先生にはずっとお会いしたかったので、本当に嬉しかった。
「この星のHIKARI」の合唱の時、ニッコニコの笑顔で観客を見つめていた慎ちゃんの笑顔が忘れられない。3日間ペッパーミルやり続けたの尊敬します。
MCの時に観客がどう反応していいか困ったときに、瞬時にペンライトの明かりこの色にして~!と言ったり、バクステではほぼ2階席側に手を振り続け観客を遠くに思わせない、全方位への気遣いを忘れない北斗くん。
「ライツカメラアクション!」を直に聴けたのが幸せでした…。
改造jeepをかっこよく乗りこなしたかと思えば非常口を緑のペンライトと見間違える天然こーちくん。固定マイクでDrive歌いながら運転してたの、恋でした…。
5人のボケにつっこみたいのに我慢した顔面白すぎたし、花道で腹チラッとさせたのに盛大に笑ってしまってごめんね田中、いや田中様。
「ふたり」のロングトーンに酔いしれました大我くん。思わずペンライト握りしめて抱きしめてました。MCで樹ちゃんに一発ギャグやらせたいぶっこみ隊長の責務お疲れさまでした。
6者6様のあなた達はこれからもわたしのヒーローです!!!!!!

余談

初SixTONESライブでSixTONESに会えて音楽を存分に浴びられたことはもちろん嬉しかったが、SNSを通じて仲良くなった方々と直接お会いできたことも嬉しかった。
年齢も、今いる場所も、生きてきた環境も、一人として同じ人はいないのに、ただただ「SixTONESが好き」でこの場にいることが不思議で楽しくて貴重な機会だった。
ライブが終わった後、SixTONESANNを聴きながら興奮が収まらず、深夜遅くまで感想や想いを言い合ったり、自分の感情を思う存分語れることってこんなに幸せなんだな。友人たちへの感謝も溢れました。

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