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渋皮煮記2020(後編)

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栗ご飯おいっし~~~!!!!!!!!!

ごま塩っぽいものはゴマとちょっとの塩とさらにちょっとの水で炒めたら塩味のゴマができる。

というわけで栗ご飯の完成です。
炊くにあたって、冷凍のままの生栗と共に少量の酒、塩、だし昆布を加えていますがほくほくした栗の食感と甘さがぴかぴかの新米と合わさりこれがまじでうまい。
栗ご飯はめちゃくちゃ美味しい。毎日栗ご飯でも良い。このために剥きました。たっぷり剥いたのであと二回か三回は余裕で炊けそう やった~~!^^

じゃあその分減った渋皮煮の続きです。

前回最初の砂糖を加えて一晩寝かせたお鍋、ここから冷めた栗を取り分けます。
鍋に残りの3分の1を加えて溶かして栗を戻して完全に冷めるまで置いて、という行程を二回。これで砂糖が全部合流しました。

で本来なら最後の三回目の時点であっつあつの内に瓶詰めを、というところなのですが、空いてる瓶が無かったのでここで放置してセリアに行きました。他の用事もあったので。いやセリアに手芸用の金色のナイロンコートワイヤーがあるって聞いたから行ったんですけど無かったからがっかりしたんですけどナイロンコートワイヤーって最近アクセサリー作る時にビーズ通す紐のこと調べて初めて知ったんですけどどうですか?テグスと何が違いますか?テグスはあったからテグスは買ったんですけどテグスで良いですか?でもシート乾燥剤(シート状の乾燥剤)(クッキーのラッピングに便利)がセリアにある!?!?という発見はしたので、よかったです。そうですか……。

おなじ100均でも、ダイソーさんの瓶だと耐熱ではない瓶だったりするんですね。煮沸消毒ができません。できないことはないかもですが怖いです。セリアさんのだとできます。ということで私はセリアさん派です。買ってきたら夜だった。

というわけでいつも通りのド真夜中の台所、瓶を煮沸消毒します。
乾かす間にお鍋に火を入れます。あっつあつにしますよ。

ところで水がね。なんか多いなぁ、と前回思いましたよね。

で、それがここに来てもまだ多く感じたので、しゃーねぇわねって感じで栗とちょっとの汁(感想防止)を出してから残りの汁、煮詰めました。結構煮詰めた気がするのにまだまだしゃばしゃばの汁で、えこれマジで水多かったな……と気付きますがまぁええやろ 全体が浸かるのに十分だろうなって程度で適当に切り上げます。

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瓶に汁と共に詰めます。最初は栗が多少浮きますが、そのうち汁を吸って沈む筈なので上が空気に触れてても気にせず蓋閉め。
残りはなんかもうジップロックにぶち込みました。保存用に作ってないし。すぐ食うやろって気持ちで。冷凍もできるようですが、自分の食欲を信じます。瓶の方も年内には使うでしょう 知らんけど

冷める間に味が染み込むのを期待して一晩置きます。

さてここまで来ればどういうことかお分かりですか?

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渋皮煮、完成でーーーーーす!!!!!

どうですか。どう見ても渋皮煮ですよ。

まだ少し漬け込んでいた方が蜜が染みて美味しい気がするのですがここまで来たらもはや完成ですよ。この断面! うーん! 栗だ……………………。

思えばなんか無駄に日数掛かったなという感じですが、三夜は越しましたからね。でもまぁ出来上がりを見ると得られるのは多大なる充足感ですよ。この艶めく魅惑の渋皮ちゃんのためならば指を痛めようが時間を浪費しようがどんな困難も乗り越えることを年に一度くらいは厭わないと思えますとも。年一以上は、ちょっと………。

では実食です。

これスッ……とね、切れるんですよ。柔らかさは十分です。市販の甘栗よりまぁちょっっと柔らかいかなくらいの噛み応えはありますけどゴムじゃない時点で百点満点です。

口に含んだ時の栗の風味、そして甘さ……………! うーーーーーん!!!!!

後味がちょっと水っぽくない?

いやなんとなくとしか言えないんですけど。なんか水煮か?みたいな……水の味っぽさが………、甘さはあるにはあります。ただ水の味っぽさが奥底に残り、そこには浸け置きしすぎたせいか栗の風味はそんななく、ただただ水っぽくない?という謎の虚無が、いや栗の味ではありますよ。栗の甘露煮っぽいですよ。わざわざ渋皮煮である意義がどこにあるかちょっとかつてなく見失いかけてるけど栗の甘いやつなのでこれは栗の甘いやつです。渋皮煮です。そら薄いシロップで煮りゃ味も薄いわなという考えも浮かびましたがしばらく置いといたら蜜も染み込んで美味しくなる筈です。筈です。わかりません。もうなにもかもわからない

水、多すぎたんかな…………。

虚無を得ずに終われる日など、実は無いのかもしれませんね。おわり


追記

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渋皮煮をやったら絶対にやる食べ方です。

これは栗を食べ終わって残った汁の使い道を調べてた時、汁を四倍か五倍かくらいの牛乳と合わせてとろみが付くまでひたすら煮詰めてミルクジャムにするというレシピを見掛け、以来気に入ってやってるやつです。
それを焼き立てスコーンで食べると最高ですし栗そのものも合わせると良い、というやつですがいかんせん栗の味がうっすいのでくそ甘ミルクジャムと合わせると味を感じられなさすぎてマジで虚無を食ってる感じだった。スコーンも今回ちょっと失敗して固めだった。虚無


再追記

後日冷蔵庫に置いてたジップロックの開けたんですけど、一部なにやらしわしわに。なかば確信しながら食べたら案の定、食感がゴムになってました。ゴム煮再来かーーーーい
大粒のものは甘味も増しほっくり美味しいのですが、大半が悲しいほど萎れていました。最後に汁を煮詰めたところで糖分が急激に上がったせいなのか冷蔵庫保存のせいかまったく謎ですが、つまるところ渋皮煮作りにはまったく参考にならない記事となりました。これを来年への参考の記録とします。虚無



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