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めまいがするほどの年月と、お昼寝

デジタル版ラッキーラクーン第2号、ご購読ありがとうございます。

第1号から約1カ月後の発行というペースの早さに我ながら驚いておりますが(連載をお願いしているみなさんには当初、3カ月に2回ぐらい出せたらいいんですけど〜、みたいなことをお伝えしておりましたのでね、ええ)、それもこれもスパゴーさん30周年おめでとうございますなキッカケが大きかったわけで。

ホントにもう、前身バンドBe Modernが解散したあと、3人にはラジオ(FM802 MUSIC GUMBO FRIDAY)のテーマ曲を作ってもらったり、イベントの打ち上げであっさり決まったTHE BAND HAS NO NAMEのレコーディングを見にL.A.まで追いかけて行ったり、そのころたしか、SPACE SHOWER TVでヤックと番組MCもしてたんだっけ、なんていうタイトルだったか忘れてしまいましたけど、あれはもうスパゴーになってからだっけ……?

……と、まぁ、とにかく長いんです。いろんな時期のいろんなスパゴーを見てきましたよ。「はぁ?」てなことも何回かありましたよそりゃ(向こうもあったでしょうけどね)。だけど30周年と聞いて、感慨に浸り心の中でむせび泣く私がいたのも事実でございました。

そんな背景もありつつ、ヤックのインタビュー、橘兄弟のアンケートをお届けしました。プラス、こちらのオファーに、マネージャーSくんが「そういうのやったことないですから〜」とだいぶ戸惑っていた、世にもめずらしいヤックとアッチャンの自撮り写真もご堪能くださいませ(テッチはSNSでときどき披露してますね)。

さらに、新連載も。前号で私のマネージャー時代の話を書きましたが、なんと日髙のり子さんとの往復書簡が始まりました。私はテキストで、ノンコは声で、やりとりをしていくページです。懐かしい写真も載せました。当時はもちろん携帯もスマホもありませんから気軽に写真を撮るという習慣がなく、私のところに1枚、ノンコのところに1枚、40年近く前の写真がありました。

私が持っていたのは某大型テーマパークに遊びに行ったときのスナップで、権利関係等を慎重に考慮した結果、掲載を見送らせていただきました(おじぎ)。

ノンコ秘蔵?の1枚がこちら、NHK『レッツゴーヤング』リハーサルの合間にどなたかに撮ってもらった2ショット。ごりんごりんにアイドルしてるノンコちゃんと、素朴さ全開の田舎娘(東京都出身です)。あ、うしろに誰かいますね。ディレクターさんかな、それとも、サンデーズで一緒だったひかる一平くんのマネージャーさんかな? 違うかな、違うね。

だって、これが82年あたりですから、Be Modernと出会うのはこの4年後、スパゴーのデビューがそのまた5年後……!

その人たちが30周年!

時が経つのは……(めまい)。

ちょっとお昼寝してきていいですか。

しませんけど。

ちなみにKANくんとは87年のデビュー時からのおつきあい。編集もろもろお手伝いさせていただいたアーティストブック『KAN in the BOOK 他力本願独立独歩33年の軌跡』(シンコーミュージック刊)もまだまだ多方面のみなさまに読んでいただきたいですし、『ワールド・ワイド・ダジャレ・フォト(WWDP)』では今回、早くも名作『コアラるんるんプール』が登場しました(今でいう"神回"?)。あの手袋にツノ状のボタンつけるとこがツボなんですよね。

つきあいの古い順でいくと……次は龍平くんかな? そうなるともう、すごい最近のような感覚になってきますね。『あさってラジオ』、今回も快調です。歌もギターもうまいけど、タイトル画も龍平画伯によるものですし、粘土もプラモも器用で、いつもいつも驚かされる……写真もいいし……アルバム待ってるで……。

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頭ン中、どうなってるんでしょね。そして若干の闇を感じるのは私だけでしょうか。それが天才たる所以かも(PHOTO by RYUHEI SUGAWARA)。

COWCOWの善しさんの『ぼくの好きなあいつ』。前回は清志郎さんでしたが、この連載、パンクな方向に行きそうだな〜と思っていたら、やっぱり。ティムさん、いい人だ〜。文章を書くのはあまり慣れてないと言っていたけど、すごく自然な文体で、じわっと熱が伝わってきました。

ティムさんのエピソードで思い出したけど、昔、柴田恭兵さんの舞台稽古の様子を取材するという仕事があって、ずーっと見てて、稽古が終わったから帰ろうとしたら、柴田恭兵さんが私のところに来て、「インタビューしなくていいの?」と言うので、「今日は見せていただくだけというお話なので、はい」と言うと、「それで君は記事が書けるの? 僕の話を聞かずに?」「あ、でも、いえ、できれば」「話したほうがいいよね?」「はい、もちろん」「じゃあ、話そう!」と言いながら、私の背中をポンッと叩いたのでした。あのときの微笑みよ……。

ヒャア〜〜〜〜、すいません!

ジャルジャル 。この前、ついにトースター松林が本物のトータス松本に遭遇しましたね。あれは、事件だッ。トータスさんがトースターのカバーするなんて、前代未聞だわ。何の話? ジャルジャルのYouTube公式チャンネルで『ウルフルズに影響されてる奴』から段階を追ってご覧くださいませ。それにしても福徳くん、よかったね〜。後藤くんはこの連載、これからもアナグラムでいくのかな? だったら次回は「前前前世」にしようかな、なんて、ちょっと思ったり(しないよ)。

ヒロキくんの『大人になったら』。このタイトルが回を追うごとに意味深くなっていくような予感がしています。印象としてはヒロキくん、出会ったころから礼儀正しくてやさしくて、もう十分に大人の所作を持ち合わせてる印象でしたけど、その彼が『大人になったら』と銘打つ今回、大阪育ちならではの沁みるお話でした。「かすうどん」を私は知らなかったのだけど。いつか食べてみたいです。

椎名琴音ちゃんは、かなりの力作を届けてくれました。絵も上手だし、文章がとても丁寧で、ちゃんと読む人に向かって書いてる姿勢が素敵でした。私はホラー映画はあんまり観ないけど、ほぅ〜観てみようかな〜なんて、素直に思いましたもん。琴音ちゃんとは以前、お笑いも好きという話をしたことがあったけど、そのうち芸人さんも登場したりするのでしょうか。まだまだ先かな? 今は誰が好きかな? 感性の純度が高くて幅も広い人なので、次回も楽しみです。

こうして書いていると、どれだけの才能がこのマガジンの中でひしめいているのか、どんどん実感が湧いてきます。みなさん、今回もありがとうございました。

誰に会うこともない、ここ数カ月ですけども、メールや電話でやりとりさせていただきながら、創作物を通して交流できることの幸せを噛み締めています。

早く元の日常(に近い形)に戻って、ライブに行ったり、テーブルを囲んでおしゃべりしたり、何より、電話じゃなくて直接インタビューして、写真を撮ったりしたいです。どうなるんでしょうね。どうなろうとも、ラッキーラクーンは変わらずゆっくりと綴っていきたい所存です。ご購読くださったみなさまにあらためて感謝します。ではまた来週!


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SPARKSGOGO八熊慎一インタビュー、橘あつや&たちばな哲也アンケート。日髙のり子新連載スタート。連載:KAN、菅原龍平、善し(COWCOW)、ジャルジャル、タナカヒロキ(LEGOBIGMORL)、椎名琴音etc.

音楽カルチャー誌『ラッキーラクーン』デジタル版、第2号。インタビュー記事やエッセイのほか、紙の本にはできない音声や動画も取り入れて新しい形…

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