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フリーランスが40代50代になるとどうなる?フリーランスの将来を冷静に考察してみた

「フリーランス」への憧れ

「フリーランス」一度は夢みる人も多いのではないでしょうか?

もちろん「そんなことは考えたこともない」という人もいると思いますが、「会社辛いなぁ~」って思っている人であれば、ちらっとそんな考えがよぎりませんか?

「フリーランス」という生き方は、会社に縛られず自分の好きなことや得意なことで生きていく、そんなイメージがありますよね。最近では副業をやっていたら思いのほかうまくいったので、会社を辞め本業にしたというパターンもあるかもしれません。

「年功序列」や「終身雇用制度」は崩壊し、「社畜」や「ブラック企業」という言葉があるように、もはやサラリーマンは奴隷であるかのようにあおる風潮さえあります。満員電車の通勤で消耗する日々の中で、もしかして自分でもやれるんじゃないか、「そうだ!フリーランスだ!」となんて考えたとしても不思議ではありません。

「フリーランス」ってどんな働き方?

フリーランスと言ってもその内容は広く、最近ではYouTuberなどのインフルエンサーも増えましたよね。ここでいうフリーランスの定義としては、「従業員がおらず、事業者本人が技能を個人で提供することで成り立つ状態」を指したいと思います。

ここで少し私自身のことを説明しておくと、私は6年前に株式会社を設立しその経営者をしています。従業員はおらず「事業者本人がサービスを提供する」という状態にあるため、フリーランスとかなり近いと思っています。ただ仕事を請け負うのが「個人」ではなく「会社」となるので、今回の定義からは外れます。

一般的なフリーランスの定義とはあくまで雇用形態のことで、どこにも属さない、まさにフリーな状態です。アナウンサーをイメージすると分かりやすいかもれません。「このたび○○を退社しフリーとなりました」と言って、テレビに出てまた同じような仕事をしていますよね。あれはフリーとして個人で仕事を請け負っているのです。

最近では「ノマドワーカー」なんていう働き方もありますが、あれは業種によっては企業に属していても可能であり、あくまで「働く場所を固定しない人」ということになります。フリーランスを名乗るのであれば、「個人事業主」でなければいけません。

具体的にどんな仕事をしている?

中小企業庁による「小規模企業白書」によると、アンケートに答えたフリーランスが営んでいるのが、「専門技術・サービス業」が最も多く、次いで「情報通信業」でした。みんな何かしらのスキルを使って仕事をしているのですね。

フリーランスの3大不安

まずは「自分の健康やモチベーション」であると思います。自分が稼がなければ収入は途絶えてしまいます。心も体もタフである必要がありますね。そして「社会保障(保険や年金)」です。老後資金や健康保険についてはこの日本社会ではどうしてもサラリーマンの方が手厚くできています。そして最大の不安は「収入の不安定さ」でしょう。フリーランスの収入が毎年確実に上がっていくなどほぼ不可能ではないでしょうか?やはり誰しも上がったり下がったりの波はあるはずです。

この3つ不安が40代50代になるとどうなっていくのか。

ひとつずつ考察していきます。

「自分の健康や気力の持続」

20代30代であれば、徹夜で仕事をしたり少し無理をしても数日すれば回復しますが、しかし多くの人は40代を境に体力の衰えなどの「老化」を感じると思います。そうなるともう無理はできません。体調管理も必須となり運動や食事管理などの努力が必要です。

またクライアントの担当者が自分より年下になるというのも大きな問題です。「30代までは順調に仕事が入って充実していたけど、40代から徐々に減り始め、50代ではほとんどなくなってしまった」などはよくある話です。会社員の多くは管理職になれば現場から離れてしまいます。担当が変わった途端仕事がなくなったというのは仕方のないことです。そこから営業してもかなり難しいのが現実ではないでしょうか。

「社会保障の不安(保険・年金)」

フリーランスは国民年金の「第1号被保険者」として加入していますが、会社員であれば「第2号被保険者」として国民年金に上乗せする形で年金を納めています。当然将来受け取れる年金額にかなりの差が出てしまいます。

またフリーランスが加入する国民健康保険には、けがや病気で休んだ時の「傷病手当金」がないので、万が一に備えて医療保障に加入しておく必要があります。

「収入の不安定さ」

最大の不安はやはり収入面だと思います。前述したとおり、20代30代の仕事が順調に入ってきているときには、かなり安定していますが、問題は40代以降の仕事が減ってきた時期です。先ほどの中小企業庁による小規模企業白書の40代50代のアンケートでも、売り上げは「横ばい」か「減少傾向」と答えた人が全体の8割でした。将来的に収入の増加を見込むことはかなりの難易度だと言えるでしょう。

でもやっぱり「フリーランス」に憧れる

ここまで色々書いてきましたが、私はフリーランスを否定したいわけではありません。サラリーマンでよくあるのが、自分の上司を見て自分の将来が想像できた時に先が見えて一気に嫌になったというのがありますよね。それを40歳で感じたとして、定年まであと20年です。どう働くべきか意欲を失ってしまう人も多いと思います。しかしフリーランスでは「仕事の自由度」や「やりがい」「プライベートの両立」など「満足している」との回答が7~8割を占めるそうです。

40代50代でもどうすれば活躍できる?

・がむしゃらに働かなくてよい仕組みを作る

以前に本で読んだのですが、「1日3万円で1か月働くより、1日30万で10日に1日働く」ということが書かれていました。つまりは自分の単価を上げるのです。安い仕事はどんどん若手に外注し、自分は単価の高い仕事を請け負います。そのため働いていない時間はそのためのスキルアップに使い、いざというときに備えておきます。

・ニッチな分野で「自分にしかできない」専門家になる

私は業界のニッチな分野に注目しています。同業者があまりやらないような分野の研究をしてその専門家のようになり、「あの人ならなんとかしてくれそうだ」と思ってもらえるような発信を常にするよう心がけています。

・新しいことにも積極的に取り組む

どんな業界でも新しいことや流行のことがありますよね。もし思い浮かばないという場合では異業種の新しいことに目を向けてみましょう。若いうちは意識しなくても新しいものに触れていたものですが、40代50代になってくると意識しなければ自分に入ってきません。それらのことにいつでも対応できるようにしておきましょう。

・若い人とのコミュニケーションを大事にする

その業界での経験が長くなると、まだ経験が浅い若い人が未熟だと感じ敬遠してしまう場合があります。しかし「あの人話しにくいな」を思われては仕事を頂くどころではありません。「自分が育てるんだ」くらいの気持ちでいつでも味方になり、困っていたら色々教えてあげるように心がけましょう。

ここまで読んでいただきありがとうございました。
これから誰かの役に立てるような発信をしていきたいと思います。

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